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GOOD WAR TOUR 10. 台風の目は無風


諸江さんが死ぬ夢を見た。死ぬ夢というか、死んでいた夢だった。
実は死んでいました、という報告を、公演終了後、朗くんがTwitterに出していた。
じゃあ公演に登場していた諸江さんはゆうれいか?
そういう夢。

一人一人勝手に、各々のタイミングで家を出る。
海人さん、昨晩あれだけ酒を飲んでいたのにケロッとして一番最初に家を出ていってすごい。
洗面所に並んでいるすがたを見ると、俄然「生活」という感じがするのでふしぎだ。

一番最後までふとんに包まって寝ていた朗くんは集合時間の10時ぴったしに駆け込みセーフ。ぜったい間に合わないと思ってた。

音響の調整、稽古、など。

大地になりたい、で水の音がしてくる。
大地にはなれないのかな。
なんで水の音なんだろう。沈んでいく感じ、海の底のような。         

ウルトラマン、自由に飛び立っていきそうだったのに、そこではどこへもいけなさそう。
俄然諸江さんがゆうれいに見えてくる。
地面にいる二人、地下と地上を出入りする二人が生きている、戦っている人間で、地上から「上」に行ってしまった諸江さんが戦いを終えた(=既にすで死んだ)ゆうれいに思える。

海人さん、どんどんプランを出してくれるし、言われたことにその場で修正しながら対応してくれる。これはすごいこと。
17時になり、まをさんは次の職場へ。なんだかさみしい。

一人ずつ「上」に上がっていく、いなくなっていく。
次の公演では、GOOD  WAR、二人になっているのかもと思った。

楽屋では、隣のスーパーのデカ盛りパスタが流行っていました。

ゲネが終わり、みんな、徐々にテンションが上がっているようすが見える。

諸江さんと綾子さんは銭湯へ。伊奈さんもそれを追いかけてゆく。

朗くんとふたり、宿に帰って事務作業をしていると、伊奈さんがテンション高く帰ってきて、「aikoが!」と言う。
Mステで、aiko氏が台風クラブのTシャツを着た写真が使われていたとのこと。
今日一番の盛り上がりだった。aikoってすごいな。

今日は実はクリスマスイブで、われわれにはそんなこと関係なし、と思っていたのだが、諸江さんがスーパーでケーキを買ってくれた。
こういう感性たいせつにしていたい。


稽古14回目
日時:2021年12月24日(金)
出席:だいたい全員
場所:こまばアゴラ劇場


本作は2021年2月に京都で上演された『GOOD WAR』のリクリエイションを行い、大阪と東京で公演を実施します。

『GOOD WAR』は、私たちが「あの日」と聞いて想像する争いと日常で構成されています。
私たちは生きている限り、これからも誰かと戦い続けなければいけません。現時点で戦っていなくても、生きている限りいつか争いに巻き込まれます。『GOOD WAR』ではいずれ来る「その日」と、過去にあった「あの日」との向き合い方を鑑賞者と共に考えるべく、だれかの「あの日」で集積された記憶のモニュメントとして演劇作品を立ち上げます。

GOOD WAR

原案 『よい戦争』(作:スタッズ・ターケル 訳:中山容 他 1985年7月25日出版:晶文社)
構成・演出 河井朗
ドラマトゥルク 蒼乃まを、田中愛美
出演 伊奈昌宏、諸江翔大朗、渡辺綾子
美術 辻梨絵子
音響 おにぎり海人、河合宣彦
照明 松田桂一
制作 金井美希
制作協力 (同)尾崎商店、黒澤健
衣装協力 MILOU
記録 田中愛美

日時・会場
2021年12月25日(土)〜12月26日(日)|こまばアゴラ劇場 ※こちらの公演は終了しました! ありがとうございます!
2022年1月26日(水)〜1月30日(日)|クリエイティブセンター大阪 Drafting room(名村造船所跡地) ← NEXT
2022年2月10日(木)〜2月15日(火)|北千住BUoY




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