松梅タケ

【日経COMEMO賞受賞】 【ランサーズ2023年度動画パッケージ年間売上ランキング第…

松梅タケ

【日経COMEMO賞受賞】 【ランサーズ2023年度動画パッケージ年間売上ランキング第1位】15年近く勤めた高校物理教諭の経験をもとに、あれこれと情報を発信中!現在はフリーランスで、東証プライム上場企業をはじめ年間80作品以上のサービス紹介動画・PR動画の制作を行なっています。

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15年以上勤めた高校教師からフリーランスになった、ワケと本音

「そういえば、noteで転職した理由や当時の思いをきちんと書いたことがなかったな……」と感じたため、改めて高校教師を辞めていきなりフリーランスになった時の心境や理由なんかをまとめていこうと思う。 この記事では 大学を卒業してから、教師しかしてこなかった 教師歴は15年以上(常勤講師の時代を合わせて) 2023年4月からフリーランスになった(今は映像制作メイン) こんな人生を歩んできた私の、転職を考えた当時の心境や、実際に転職に踏み切った理由をまとめている。 先に本

    • 創作大賞の落選が決定した、リアルな感想

       こんにちは。松梅です。  生まれて初めて小説を書きました。  これです↓  そんな小説を、生まれて初めて「誰か」に読んでもらいました。  しかも二人に、です。  処女作を(知人とはいえ)他人に読んでもらうって、結構恥ずいことをしてるなぁと思いましたが、率直な感想や改善点を多くいただけたので、やって良かったなと思います。  なぜそんなことをしたのか。  理由は簡単です。  1発目に書いた素人小説だろうと、いきなり面白い作品に仕上げたかったからです。  そんな、別々にお

      • 観覧車グラビティ 第一話

        プロローグ「おじさんが一人で観覧車に乗ると、人生が変わる」  そう聞かされて信じる人が、今のこの日本にどれほどいるのだろう。そんなに多くはいないはずだ。  ほとんどの人にとって観覧車は二人以上で乗るものと思っているから、まず「一人で乗る」発想がないだろう。自分探しと称して一人でインドに行くような人ならば、一度くらいは試すだろうか。  もとよりおじさんともなると、今さら自分の人生を大きく変えたいとも思っていない。昔の僕と同じく、埃まみれの人生でも誇りを持って生きているのだか

        • 観覧車グラビティ 第二話

          ← 第一話 から読む 円山とゼロ「こんなに高い、観覧車に……」  なんとか振り絞って出したその声は、周りの雑踏にすぐかき消される。 「普段は10分くらいでご乗車いただけるんですが……」と、金髪の男女四人組のグループに向けて丁寧に説明しているスタッフの声の方が、まだ大きく感じた。  スタッフに横柄な態度を取ったって早く乗れるわけでないのに、なんでああいう輩たちはいつも自分たちが正義だと思っているのだろう。 「嫌なら乗らなければいいのに」僕は周りに聞こえないようにボリュームを

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        マガジン

        • 創作大賞2024投稿作品「観覧車グラビティ」
          10本
        • 教師や教育にまつわる話
          11本
        • フリーランス・クリエイターの話
          11本

        記事

          観覧車グラビティ 第三話

          ← 第一話 から読む ← 第二話 から読む 日奈田とタワー「おーい、そろそろ行くぞー」 「はーい、今すぐ!」  相変わらず自己中でご都合主義の上司だなと思う。私はいつも通り、隠れて舌打ちをした。早く向かいたいのなら、手分けして荷物を持っていった方が早いのに。そういうところがあるから、奥さんと子どもも愛想をつかしたんじゃ無いだろうか、と勘繰ってみる。答え合わせをしてみる勇気はないけれど。 「自己中上司のやっつけかた、知ってる人ー?」とかSNSで聞いてみようかなー、反応は良

          観覧車グラビティ 第三話

          観覧車グラビティ 第四話

          ← 第一話 から読む ← 第三話 から読む 円山とタワー 僕は何を聞いているんだ、とは思った。いい歳こいた僕みたいなおじさんが「観覧車を作る予定はありませんか?」とは、直球すぎる。真っ直ぐにボール球だ。危険球の可能性だってあった。 「タワーだけではバランスが悪いので、観覧車も一緒に作りませんか? ほら、神戸もそうなっていますし」と話せば、会場の雰囲気もまた違った結果になっていたのかもしれない。  観覧車のゴンドラがあったら、入りたい気分だった。  赤面した顔を隠すよう

          観覧車グラビティ 第四話

          観覧車グラビティ 第五話

          ← 第一話 から読む ← 第四話 から読む 日奈田とタケル 市長殺害事件から2日経った今、私は入社してから未だかつてないほどの使命感に満ちていた。  うちのケーブルテレビ局は、基本的に政治的なニュースは一切扱わず、地元に密着したイベントやスポーツ、パッケージされた番組だけを放映している。理由は簡単、その方が敵を作らなくて済むからだ。  ケーブルテレビ局の敵は、他のテレビ局でもケーブルテレビ局でもない。ズバリ視聴者なのだ。  視聴者に敵対されたら最後、契約件数が減ってしまう

          観覧車グラビティ 第五話

          観覧車グラビティ 第六話

          ← 第一話 から読む ← 第五話 から読む 円山と日奈田 奈良の観光地から少し外れにある、奈良と大阪を結ぶ幹線道路沿いの小さな喫茶店。マンションやビルに囲まれ、雑居ビルの1階に店を構えるその店先には、黒猫がモチーフとなった看板が掲げられている。そのロゴは、ブランドイメージと店名の両方を表していた。  僕はアイスコーヒーとモーニングセットを2つ頼んだ。ここのホットサンドは美味しいぞ、奢るからどうだ? と半ば強引に勧め、日奈田はどっちでもいいですよ、という顔をしていた。  

          観覧車グラビティ 第六話

          観覧車グラビティ 第七話

          ← 第一話 から読む ← 第六話 から読む 日奈田と大塔「ごめんね、大塔くん。忙しい時に」 「いや、大丈夫だよ。どうしたの?」  やっぱりこの声を聞いてしまうと、ちょっと緊張してしまう。先生に「探ってほしい」とお願いされたとはいえ、なんだか本音を隠して彼に迫らなくてはいけないのは喉の奥に痛みを伴う。 「今忙しい? 今というか、今晩なんだけど……」 「うーん、そうだね……今日はちょっと難しいけど、明後日なら大丈夫だよ」 「それじゃ……明後日の夜、会ってもらえると助かるんだ

          観覧車グラビティ 第七話

          観覧車グラビティ 第八話

          ← 第一話 から読む ← 第七話 から読む 円山とゼロ、2「やっぱ、夜って疲れますね」  制服を脱ぎながら僕は話しかける。 「そうか? 俺は朝の方が辛いけどな。寝坊すんの怖いし」  2つ上の先輩は制服に着替えながら答えた。  夕勤のスタッフが一名、急遽仕事に来られないと会社に連絡があり、上からの指示で僕はいつもより2件多めに配送先を回り、残業だった。  横で着替えている先輩とは、本当は顔を合わすタイミングがなかった。しかし僕とは反対に、勤務開始の時間を早めて2件多く回るこ

          観覧車グラビティ 第八話

          観覧車グラビティ 第九話

          ← 第一話 から読む ← 第八話 から読む 円山と大塔「……はい」 「先生?」 「日奈田?」声が違うように聞こえるが、女性の声だ。 「先生って、名前何? 何先生?」 「ごめん、言っている意味がよくわからないんだけど」 「あんたの名前を聞いてるんだよ」察しが悪いな、と舌打ちが聞こえる。  日奈田ではないことは確定した。かといって、可能性の選択肢は無数にある。 「おい、聞いてんのかよ」 「あ、ごめんごめん。今混乱しているんだ。僕の知っている人の話し方と全く違っていたから」

          観覧車グラビティ 第九話

          観覧車グラビティ 第10話 

          ← 第一話 から読む ← 第九話 から読む イチとゼロ「あ、目覚めた? 意外と早かったね」  胸元がざっくりと空いたキャミソールに、薄手の黒いロングカーディガンが目に入った。視線を上げていくと、濃いアイラインとボリューミーな睫毛が特徴的な目の女と視線が合う。甘くて、鼻に重く残る香水の匂いがきつい。私は思わず顔を歪めた。  目の前にいる女があのときの広報の女性だとは、なかなか気が付かなかった。  まだ頭がぼうっとする。  お酒を一口飲んでからの記憶が全くない。 「おはよう、日

          観覧車グラビティ 第10話 

          カッコの中にマルは要らないのか!

          絶賛、小説執筆中の松梅です。 息抜きでこの記事を書いています。文字を書いて疲れたから息抜きに文字を書くとか。とうとう僕も、その域に来たかと思うと感慨深いです。 先にお知らせというか、宣言なんですが。創作大賞2024の小説部門に応募する作品を現在書いています。ファンタジーとミステリーを融合したような作品になっています。頑張って書き上げます。楽しく読んでもらえるよう、鬼の推敲がんばります。 (6月末日追記) 書き上げました!締め切り3週間前とか、自分で自分を褒めたくなります。

          カッコの中にマルは要らないのか!

          「やっぱり教師を辞めて、よかった…」と感じた瞬間。手段のための手段づくりが好きな日本の教育現場

          初めましての人は初めまして。松梅です。突然ですがあなたは、この記事内容をご存知ですか? 要約すると 「若手の先生を指導するために、新しく先生(ポジション)を用意する。」 というものです。 まだ素案の段階なので実際に用意されるかどうかは執筆時点(2024年4月17日)では未定ですが、この発表を聞いて私は 「あぁ、やっぱり教師を辞めてよかったわ。」 って感じちゃいました。 すんません。 若手指導ポストについて元高校教師としての所感初めての方もいらっしゃるかもしれませんの

          「やっぱり教師を辞めて、よかった…」と感じた瞬間。手段のための手段づくりが好きな日本の教育現場

          異業種から映像クリエイターとして独立するために役立った3つのポイント

          おかげさまで、元高校教師だった私がランサーズの映像クリエイター部門で1位になれた松梅です。ありがとうざいます。 そんな今回の記事では、主に映像クリエイターを「これから目指す人」や「始めたばかりの人」に向けて、異業種から映像クリエイターになるために役立ったことや失敗したことなどをお伝えできればと思います。 簡単に私の経歴を載せておきます。 元地方の高校教師(理科・物理) 2017年ごろから副業開始 映像制作は2021年ごろから本格的にはじめた 2023年からフリーラ

          異業種から映像クリエイターとして独立するために役立った3つのポイント

          仕事を辞めてからも、夜に見る夢

          前職の高校教師を辞めて早くも1年。 教諭として12年、講師時代も入れれば15・6年は教師をしてきた私。 そんな私は、40歳になる年に離職。早くもフリーランスになって1年が経とうとしている。 離職前後やフリーで働く時の不安などは以下の記事で詳しく書いているので 転職 教師を辞めたい 教師をしたい フリーランスになりたい こんな人たちにはぜひ読んでもらいたい。 フリーになったばかりの頃は、教師時代にはできなかった「昼ごはんを食べにいくためだけに外へいく」だったり、

          仕事を辞めてからも、夜に見る夢