変通星
ある十干と、他の十干との関係性に、名前を付けたものが、
「変通星(へんつうせい)」です。
本によっては、通変星(つうへんせい)、変通宿命星(へんつうしゅくめいせい)などと書いてあることもありますが、
同じものです。
変通星には、以下の十種類があります。
主に、日主からその他の干(命式や大運・歳運など)を観る事が多いですが、
まれに年柱から観る場合もあります。
比肩(ひけん)
自分と同じ星。
甲から甲を観た場合など。
仲間・兄弟・ライバル、独立・競争・孤立、
などのイメージがあります。
劫財(ごうざい)
自分と同じ五行で、陰陽が逆になる星。
乙から甲を観た場合など。
仲間・兄弟・ライバル、自立・剛毅・敏捷・嫉妬
などのイメージがあります。
また、「敗財(はいざい)」という時もありますが、
これは劫財の古い呼び方で、陽の干から陰の干を観た時に、使います。
食神(しょくじん)
自身が生み出す五行の干で、陰陽が同じ星。
甲から観た丙など。
子供、食禄、芸術、趣味、色情などのイメージがあります。
傷官(しょうかん)
自身が生み出す五行の干で、陰陽が違う星。
甲から観た丁など。
女性の場合子供、器用、技術、孤高、芸術、浪費、焦燥、妨害、訴訟、などのイメージがあります。
偏財(へんざい)
自身が剋す五行の干で、陰陽が同じ星。
甲から観た戊など。
父、妾、内妻、副業の収入や不労所得、風流、投機、多情、女難などのイメージがあります。
正財(せいざい)
自身が剋す五行の干で、陰陽が違うもの。
甲から観た己など。
伯父、伯母、正妻、不動産、信用、公正、勤労、資本、本業での収入などのイメージがあります。
偏官(へんかん)
七殺(しちさつ)とも言います。
自身が剋される五行の干で、陰陽が同じ星。
甲から観た庚など。
正婚外の夫、争闘、横暴、妨害、反対、競争、凶暴、権力、反逆、改革などのイメージがあります。
正官(せいかん)
自身が剋される五行の干で、陰陽が違うもの。
甲から観た辛など。
正夫、男性の場合子供、官吏、名誉、権威、信用、富貴、繁栄、品位などのイメージがあります。
偏印(へんいん)
※倒食(とうしょく)、梟神(きゅうしん)とも言います。
自身を生み出す五行の干で、陰陽が同じ星。
甲から壬を観た場合など。
継母、乳母、破財、執権、病災、孤独、創造、発明、思索、隠遁などのイメージがあります。
印綬(いんじゅ)
※正印とも言います。
自身を生み出す五行の干で、陰陽が違う星。
甲から観た癸など。
母、知恵、学問、契約、印鑑、宗教、慈愛、依頼心などのイメージがあります。
変通星には、もっといろいろな意味があります。
今回は、ざっと代表的なものだけ、紹介しました。
真夜
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