空亡
十干と十二支を、甲子、乙丑・・・と組み合わせていくと、
十干が十個、十二支が十二個、10と12の最小公倍数で、
六十個の組み合わせが出来ます。
これを六十甲子(ろくじゅうこうし)と言います。
さて、十干は十個、十二支は十二個、
順番に組み合わせていくと、十二支が二個、余ります。
この余ってしまった十二支が、「空亡(くうぼう)」となります。
甲と子の組み合わせからスタートすると、戌と亥が余ります。
次の組は、甲と、前回余った戌からのスタートで、申と酉が余ります。
という風に、空亡を調べていきます。
空亡は、主に生まれ日の干支を基準にして調べます。
例えば、甲子日生まれの人は、戌と亥が空亡となります。
辛丑日生まれの人だと、辰と巳が空亡となります。
時々、生まれ年の干支を基準にしてみるときもあります。
この空亡は、天からの運気が受けられない十二支であり、
その人の命式にとって、あっても無いようなもの、となります。
この、「有っても無いようなもの」というのが、
良くわからないという人もいるかと思いますが、
お寿司の、ネタとシャリのようなものです。
ネタが10貫分、シャリが12貫分、あるとします。
お寿司としてお客さんに提供できるのは、10貫だけです。
残った二つのシャリは、商品にはなりません。
これが、有っても無いようなもの、という事です。
有っても無いようなものなので、
自分が空亡している生まれ年の人と、
特に問題もないのに親密にならなかったり、
空亡となる年に始めたことが、結局ものにならなかったり、という事があります。
逆に、凶となる五行の星を空亡していると、凶作用が出にくいという事もあります。
空亡は、自分の命式、廻ってきた運、使う方位など、
色々なものを観るのに必要となります。
真夜
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