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会って、話すこと。/田中泰延





田中泰延さんの著書「会って、話すこと。」を拝読📖しました。
(2021,10,17 読了)






田中泰延さん、待望の2冊目!
今回は、コロナ禍で人と会うことが当たり前ではなくなった中、あえて会って話すことの大切さや会話に必要なことがギューッと詰め込まれていました。



前回の「読みたいことを、書けばいい。」同様、文字も大きく行間もほどよく、なにより田中泰延さんの軽快な文章のお陰でとても読みやすかったです。





各章ごとに編集者・今野良介さんと田中泰延さんの対話が載っているのですが、これがまるでコントのようで爆笑しつつ、本書はもしかしたら天才同士(小林秀夫さんと岡潔さん)の対話をまとめた「人間の建設」現代版となりうるかもしれないと思ったり。知らんけど。





さて、本書には心に留めておきたい言葉も多数ありましたが、少しだけピックアップします。


会話はテクニックではない



この言葉はハッとさせられました。
上手に会話ができるようになりたいと、テクニックを一生懸命身につけようとしがちですが、その心根にあるものは人や場を自分の都合いいようにコントロールしたいだけではなかっただろうか。
そこに相手との会話を心から楽しみたいという想いはあっただろうかと反省しました。



本書は、会話術とかそういう上辺だけのものではなく、自分も相手も幸せになれる会話をするにはどうしていけばいいのかということを見直すきっかけになるのではないかと思います。




他人と話す前に、「自分と話せ」ということだ。まず、自分自身が自分と楽しく会話できなければ、他者と会話することはできない。



会話することの本来の目的がわかったら、次にすることは自分と向き合うこと。自分の声を聞くこと。
会話のことを書かれた本ではありますが、人生に必要なこととも捉えることができます。



これは、個人的な意見ですが。
ありきたりの自己啓発を拝読するよりも、ズシンと胸に沁みた1冊でした。









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