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他者の劣等機能を補う

今回はMBTIにおける劣等機能についてです。

1.冒頭

自らの劣等機能に悩まされている方もいると思います。また、そもそも自分の劣等機能がどのような形で発露されるのか客観的認識が難しい場合もあると思います。

ただ、自分以外の人(客体)の劣等機能は自分のものよりもわかりやすいのではないかと思います。相手のいわば未発達な点を、どう補うことができるか考えるのも良いかと思い、書いてみることにしました。

まず、どのようなタイプをサポートしやすいかというと、自分のタイプと遠いタイプの人ではないかなと思われます。やはりタイプが異なると「当たり前」の前提もまた異なると思うので。自分の当たり前で人を助けられたら、とても良いと思います。

2.Te(外向思考)劣等

都合上で申し訳ないのですが、私の周りにはINFPタイプが多いため、まずINFPの劣等機能のTe(外向思考)について書きます。

以下で、私がINFPと関わる時に留意していることを列挙します。


・相手が盲点であろうところのデータ(相手にとって有用そうな情報)を共有する
・締切、計画などの管理的なアラートをする
・旅行などに行くとき、相手が主導権に関心がなさそうであればこちらで選択肢を用意したり、計画や予約もこちらである程度する
・客観的に見て相手のしようとしている結果が、相手の不利益に繋がりそう(例えばその人の評判を下げてしまうなど)であれば一度疑問を投げてみる

などが挙げられると思います。
前提として、相手の主機能Fiに刺さらない程度にですが。

また、「そんな要素は私にはない」というINFPの方もいると思いますし、心理のバランスにも依るので一例として示した程度です。

3.Si(内向感覚)劣等


次に、Si劣等について述べます。

Si劣等も、客観的に見ればわかりやすく観測できるかと思われます。

典型的なのは、体調や基本的な生活習慣をあまり重視しない傾向があると思われます。

例えば、自認ENTPの落合陽一さんは、「普段からあまり寝ていない」「スケジュールが過密」「ラボで寝てることも少なくない」など、典型的な例となっています。一言で言うと「新鮮な刺激のためなら、体調は二の次」ということです。可能性を求めて探求するNeとSiは対照的な関係であり、Neを指向すればSiは盲点になります。もちろんNe主機能タイプは顕著ですが、それ以外でも該当する方はいらっしゃると思います。

私がSi劣等に対して心がけていることは

・シンプルに食事、睡眠などの重要性を指摘する
・自己認識の有無に関わらず、ある程度の習慣を担保していなければパフォーマンスの低下にもなる→重視しているNeの探求にも副次的な影響が出る と説明をする。特にTe要素が強い場合は、データなどを引用してもいいと思います。
・体に優しい飲食物をあげる、環境を整備してサポートする
・相手の急な思いつき(例えば弾丸旅行など)に代償がありそうであれば一度確認してあげる。特に、相手の過去の失敗を観測している場合は、同じ失敗をしそうなシーンで思い出させておく。
・会話が盛り上がっても、相手が翌日早そうであれば、タイミングを見て場をお開きにする

などが挙げられます。

4.Fe(外向感情)劣等

私自身がそうなので、他者に助けられたなと思うことを書いておきます。

感情の翻訳をしてくれると助かります。感じていることはあっても、外に出にくいので、自分の感情を読み取ってくれて、第三者に「あまり表情には出ていないけど、この人はちゃんと喜んでいるよ」などと伝えてくれると誤解が防げるなと思いました。
笑顔、共感が必要な役割を交代してくれた時は助かったと思いました。例えばアルバイトなどではそうした要素が必要となることも往々にしてあると思います。そういう時に、裏方や売上計上など、とにかく感情の発露が少なくて済む役割にしてもらえたときは、凄くやりやすかったです。
・客体の感情への配慮を欠いた発言を、発露する前に指摘して頂けたときは助かりました。人によりますが、基本的には感情よりも思考が優位であるため、必ずしも感情に顧慮した発言ができるわけではないです。そのため、意見を公にする前に、言い方にトゲがないか、他の表現はないかチェックしてくれた時は非常に助かりました。

5.括り

MBTIタイプというと、主機能や補助機能に目が行きがちですが、他者の場合は劣等に着目すると、ダイレクトにサポートできるかなと思います。

個人的な意見にはなりますが、Te劣等、Ti劣等、Se劣等、Si劣等などは実生活に目に見える現象として現れることが多く、その分補いやすいと思っています。(私と逆タイプの場合は、この命題が逆の論理になる可能性もあります。)

考えがまとまれば、他の劣等機能についても書こうと思います。

網羅できなくて申し訳ないですが、気長にお待ちください。

性格診断などではよく「他人の長所より短所に目が行きやすい」などという項目がありますが、私としては必ずしも悪いことではなく、このように良い方向へと繋げることができると考えております。

ここまで見ていただき、ありがとうございました。

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