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お祭り最終日、早くも息を切らしたり。

ようやく訪れたか、停滞が。

日本の灼熱の暑さとともに、私の中で燃え盛っていた炎はふっと蝋燭の灯火へと変化を遂げた。そのことに、不思議と焦りも寂しさも感じなかった。むしろほっと胸を撫で下ろしていた。

自分の中で日々増していく推進力には、もはや恐れをなすほどだった。この半年間、月に10冊以上という個人的には怒涛のペースで本を貪り読み、カービィのごとくあらゆるものを吸収し、noteに毎週上げる記事のネタにも事欠かなかった。ぐんぐんぐんぐん突き進んでいた、何に向かってとか、なんのためにとか考える暇も与えられず、ただひたすら突き動かされるままだった。

先月、創作大賞向けに今まで書いた中で一番長い小説(だけどまだ中編)を書き終えてから、本を読むペースが落ちてきたことに気がついた。読みたいともあまり思わない。その代わりにぐるぐると胸の中で渦巻くもどかしさがあって、簡単に言えば、何も手につかなくなった。

今私が味わっているのは、ランナーズハイの後の虚脱感、それに伴う期待と不安がない混ぜになった焦燥感。4万字程度で何を、という感じだけれど、私には長いものを書く体力がまだ十分に備わっていないのでこんなものだと思う。筋トレだって、最初のうちはすぐに疲れてしまう。
それにしても、こんなにも自分の作品に期待していたのか、と我ながら驚かされた。

だけど結果は結果だし、私の力ではこれ以上どうにも動かしようがない。この感じ、吹奏楽コンクールと似ている。どれだけ力を注いで渾身の演奏をしても、審査員の判断一つで結果が変わる。やることだけやりきったら、部員みんなで手を握りあってあとは天に任せるしかないというもどかしさ。小説も音楽も、元を辿れば同じ芸術である。

気を紛らわすために、他の公募向けの作品を書きはじめてみた。8月末の締切に向けて、なんとなく書こうかな、と頭の中だけにあった構想を文字に落とし込もうとする。けれどそもそものやる気が失せているので進むものも進まない。唯一捗るのはTwitterだけ。情けない情けない。


一旦この1週間はプロの本も自分の作品も手放すことにして、創作大賞の応募作品を読むことに集中した。
創作大賞に応募する人は、みんな同じ土俵に立つアマチュア同士だ。普通の公募では、なかなか他の人の「賞に応募するほど」の作品を読ませていただく機会はない。しかも応募期間中に。この機会は逃しちゃいけない、それにせっかくなら、応援期間(7/31まで)の間に作品に貢献したかった。

遅読ゆえに今日までに読了できた作品はほんのわずかで、さらに感想まで残せた作品はもっと少ないのだけれど(感想書くだけで本当に時間がかかってしまい……そのくせ大したことも書けず申し訳ないです)、皆さんの文章力と構成力、そして物語の推進力に圧倒されるばかりだった。私には足りないものだらけ。僭越ながら記録させてください。

点滅とかぎあな 寝癖さん

花畑お悩み相談所 穂音さん

トートバッグいっぱいの呪いを。 鈴懸ねいろさん

メリー・モナーク in大原田 とき子さん

朝茶は七里帰っても飲め すーこさん

いつか、巡礼の地で 香月聡さん

僕は超能力者になりたい 射谷友里(イテヤユリ)さん

レフト イズ ライト 密室蒸発事件 上村楽園さん ←記事公開直後に読み終えたので追記しました。

今月読んだ本+読んだ作品。
感想は後日Instagramにて。

まだ読んでいる最中の作品がいくつもあるので、今後ともじっくり読ませていただこうと思う。あわよくば仲間の作品たちに鼓舞されて、次の一歩を踏み出せたら。私はまた、何かを生み出したい。

最後になりましたが、『パン屋 まよなかあひる』へのあたたかい応援(できたてのパンのよう)、本当にありがとうございました。お祭りも残り1日。これからも、いつでも遊びに来てくださいね。

↓マガジンには皆様からいただいた感想記事も入れさせていただいています。後からにまにまするために。

見出し画像はUNDERTALEのガチャガチャで手に入れたサンズ。メタトン→フリスク→サンズというなかなかの神引きでした。拍手。

ご自身のためにお金を使っていただきたいところですが、私なんかにコーヒー1杯分の心をいただけるのなら。あ、クリームソーダも可です。