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虚無僧
2021年5月4日 19:01
みなさん即身仏(そくしんぶつ)をご存知ですか?即身仏とは、飢饉や病に苦しむ人々を救済するために、自ら土の中に入って仏となることを言います。即身仏になるには、山に籠り、1000日から5000日かけて五穀(米・麦・豆・ヒエ・粟)を断ち、山草や木の実だけを食べて、ひたすら肉体の脂肪分を落とします。(体に余分な脂肪が残っていると、死後に肉体が腐ってしまうから)そして、死期が近づくと、自ら土の中の石
2021年1月29日 23:17
さてさて。手水から神道を考えみるの続き。手水が時短禊ぎだったということが分かったのですが、そもそも禊ぎ(みそぎ)は何ためにするのかを考えてみたいと思います。まずは定義から。罪や穢れを落とし自らを清らかにすることを目的とした、神道における水浴行為汚れたものをキレイにするって感覚は分かる。だけど「罪」ってのがいまいちピンとこない。近代的な感覚のような気がして。古代日本における「
2021年1月12日 22:44
史上最強の哲学入門 東洋の鉄人たちを読みました。2016年発売の本なので今更感はありますが、とても面白い本なので感想を書くことにしました。Amazonで購入しましたが、既に読者レビューが山ほどあって、世の中の知的レベルとアンテナの高さに感服する一方、この本に今頃たどり着いた自分にちょっとがっかりするような、、まあ、5年前なら今ほど熱心に読まなかったかもしれないので、今この時に、この本を手に
2021年1月3日 20:43
日本一危険な国宝とも言われる投入堂は、鳥取県東伯郡三朝町にある三徳山にあります。投入堂への道のりは片道1時間の険しい道。道というか、ほぼ崖。結構危険な道なので、1人での入山が許されていません。お1人の方は、登山入り口のところで、一緒に登ってくれる人が現れれば登れるので気長に待ちましょう。さて、投入堂とは一体何なのか?それを紐解くために、仏教伝来に遡って考えてみたいと思います
2020年12月30日 15:27
寺なの、神社なの?どっちなの?というややこしいお名前の平泉寺白山神社は、福井県勝山市平泉寺町に鎮座する「神社」です。「神社なのになぜ平泉寺?」とお思いかと思いますが、その理由は、ここが明治時代まで「霊応山平泉寺」という天台宗の有力なお寺だっからなのであります。もう少し歴史を紐解いてみたいと思います。この辺りには、昔から白山(はくさん)信仰と呼ばれる山岳信仰がありました。白山とは、福
2020年12月30日 14:03
親鸞さんの教えは「絶対他力」という思想です。他力本願というと、自分で努力せず、人のことをあてにするという否定的な意味で使われますけど、親鸞さんはむしろ「全力で他力本願」なのです。誰の力なのかというと、阿弥陀如来さまです。阿弥陀如来さまに全てを任せ切ることで救われる、そう説いたのでした。また、親鸞さんは「悪人こそが救われる」と説きました。その理由は、善人は自らの善を誇り、阿弥陀如来さ