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20年後のために今やっていること
一昨日くらいからずっと体調が悪い。
頭がとにかく重くて、ピリピリする。
夕飯を無理やり作って食べずに3時間くらい寝て、起きてから子どもと風呂に入りまた寝る。
昨日は午後から仕事に身が入らず、幸いにも前倒しで色々終わらせてたので、思い立って楽器屋へ行き、小型アンプを衝動買い。帰宅して少し仕事してから気づけば1.5時間くらい弾いていた。
そして今日。ついに午前中までしか仕事できず、早退して横になる。昼寝を終えてまたギターの練習をした。
どんだけギター好きなんだ!
弾いているときは、めちゃくちゃノリノリで、体調不良など感じなかったのに、弦を張り替え片付けた途端、また具合が悪くなった。
私は本物のうつ病患者であるが、もはや新型うつの症状すら発症してしまったようだ。
もう、やりたくないことができなくなってきているのかもしれない。
夕飯も作りたくないし、すべてがだるいので、やらないと決めピザをオーダー。
すると、いつも夜中まで起きてる子どもが、今日は夕食を終えたら早々に寝てしまったのだ。
ヒャッホー! ゆっくり酒を飲みながら本が読める!
やりたくないことを避けたら、思い通りの状況になったぜ。
そこでふと思った。
もしかして、この数日の体調不良って、すえきちさんのセッションを受けたからなのでは……?
ほんとにやりたいことが目覚めてしまい、余計なことをできない体に生まれ変わろうとしている過渡期なのではないか……?
ほとんどのことが、どうでもよくなってきている。
やらねばならないことから解放されつつあると羽が生えたように体が軽くなるのがわかる。
今私は、一つの仮説を立てている。
これからの20年は、新しいこと(私の場合は根がしつこいので、昔できなかったことへの再チャレンジ)に使えば、ある程度モノになるのではないか? ということだ。
四捨五入したら40歳。定年と呼ばれる60歳まであと20年。
私がバンドをやっていたのが、約20年前。
1人の人が成人するまでが18年。
ほぼ20年で成人だと仮定し、
わたしは今、生まれたとしよう。
20年後になりたいものになれるのではないか?と思ったのだ。
20年前に一生懸命、下手なりに毎日真剣に練習していたおかげで、私は今、20年ぶりにギターを手にしたにも関わらず、楽譜を見ればフツーに弾ける。
2ヶ月そこらで時々しか練習しなくてもコードで弾くくらいはできるまでリハビリは済んだ。
もしこれが、初めてギターを触ります、というガチ初心者だったら、たぶん弾けるようになる前にやめていると思う。
そのくらい楽器は根気がいるし、実際に時間がかかるのだ。毎日1〜2時間は練習しないとなんの曲を弾いてるのか他人が聞いてわかるようにならない。
私はそこはもうすっ飛ばして、ソロ弾きの練習に時間を費やせるし、ストロークをなるべく完璧にできるように練習することもできる。
もし、60歳でもう一度ギターを始めていたら、それはそれで問題が生じる。
そもそも耳が遠くなってて聞き取りにくい可能性があるし、握力も落ちてくる。
ギターを始める気力もないかもしれない。
だから、アラフォーでもう一度ギターを始めるのは、とても丁度いいタイミングだったと思う。
あともう一つ。私は高校生の頃の家庭環境は最悪だったが、あの頃の自分の精神状況には満足していた。
確かにメンヘラで毎日死にたいと本気で思っていたし、日々生活してるだけでなぜか息がしにくいレベルではあったが、バンドをやりギターの練習をして歌詞を書き、コラムのようなものを学校で発表し、放課後にはスタジオに入るかバイトで汗を流す。
バイトがない日には下北沢に入り浸って古着屋をはしごし、必ず最後にはビレッジバンガードへ行ってサブカル臭むんむんの本を買って帰るのがお気に入りであった。
ワクワクしながら本を読み、いつか私もこんな文化的なことを仕事にしたいなと夢見ていた。
私にはできない、ではなく、
私にだって、たぶんきっと、できる。
そう思っていた。
あの頃の自分に戻りたくないけど、
あの頃の自分に負けたくないとずっと思っていた。
だから、大人になる過程で振り返るたび、複雑な気持ちだった。
あの頃の私って、ほんと馬鹿だな。真面目に勉強すればよかったのに。
そうやって否定する時期もあった。
あの頃の私ぐらい、一生懸命になれること、ないな。
そんなふうに過去の自分に負けて悔しい気持ちになることもあった。
大人になってできることが増えたけど、できないことも増えた。
もう手が届かないものの方が多いと思う。
それでも、やっぱり私は高校生の時みたいに、
「私はこれを、やりたい!」
と素直に、まっすぐ、言える大人になりたい。
そして、高校生の頃の私と今の私で違うことが1つある。
あの頃の私に胸を張って自慢できる、1つのこと。
それは、
私は、私が私のために選べる自由を手に入れたよ!
ということ。
ツラくて、大変で、簡単ではなかったけど、諦めずにしがみつき続けて勝ち取った、自由。
だから、私はあの頃の私のことをようやく、子どもとして接してあげられる。
精神的に頼れる大人がいなかったし、バイトばっかりして子どもらしい生活を送れなかったから、今の私がその時の思いを昇華して、好きなことをうしろめたさもなく、思い切りやらせてあげる。
そのために、働いている。自分で子どもの頃の自分を養っているという変な感覚だが、そういうふうに思う。世でいうインナーチャイルドというやつか。
そう思うと、まぁ働いてもいいかと思えてくる。
でもやっぱり、お金のことを気にせず、気の向くままに、ギターの練習や歌の練習をして、シナリオや小説を書いて創作活動をしながら、1人でやるだけじゃなく、作品で誰か人と繋がっていくような人生を送れたら、めちゃくちゃ最高だし、楽しいだろうなぁと心から思う。
早くそうなりたいなぁ。
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