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編集・ライター養成講座ってどうなん?_米光講座2020第一回目レポート

9月24日、宣伝会議の米光講座に申し込んだ。「編集・ライターを養成する」という内容だ。体験講座も受講せずに申し込み、決済してしまった。それくらい切羽詰まっていた。しかし届いた講座資料を見て後悔した。


「しまった、ラクじゃないわ、コレ」


ライター業を始めて5年が経過した。子どもの頃から文章を書くのが好きだった。だから「記事執筆なんて余裕」なはずだった。でも現実は違った。

記事にはすべて「狙い」がある。その狙いとは読み手の行動を促し、取引先のモノやサービスを購入してもらうことでだ。つまり、読み手がきちんと読み、狙い通りの行動をするような文章を書くことがライターには求められているのだ。だからお金がもらえる。「好きだから、得意だからライター業で食える」、そんな世界ではない。

そして私が専門とする税務・会計は「とっつきにくい」のが特徴だ。画数の多い漢字だらけの専門用語が多い、条文が読みにくい、仕組みが小難しい。「給与明細は手取りしか見ない」「税金なんて知らない」という読者向けに工夫しているものの、「シンプルに、でも意味を間違えず」な表現は難しい。

時折担当編集者からもらうフィードバックをベースに自分なりに努力してきたが、限界だった。そんなとき、宣伝会議のウェブサイトで米光講座を知った。ライター・編集者向けの講座で申し込めるものが他になかった。だからすぐに申し込んでしまった。

「これで魔法のようにラクして読みやすい文章が書ける」

そう期待していたのに…裏切られたのだ。事務局から届いた講座資料には大量の文字で複数の項目が書かれている。「こんなに課題をこなさなきゃいけないのか」。もうやめたい。それが最初の感想だった。

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しかしよく読んでみるとライター業として生き残る術がていねいに書いてある。「自分の興味を大事にしろ」「日常を大切に」「冒険しよう」。小手先のSEOスキルなんぞではなく、ライターの芯となるべきマインドの在り方が熱を帯びた文字で書かれているのだ。

その熱は、課題の図書の紹介にも表れていた。単に本のタイトルが書かれているだけではない。「読みたい!」と思わせる引用が併記されている。講師は「読め!」という命令ではなく「読みたくなるような書き方」で受講生を読書に引き込もうとしているのだ。

「この講座、もしかして一つ一つ地味に食らいついていったら、私、今より書けるようになるんじゃ…」。

そして1回目の講座。スパルタ式の大変なものだと覚悟していた。しかし実際はもっとゆるかった。講師のトークがゆるい。私だけでなく他の受講生も徐々に表情が緩み、自ら発言するようになっていった。

「テーマについて聞きたい人、手を挙げて」

最後の講師の問いに反応した人が多く、講座は30分オーバーした。そして受講生の問いにていねいに講師が答えていく。講師と受講生の距離が近い。LINEグループも作った。講師と受講生が頻繁に投稿するからアラートがうるさい。

「講座の時間以外も勉強の時間」。とにかく熱い。他の受講生との支え合いもある。とにかく、この数カ月、食らいついていってみよう。きっと私のライター人生の何かが変わる。

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