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好きなひとたちのこと

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すきなひとのことを書いた記事です。
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光り輝く珠のようなひと 好きなひとたち③

光り輝く珠のようなひと 好きなひとたち③

未央という人がいて、彼女はいつ会っても少し光っている。どちらかというと冬の方が光っているような気がするが、基本的には一年中光っている。体育館の端で汗だくで休んでいるときも、天下一品のラーメンを食べているときも、あまり食べたり寝たりしていなくてしんどそうなときも、夢庵で天婦羅を奢ってくれたときも、映画を撮っているときも(彼女は映画を作ったりする)、新宿御苑で芝生に座って話しているときも、駅のホームで

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ほとんど会わないけど心が同じところにあるひと 好きなひとたち②

ほとんど会わないけど心が同じところにあるひと 好きなひとたち②

年に1度くらいの頻度でしか連絡を取らない、かつ会わない人がいる。私はその人のことを本当に心から大事に思っている。
会うときはその全部の時間とその前後1週間くらいが特別に感じるし、会ったときのことを思い出せるものが欲しくなってしまう。例えば、ふたりで公園のベンチに座って話したときには、そこに落ちていた石をこっそり持って帰って思い出にするという湿度の高いことなどをしてしまう。話した後は、別の物語や現実

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脳が柔らかすぎるひと 好きなひとたち①

脳が柔らかすぎるひと 好きなひとたち①

むっちゃんという人がいる。彼女とはお互いの実家が斜向かいにあって、小学校と中学校と大学が同じだった。小学校と中学校のときは一緒に学校に行った。どちらの学校も、行くには私の家を出てむっちゃんの家を通って行くのが最短ルートだったが、むっちゃんは毎朝学校から少し遠ざかって、家を出るのが遅い私を迎えに来てくれていた。

中高生の頃のむっちゃんの好きなエピソードが2つある。
・高校デビューの差分を増やすため

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