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保健室のアン・ウニョン先生/チョン・セラン、斎藤真理子(訳)






図書館で借りてきたチョン・セラン氏の小説
「保健室のアン・ウニョン先生」を拝読しました📖´-
(2022,8,17 読了)








LINEオープンチャット「読書会 すみれ」で開催されたオンラインビブリオバトルでご紹介された一冊です。
韓国の小説は本書が初。
韓流ドラマ好きの私は、結構違和感なくスラスラと楽しめました。




主人公は、人には見えないものが見えてしまう保健室の先生アン・ウニョン。
勤める学校で起きる不思議な現象を解決していく連作短編集です。

アン・ウニョンに見えるのは一種のエクトプラズム(心霊化学で、霊媒の身体から発出すると仮想される物質)、死者も生者も放っている微細な、まだ立証されていない粒子の凝集体だ。




要は死者や生者の念のようなものが見えてしまう感じなのかなと思います。
死者よりも、生者の方が厄介というような話もありましたが、なんとなく分かるような気もします。



アン・ウニョン先生が勤める学校は、まぁ〜色んなことが起きます。
時には妖怪のようなものを退治する羽目になるし、生きている人間の邪悪な念のようなものを沈めないといけないし、日々忙しそう😱
次は何が起こってどんな風に解決するのかワクワクドキドキしながら拝読できるので、ホラーやオカルトというよりもSFのような感覚の物語でした。




私は、「街灯の下のキム・ガソン」という物語が一番好きかなぁ。
切ないけれど、心が温まる。
全体的に、時にしんみりすることもあるけれど、女性が正義のヒーローとなり活躍する様は何だか勇気を貰えたようにも感じ、最後まで楽しく拝読させていただきました。




自分が正しいと思ったことを信じる。
これは決して自分の我や欲をを押し通すということではなく、筋の通った信念がしっかりあるアン・ウニョン先生は、本当に素敵でした。




韓国の小説ももっと色々拝読していきたい😊







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