女子たちの分岐点。

なんとなく、寂しい。みんな変わっていく。それは人生のコマを進める上でいいことであり、幸せなことであるはずなのだけど。「変わる」ことにビビっているわたしには、いまみんなが正に分岐点にいるような、そんな気がした。他人と比べないように、生きていきたい。

◎

高校の部活のメンバーは、卒業から約10年経った今でも、定期的に集まっている。
みんな大事で、楽しくて。バカな話ばかりしていたわたしたちが、いつのまにか大人になってしまった。

27歳。結婚する人、妊娠した人、同棲を始めた人、彼氏のプロポーズ待ちの人、婚活中の人、仕事を頑張っている人、転職中の人。それぞれ、みんなそれぞれの道を歩んでいる。

それは、社会人になって違う業界・職種に就いた時より明らかな差、だった。もちろん、どの道がいい悪いとかではなくて、ただそれが、少し寂しく感じてしまったのだ。

「男一瞬、ダチ一生」

習字で書いたこんな標語？を、わら半紙を部室に掲げていたあの頃。恋愛・部活・勉強という共通の話題ばっかりだった。男の人とはすぐ別れてしまっても、私たちはいつも一緒だからね、って意味だったのだけれど、ほんとうに、そうだろうか？

どんどん、みんなそれぞれ大切なものが変わってくるんだろうなあ。

ランチ組と飲み組とか、話が変わってきてしまったりとか。
今から恐れてもしょうがないけど、「変わる」ことが怖い。本当に仲が良かったら、大丈夫だとおもってはいるのだけど。

そう、だいじょうぶ。逆に、いろんな立場の人がいるから視野は広がるし、参考になる。ちゃんと、「違う」「変わる」なんてことを前向きに捉えられるようになりたい。いつからか私は保守的になってしまって。他人を羨むひまがないくらい、楽しく過ごしたい。みんなそれぞれで、いろいろだけど、みんなが頑張って生きていることには、変わりないのだ。

隣の芝生は青い。でも、わたしの芝生を、だいじに綺麗に、青くしていきたいのだ。

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