移民活動~ミンカツ~健康診断の巻

さて、移民の話。いや、健康診断の話。

ミンカツってユイじょりさんの特許なのかしら…以前、拝見して「なんかかわいい…」と盗む気、満々だった。

健康診断とわたし

実は一年半ほど前に申請した永住権。その時に健康診断の結果も添付したものの、コロナで審査が長引き「一年以上経っちゃったから、もう一回受けて来てくれる?」というメッセージを受け取った。

早速予約をし、つい先日、移民や就労ビザ等専用のクリニックに出向いた。トロント市内には、いくつかの移民局認定の医院がある。健康診断、実は既に4回目となる私。ちょっとそれらの医院をコンプリートしそうな勢い。(どうかこれが最後であれ…)

四回の内訳は、一回目:ワーキングホリデービザのコンディションチェンジ。ワーホリビザでは保育業に携わってはならない、という項目があったので、その項目を外してもらう為に健康診断。実はそれは日本でも出来たらしく、私の全くのリサーチ不足。

あの頃はTwitterなどを全くチェックしておらず、最近は「活きた」その情報の凄さを実感している。特に、近年は日本への一時帰国についての経験談を、見つけたら必ず読むようにしている。

あとは、政府公認の移民コンサルタントの方も、会社単位だけではなく最近は個人的に情報を発信していて、一般人よりそれはそれは情報が確かなので参考にしたいものだ。先日も、とあるコンサルタントの方が「移民局の情報を間違って訳している個人アカウントに惑わされないように」と発信していた。このnoteはビザ等について何も有益な事を呟いていないけれど(というより、ビザに関する事は一般人は助言してはならぬ、というのがあるから)私も気をつけようと思う。

二回目の健康診断は、就労ビザの為、そして三回目は永住権申請時、今回が悲願の四回目。こんなに受けてる方って、あまりいないんじゃないかしら。私、カナダに大分貢いでると思う。好きヨ、カナダ。

早朝の住宅街とバス

朝、二番目の予約を取ったので8時頃家を出た。「この時間帯はラッシュで駅に行くバス、乗り込めないほど混雑してるから時間に余裕を持って出た方がいいよ」とアドバイスのもと、少し早めに出発。

近くの湖沿いの公園に、犬を連れてお散歩している方の多い事。(犬を飼うって健康的だわぁ)と思いつつ、その人の流れを信号待ちで見つめていると、いや、犬連れていない人もお散歩している。コーヒー片手に仕事前の軽いエクササイズだろうか、みんな健康的である。早起きダネ…偉いネ…。

カップルも多い。その中でも同性のカップルもいて(いいな)と思った。同性のカップルが手を繋いで、腕を組んで、楽しそうに歩く姿を見るのは嬉しいものだ。

私は以前にベビーシッターの仕事で雇い主家族を探している時、ゲイカップルに面接をしてもらったこともあるし(彼らの赤ちゃんがまだ生まれていなかった事が、私のビザ的にNGで断念したが、とても良い人達だったので無念…)保育園で働いていた時も子どもの親御さんで同性のカップルがいた。日本でも、同性のカップルが堂々と手を繋いで歩ける日が、と強く望んでいる。

話は戻って、引き続きWork from homeな当地。知り合いの会社は、既にダウンタウン一等地の数フロアをお引越しし、一つの会議室と誰でも使える数個のデスクを置いているだけの小規模サイズになったそうだ。

「乗り込めない程混んでいる」と言われたバスは、私しか乗っていなかった。

私の待つバス停は、街に直接向かう一本と、最寄り駅に向かう一本の二つの路線交差する地点。先にバス停に現れたのは、乗らない方。ゆっくりと徐行して近づいて来た運転手さんが親指で合図をしながら「乗る?え?乗らない?(首を振る)Why not?(首をすくめて、腕でWを作るポーズ)バーイ!(豪快に手を振って去って行く)」という感じで楽しませてくれた。

いや~、愉快な人だったな…と思っていると、すぐにお目当てのもう一つのバスが。乗り込んだバスの運転手さんも「Good morning!」とマスク越しに笑顔で迎えてくれた。

近頃、無言でバスに乗り込む事が殆どだったので、久しぶりのその感じに嬉しくなった。降り際に「Thanks!」と言うと「Have a good day!」と見送って貰えた。こういうやり取りが少なくなっているのが、なんとも寂しいものである。

いざ!健康診断!

健康診断は至って平和に行われる。血液検査、視力検査、尿検査、身長体重、血圧、問診、レントゲン撮影。

今回は、まず入り口で「マスクをあげるので、この新しいのを付けてくれる?」と言われた。医療用のマスクをピンセットで手渡されたので「ダブルマスクがいいかしら?」と聞くと「そうね、それがいいわね」と言われたので既にしていたマスクの上から渡されたものを装着。

待合室は、一人づつまたは二人づづのパーテーションで仕切られており「M.O.」とイニシャルが印刷されたコピー用紙がその壁に貼られ、しばらくはその席は私専用となる。なんと分かりやすい。

朝二番目の予約を取ったので、すぐにまずは血液検査&視力、身長体重測定へ案内された。

体重は、自他ともにこのお家時間で増えていることを承知していたのでヒヤヒヤ。この家には体重計がない。居候のくせに一番食べている、と悪評高き筆者。万年20㎏(フィクション)だから、今はきっと25㎏くらいあるね、と話していた。しかし、液晶に表示されたのは17㎏…あれ?ということは元々10㎏だったのかな?ということは七キロ増って事?ちょっと増え過ぎじゃない?ひょえ…3㎏マイナスって事は無さそうだから…いや~

そもそも、元の体重を間違って覚えていた事をお家に帰って話したら、引かれた。

バンパイアの生まれ変わり

お次は、隣のビルに移動しレントゲン撮影。その待合室で、何やらワサワサと事件が起こっている模様。「おかしいわね~なんで計れないのかしら…」と、職員が行ったり来たり。体温計の不調のようだ。丁度いいタイミングで現れた私、「ハーイ!ちょっといきなりだけれど、体温計るわね!」とおでこ付近にピッとされる。

そして「彼女は使えるわ、なんでかな~。もう一個でもう一回計ってみましょう」とか言っている受付の方。なんでも、私より先にやって来た女性の体温が測れないようだ。

(え…高熱過ぎて測れないとか…?こわ…)と内心思ってしまっていると、「私、本当に低体温なんです」と女性。ああ、そっち。(体温計が使えないほど低体温なんだな、大変だな…)と同情の顔を見せると「バンパイアの生まれ変わりってよく言われるの」と女性。思わず笑ってしまった。

その後、二、三回検温を試みてやっと体温計が彼女を認識。「良かった、私も人間だったみたい」「良かったね」と言い合い、なんとも和やかだった。

レントゲン撮影もあっという間に終わり、元のビルに戻る。そして「M.O.」とイニシャルの振られた私の席で待機。

こんなマスク、ご存じでしょうか

待合室はほぼ満席。そこへ新しくやって来た男性がいた。「予約名は?まずそこのサニタイザーで手を消毒してくれる?体温、脈計るわね(指にクリップで測るタイプ)パスポートと書類全部出して」などと、私が言われた事と同じ事を一通り言われたあと

「新しいマスクを配っているんだけれど、あなたは…大変よね。これはいいわ」

と例外処理をされていた。待合室のテレビを観ながらも、聞き耳を立てていた私は(大変…?)と気になり、受付に目をやると、そこにいたのは、ターバンを巻いている男性だった。

そう、ターバンやヒジャブを着けている方々の為に、それ用のマスクがあるのをご存じだろうか。

私は、彼女のこのビデオをたまたま観て「こんな商品あるんだ!」と驚いた。それから外に出る時は、ついついヒジャブを付けている方のマスクを観察する癖がついてしまった。

このタイプのマスク、一日着けていると耳の後ろが痛くなりがちなので、私もちょっと欲しい。

その受付に立っていた男性は通常のマスクに、後ろで縛るタイプの「後付けアイテム」を使ってマスクを着けていた。私はお一人だけ、あごひげを全部しまえる長いマスクを着けている方を見かけたこともある。

トロントには、色んな国や地域のバッググラウンドを持つ方、色んな信仰を持つ人達が住んでいて、知らなかった事を知れる楽しさがある。ムスリムの方たちが行なう、ラマダンは今日5/11に終わるようだ。

上に上げた女性の家族チャンネルは、ムスリムカルチャーについて色々教えてくれて、とても興味深い。彼女はカナダ、バンクーバーに住んでいるそう。

他の動画も、良かったら。おススメです。彼女、七年ほど前までは、ヒジャブを着けていなかったそう。高校生ら辺は、Tシャツやワンピースを着て、髪の毛を見せていたそうです。

私の友達の一人は、ムスリムでラマダンもするけれど、日々のお祈りはせず、お酒も嗜む。彼女の母親はヒジャブを着けているが、友達自身は私と同じような服装をしている。

***

元々、この日のマスクについての気付きを書きたかったのだが、ちょっと最後に余談を一つ。

私は眉毛の下、両まぶた付近に白斑がある。白斑を知らない方に簡単に説明すると、肌の色が抜けて白っぽくなっているのがそれ。私のは小さくて、場所も場所なのでお化粧と見られることが多い。というより、これまで面と向かって「そこ白いね」と話し掛けて来たのは元同僚と現パートナーの二人だけ。親も、私が話すまで気付いてなかった。そもそも人の身体の事を指摘する必要もないので、誰も言ってこないもの。

さて、健康診断の問診の際にお医者さんは言った。「あなたのまぶたにある白っぽいの、なんだか知ってる?」

「ああ、これ前からあるんです。英語の名前は知らないんですが、昔お医者さんには特に気にすることない、と言われました。もしかしたら広がったり、増えるかも、と言われましたが、今の所ここの二か所しかありません」

と答えると、

「leukodermaかな?」と言われた。えええ、分からない。

「いや、英語名は分かりません。ググった方がいいです?」と聞くと「うん、私これ書いてるから、その間にちょっと探してみてくれる?」とのこと。

すぐにiPhoneを取り出し、翻訳で「白斑」と入力。すると「Vitiligo」と出た。これです、と画面を見せると「ああオッケー同じ同じ」と軽い返事。

後から調べた所、leukodermaの方が知られている名前のようだ。全く使わないし、自分で覚える気も全くないが、なんとなくサウンドは覚えたので、この先「leukoderma?」と聞かれたら「そうです」と言おうと思う。





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