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吉良式コミュ力&プレゼン力向上法❶~プレゼンテーションはみんな「苦手」~

どうもどうも、吉良です。 

様々な場面で「コミュニケーション力が重要」とよく聞きますが、そもそもコミュニケーション力って何?と思っている方、自分だけ話すのが下手で辛いと思っている方、どうしたらよいのだろうと悩んでいる方など、コミュニケーションに関して何も不自由していない方はほとんどいないのではないでしょうか。

僕の憧れの人、村上龍さんは自著の冒頭でこんな文章を書いてくれました。

『吉良俊彦の戦い(交渉の意)を支えたのは、間違いなく彼のコミュニケーションスキルである。だが、コミュニケーションスキルというビジネス用語は、使われる頻度が非常に多い割に、それがどういったものかという共通理解が希薄だ。人々はビジネスの現場で、その正確な意味を共有しないまま「コミュニケーションスキルの重要性や必要性」について話している。』

村上さんにここまで言っていただいた、僕なりのコミュニケーション論をしっかりまとめ、お話ししていきます。全5回のシリーズになりますがご覧ください。

第1回目は吉良式のコミュニケーションの定義や現状についてお話ししていきます。

【4大コミュニケーション力と現状】

みなさんは「コミュニケーション力」といえば、どのようなものを思い浮かべますか?
「話す」ことがコミュニケーションだと考えている方も多いかもしれませんが、それだけでなく、聞く、書く、描く、意思の疎通を図ろうとするすべての行動はコミュニケーションです。

僕も社会に出てからは、「話す」こと、つまり「プレゼンテーション」が最も大切なコミュニケーションだと考えていますが、今回の話において、僕が定義するコミュニケーション力は以下の4つです。

~4大コミュニケーション~
 ①読む力
 ②書く力
 ③聞く力
 ④話す力(プレゼンテーション力)

ここでの「話す力」というのは、普段の友人や同僚との雑談やおしゃべりではなく、プレゼンテーションや面接などのビジネス的な場面を想定しています。「プレゼンテーション力」とするとわかりやすいかもしれません。

…早速ですが質問です。
この4つのコミュニケーション力のうち、自分が最も優れていると思う能力を1つあげるとすればどれですか?

この質問は、僕の大学の講義や社会人に向けた講演でもおこなっています。多少の偏りはあるかもしれませんが、概ね結果は下記のようになります。

 ①読む力 45%
 ②書く力 20%
 ③聞く力 30%
 ④話す力 5%

僕の講演は、広告会社やそこを志す方に向けておこなうこともあります。話す力が問われるプレゼンが仕事でもある広告業界の方に聞いても、「話す力」が最も優れていると思っている人は「5%前後」という結果になります。

そして、いつも僕は次にこのような質問をします。
この4つのコミュニケーション力のうち、1つだけ秀でた能力がもらえるとしたらどれを選びますか?

みなさんも是非、自分がほしい能力はどれか考えてみてください。
こちらも平均すると下記のような結果になります。

 ①読む力 5%
 ②書く力 15%
 ③聞く力 15%
 ④話す力 65%

この質問を通して、みなさん自身が自分でできると考えているコミュニケーションと、苦手だと感じているコミュニケーションがはっきりしたと思います。

そして、平均的な結果からは「話す力(プレゼンテーション力)」に自信を持っている人がほとんどおらず、その能力がほしいと考えている人が多いことがわかったと思います。

つまり、日本人はほとんど全員、話すこと、プレゼンテーションが得意ではないということです。

あなたが話すことが苦手だと悩んでいるとしても、それはあなただけでなく、相手も苦手であり、うまく話せないと悩んでいるということです。
そう考えると少し気が楽になりませんか?

【なぜ「話す力」に自信が持てないのか】

なぜほとんどの人は「話す力」や「プレゼンテーション力」に自信が持てないのでしょうか。僕は次のように考えています。

日本の学校教育において、受験で必要とされる「読み方」「書き方」「聞き方」は授業で学びます。しかし、「話し方」は学ぶ機会がありません。僕も学校で「話し方」について学んだ覚えがありません。

ところが、社会に出るときになって突然、「話す力」を求められはじめます。そして、就職試験での面談に苦しんだり、職場でプレゼンテーションや発表をする際にうまくいかなくて悩んだりする方がほとんどだと思います。

「話し方」について学んだことがある人がいない、さらに言えば教えられる人が少ないから、ほとんどの人は「話す力」に自信が持てないのだと考えています。

また、「読む」「書く」「聞く」は自分のやり方でおこなえたり、相手がいても深く考えて判断することができる行動ですが、「話す」は相手に合わせて瞬時に言葉を選んだり表情を変えたりといった判断をしなければならない高度な行動です。

相手によってその都度、対応を変える必要のある難しさも、「話す力」に自信が持てない要因のひとつではないかと思います。

次回からは、日本人はほとんど全員、話すことが得意ではない、の前提のもと、話すことと読むことの違いや、なぜ目を見て話さなければならないのか、コミュニケーションをするうえでの心構えなどをお話ししていきます。

特に、冒頭の質問で「話す力」(プレゼンテーション力)が最も優れていると思わなかった方は、このコミュ力&プレゼン力向上法のシリーズが力になれるかもしれませんのでお楽しみに。


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