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モンシロチョウのお母さんが気づけたこと・・・。

アトピー性皮膚炎という症状が現れた時、その時の背景へ辿ると必ずそこには原因があり、心の動きを見ることがあります。
一枚一枚時系列にページをめくって行く。そこには置き去りにしてきた辛い感情や疲労、痒みをごまかし抑制するだけの治療経過や薬歴の存在を確認できることがあり、その一枚一枚ページで起こったこと、感じたことを受け入れ、理解し、痛みを癒し、解放できたら…。
待合室を訪れたモンシロチョウのママの感情の解放から、気づかせていただき、学ばせて頂いたことを綴りたいと思います。

〇〇ちゃんの以前の投稿はこちらから ↓


2022年1月今日待合室にはnoteリアル待合室に書いたモンシロチョウのようにひらひら可愛い〇〇ちゃんの姿がありました💓  

見てあげてくださーい╰(*°▽°*)╯こんなつやつや✨美しい髪になって来てくれました。

〇〇ちゃん

最初に脱毛を起こしたのは2歳の頃。下痢が続きだし小児科に行くも整腸剤だけ。原因がわからず1ヶ月以上も続いた挙句に脱毛がはじまったそう。

ステロイドは危険だと知り中断、有名な代替医療の先生や自費サプリメント治療の先生へ渡るも改善せず。さらに脱毛がひどく進行したのは6歳だと以前お聞きしました。

治療開始から1年が過ぎ、月一回ほど通院してくれている〇〇ちゃん。ひらひらまとわりついてくれると思いきや、お帰りには恥ずかしそうにバイバイのハイタッチを私とするためにそっとそのタイミングを待っていてくれるようなお利口さんで、また大人の話をよく聞き、よく理解でき、よく見えているとてもとても感受性が豊かなお子さんという印象が彼女にはあります。

今日お母さんと雑談しているときに、きっとそうかな?たぶんそう…と私に思う所がありました。

もう初診から1年、経過もよくお母さんにはもう迷いも不安もなさそう。そろそろお伝えくださるかな?と様子をうかがいつつ、改めて初診時問診表を拝見しながらお母さんに確認を取らせていただきました。

まず〇〇ちゃんには生体反応で見るプリックテスト(アレルギーテスト)では食物アレルギーや花粉症なども初診時からなく、食生活の良さをずっと知ることができていた御家庭でしたので原因は食生活ではなさそう。

そこで〇〇ちゃんの2歳から突然始まったという原因不明とされていた下痢について思い出し、もしかして精神的?環境的に?原因となった何かがあるのかなと気になり、症状の出だした頃の様子で今から考えて気づいてあげられることはありますか?とお母さんに聞きました。すると2歳になってすぐ、お父さんの転勤のため急遽引っ越し保育所が変わったと判明。

〇〇ちゃんにとって保育所は、赤ちゃんの頃から一日の大半を過ごしていた所。保育中母親代わりにお世話をしてくれた大好きな先生との突然のお別れ。1か月以上も下痢が続き小児科へ行っても整腸剤が出るだけで、そして脱毛が始まりましたと改めて辿ってくださいました。

転勤は父さんにとっても新たな環境でのお仕事開始ご苦労があったことでしょう。お母さんも小さい子をつれて知らない土地にお引越し。準備に追われて大変だったでしょうねと私がご両親を想うとお母さんが2歳のころの〇〇ちゃんの感情に寄り添い、はっと気づいて下さったようでした。

そして再び〇〇ちゃん6歳のころに辿りましたが、さらに脱毛が重症化したそうです。 6歳といえば小学校へ上がる歳、環境の変化に敏感な彼女は、さらに脱毛として身体のシグナルを出していたようです。

ステロイドは、大切な副腎の機能を低下させてしまうと知られています。〇〇ちゃんに起こったことといくつも繋がり始めました。

さて治療から1年2か月を迎え髪も生え、体も大きく、肌も良くなりました。性格もうんと明るく活発になり、ステロイド離脱やサプリメントの断薬もうまくいきました。木俣先生から調子よさそうだからお薬減らしていきましょう!の支持が。診察室を出てこられたお母さんと〇〇ちゃん、夜寝る前の薬一剤になりましたと嬉しそうに伝えてくれました💓

今日もハイタッチしてバイバイ👋彼女の身体に感謝✨当時を巡りお母さんが気づいてくださった感情とは・・・。

アトピー性皮膚炎は複合的な症状からなっていると木俣先生は教えてくれます。人の持つ感情が良くも悪くも働いてしまう。そのことから昔にたくさんの論文を書いておられますが、リアル待合室ではそのエビデンスと毎日行われる臨床をもとに、患者さんの回復のすばらしさを目の当たりにし、患者さんに快癒が訪れる日までチーム医療に励んでいます。

未来のためにできること。アトピー性皮膚炎の治療の最後の止まり木でありたいとリアル待合室でお待ちしています。

〇〇ちゃんの最終来院はこの時から3か月後の2022年4月✨           快癒を迎えてくださいました。