ある十干と、他の十干との関係性に、名前を付けたものが、 「変通星(へんつうせい)」です。 本によっては、通変星(つうへんせい)、変通宿命星(へんつうしゅくめいせい)などと書いてあることもありますが、 同じものです。 変通星には、以下の十種類があります。 主に、日主からその他の干(命式や大運・歳運など)を観る事が多いですが、 まれに年柱から観る場合もあります。 比肩(ひけん)自分と同じ星。 甲から甲を観た場合など。 仲間・兄弟・ライバル、独立・競争・孤立、
日主(にっしゅ)とは、生まれ日の天干の事です。 単に、日干(にっかん)と呼ぶこともあります。 四柱推命では、生まれた日の天干を、 自分自身を表す星である、と考えます。 生まれ日の天干を基準として、 命式の中の他の十干・十二支や、 廻って来た大運・歳運を観て、 変通星や十二運、吉凶神殺星、などを割り出します。 それをもとにして、その人の生まれ持った性質(性格とか適職とか)、 廻ってくる大運・歳運の吉凶、 周りの人との相性などを判断します。 真夜 四柱推命
十干と十二支を、甲子、乙丑・・・と組み合わせていくと、 十干が十個、十二支が十二個、10と12の最小公倍数で、 六十個の組み合わせが出来ます。 これを六十甲子(ろくじゅうこうし)と言います。 さて、十干は十個、十二支は十二個、 順番に組み合わせていくと、十二支が二個、余ります。 この余ってしまった十二支が、「空亡(くうぼう)」となります。 甲と子の組み合わせからスタートすると、戌と亥が余ります。 次の組は、甲と、前回余った戌からのスタートで、申と酉が余りま
今回は、十干の干合と妬合のお話です。 干合(かんごう)干合というのは、二つの十干が合わさって、 化学変化を起こすように、五行が変わる組み合わせの事です。 五行で観ると、相剋となる関係なのですが、 陽の干が、陰の干を剋する組み合わせなので、お互いが引き合って、 夫婦の関係に例えられます。 甲(陽の木) と 己(陰の土) ⇒干合土化(かんごうどか) 丙(陽の火) と 辛(陰の金) ⇒干合水化(かんごうすいか) 戊(陽の土) と 癸(陰の水) ⇒干合火化(かん
今回は、相冲(そうちゅう)のお話です。 十二支を時計の文字盤のように、配置した時に、 真反対の位置に来る十二支同士が、相冲となります。 いわゆる、向かい干支、逆さ干支と言われているものです。 少々線がずれていますが、気にしないでください。 子 と 午は相冲 丑 と 未は相冲 寅 と 申は相冲 卯 と 酉は相冲 辰 と 戌は相冲 巳 と 亥は相冲 以上の六組が相冲の組み合わせとなります。 真反対の性質のもの同士なので、反発し合い、 攻撃とか、衝突、紛争
晩酌のお話ではありません。 十二支には、二つが組み合わさると、性質が変化して、 五行が変わる組み合わせがあります。 これを二合(にごう)と言います。 十二支の合なので、支合(しごう)、 六組できるので、六合(りくごう)と呼ぶこともあります。 二合とは、陰の支と、陽の支が和合して、 性質が変わる組み合わせの事です。 子(陽の水) ー 丑(陰の土) →合して土 寅(陽の木) ー 亥(陰の水) →合して木 卯(陰の木) ー 戌(陽の土) →合して火 辰(
日本酒の瓶のサイズの話ではありません。 四合(よんごう)とは、いわゆる向かい干支、まがり干支です。 四合とは、五行は違うけれど性質が似ている、 四つの星の組み合わせです。 四猛(しもう) 寅 ー 巳 ー 申 ー 亥 それぞれの三合の「生」となる、寅・巳・申・亥の四合です。 三合の生となる十二支の集まりなので、四生(しせい)とも言います。 四旺(しおう) 子 ー 卯 ー 午 ー 酉 それぞれの三合の「旺」となる、子・卯・午・酉の四合です。 四墓(しぼ)
この、十二支を四角く配置した図が、方合です。 これは、360度を四方位に分けた時に、 それぞれの十二支がどの方位に来るのか、 その方位は、どのような五行を持っているか、という事です。 三つ揃うことで、その方位が持っている五行の性質が、 強く表れます。 亥・子・丑は、北方に位置して、水の性質となります。 「北方の水(ほっぽうのみず)」と呼びます。 亥・子・丑が揃うと、水の五行が強くなります。 寅・卯・辰は、東方に位置して、木の性質となります。 「東方の木
十二支には、三つ集まると五行が変化する、特殊な組み合わせがあります。 そのうちの一つが三合(さんごう)です。 上の円の中に書いてある、四色の正三角形が、三合の組み合わせです。 三合には、木局(もっきょく)、火局(かきょく)、金局(きんきょく)、水局(すいきょく)の四つがあります。 生(せい)とは、運気が始まるところ、 旺(おう)とは、運気が一番盛んになるところ、 墓(ぼ)とは、運気が終わるところです。 木局の三合は、亥が生、卯が旺、未が墓となります。 木の運気
こんばんは。 月見里真夜です。 今回は、五術(ごじゅつ)のお話です。 一般の方は、あまり耳にする機会がない言葉ですが、 古代中国の伝統的な五行思想に基づいた技術を総称して、 「五術」と呼びます。 なぜ、五術と呼ぶかというと、 「命・卜・相・医・山」の五つに分類できるからです。 命(めい) 個人の生まれた年・月・日・時間を暦に当てはめて、 その人の生まれ持った性質とか才能とか運気の流れ、 などを鑑定する技術を、「命」と呼びます。 四柱推命や紫微斗数などが
十二支(じゅうにし)は、地支(ちし)とも言います。 十二支は、地上の季節の移り変わりを、動物に当てはめて表したものです。 また、方角を表す際にも、十二支を使います。 これは、「北斗七星の柄杓の柄」を基準にしていて、 「寅の方位に柄杓の柄が来る月が、寅の月」 「卯の月に柄杓の柄が向いている方位が、卯の方」 という風に、相関関係があります。 ただ、方位と季節と、どちらが先にあったのかは、私も良く知りません。 調べている最中です。 十二支にも、陰陽と、五行がありま
今回は、十干のお話です。 十干は、「じゅっかん」と読みます。 最近の本だと、「じっかん」とフリガナが振ってある事も多いです。 どちらでも、合っています。 十干は「天干(てんかん)」とも言います。 一つの五行を、陽と陰とに分けて表したものが、十干です。 陽と陰とは、電気のプラスとマイナスのようなものです。 陽は、明るいもの、力強いものとされて、男性的なイメージです。 陰は、暗いもの、柔軟なものとされて、女性的なイメージです。 陽と陰とが、お互いに支え合って、影
こんばんは。 月見里真夜です。 この記事の続き的なお話になります。 森羅万象を五行で表したものが、五行思想です。 五行は、二つの法則で、他の五行と関係を持ち、 世界を形作っている、と考えます。 五行の関係を、自然界のあり方に例えています。 良く、和風や中華風のファンタジーの題材になっています。 五行の相生まず、一つ目の関係が、五行の相生(そうしょう)です。 これは、五行が他の五行を生み出す関係です。 外側の赤い円形の矢印が、相生のサイクルです。 相生とは
こんばんは。 月見里真夜です。 さて、今回は、四柱推命は何に使えるのか?というお話です。 けっこう色々な判断に使えます。 パスタとか饂飩とか餃子の皮とかお餅とか焼き芋とか作れる、ホームベーカリーみたいな感じです。 個人の命式でわかることまず、これは皆さんもご存じだと思いますが、 その人の性格とか得意分野・苦手分野がわかります。 進学や就職・転職などで進路を選ぶときに、 これが向いている、これならやっていける、と判断することが出来ます。 実際に、「事務と接客、
まずは、五行のお話をしたいと思います。 五行とは、森羅万象を構成する、エネルギーのようなもの、です。 木・火・土・金・水の五つに分けられるので、五行と言います。 この五つの五行で、宇宙のすべてが構成されている、 と昔の中国に住んでいた人たちが考えたのが、「五行思想」です。 世界の始まりは、何もない、「無」の状態でした(これを「無極」と言います)。 それが、「陰」と「陽」との二つに分かれました(これを「太極」と言います)。 さらに陰陽が、それぞれの五行に分かれて、
こんばんは。 月見里真夜です。 普段は「真夜中の四柱推命」というブログで、四柱推命と方位の鑑定をしております。 有名人の命式を観てみたり、簡単な用語解説などもしていますので、 ご興味のある方は、覗いてみてください。 ノートの方では、四柱推命を独学で勉強なさっている方向けに、 いろいろと解説をしていきたいと思っています。 というのも、私はもともと方位の方でお仕事を始めたのですが、 「よその占いの先生に悪い事ばかり言われて不安になった」とか、 「あの先生、毎回言