吉田圭汰 | matsuri technlogies

matsuri technologies CEO 21歳で起業後、事業売却、2016年…

吉田圭汰 | matsuri technlogies

matsuri technologies CEO 21歳で起業後、事業売却、2016年にmatsuri technologiesを創業。テクノロジーを実世界に実装するために日夜商売をしています。興味があるのはSF,実用可能なテクノロジー,商売全般,スマートシティなどです。

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  • スマートホームやスマートシティ、ガジェット関連よろず

    気になるガジェットから、テクノロジー文脈のあれこれ。ガジェットは大体売却してしまうので備忘録

  • matsuri technologiesのこと

    会社の事業や方向性、ぼんやり考えていることを書いてます

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    別荘を使わない時に貸し出せるS-villaなど少しづつ地方での展開を進めています。バランスがとても難しい地方創生に関して思うことをつらつらと書いていきます。

最近の記事

2024年の予想

去年もやっていた年間の予想(尊敬する株主の木村さん(Gunosyの会長)の真似)を今年もやってみる。 2024 年の雑感本邦では、テクノロジーへの期待が、加熱を通り越して本来は通らなかったような法律や規制改革が行われるだろう。 ライドシェアの文脈もそうだが、フェムテック文脈に絡めたピルからの薬局DX(すでにインドネシアではGrabで薬が届く)やWeb3までテクノロジーとスタートアップは日本のすべての課題を解決する、「銀の弾丸」として取り扱われ、そして早晩、勝手に失望される

    • 文化と文明

      先日、取引先で大変お世話になっている企業様からクラシックコンサートのご招待を受けオペラシティにイベントを見に行った。 オペラシティには何度かクラシックを見に来ているはずなのだが、入口の記憶しか残っていない。「今回もそうなったらどうしよう」と心配しながらソワソワしながら入ったが杞憂であった。 テーマは雅×弦というというイベントで雅楽の東儀さん、ヴァイオリニストの川井さん、そして東京フィルカンパニーという不思議で豪華な顔ぶれだ。 笙という楽器を初めてまじまじと聴いたのだが、

      • 8年目

        はじめに-お礼 2016年8/1に設立したmatsuri technologies株式会社は、7年の営業を終え、8年目が始まります。 ステークホルダーの皆様には様々な形でご愛顧、ご支援をいただき、大変感謝しております。 8年目も愚直に、テクノロジーの画面外への実装、商売に向き合っていきますので、引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。 7年目の振り返り今年もたくさんの新しいソフトウェアを開発し、過去開発したソフトウェアが変えた差分を成果として収穫できました

        • 起業家養成講座

          今週は在学時お世話になった先生から誘われて、早稲田大学の起業家養成講座なるもの登壇した。 この起業家養成講座は2012年の秋、潜り込んで聴講していたもので、今思うと「起業家」という存在を本当にリアルに教えてくれたのはこの講座が初めてであった。 この講座の小澤さん(現yahoo japan社長)の回で決定的にに学校に戻るのではなく、公器たる会社を作る事を決意したのだから、それから10年できちんと母校で講演できるのは紆余曲折はありつつも、幸運に恵まれたのであろう。 伝えた内容

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        記事

          余白と速度

          会社をはじめた頃も今も「スタートアップで重要なのは速度」といい続けてきたが、その正しさはかわらずとも、現状の祭において、実行方法はかえるべき瞬間なのかもしれないと感じている。 なぜか?0.プロダクトや販売網、全てに洗練が要求されるようになってきている 0-1ビジネスにおいては速度が全てであった。10-100のフェーズでは全ての領域に深みが必要である。PMFという言葉をスタートアップ界隈は気軽に使うがビジネスの全ての主要な部分でPMFが存在し、その後のMoat(参入障壁)を

          台湾支店

          日曜日から数日台湾への出張をした。台湾には1年ほど前からリモートのCSセンターを開設しており、今回はれて台湾政府からの許可もおり、支店登記が完了したタイミングでの渡航することにした。 すでに台湾のチームは10人超となっており、回復するインバウンドの3言語対応を担っている。 初めて会うメンバーが多く、緊張の一瞬だったが、信じられないほど親日で熱心なメンバーばかりでとても嬉しかった。 今回渡航した目的は、台湾支社の訪問とグローバル展開に関しての検討であったが、実際に日本とは

          Midjourney(Gen AI)で理想のベッドの形を探る

          今日は祝日なので、朝からIRに関しての勉強会に参加し、午後はオフィスでまったり仕事をすることにした。 まったりなので、通常と違うことをしてみようと思い、このブログでも大変お世話になっているMidjourneyで遊んでいる。 Midjourneyとは? 思えば、OpenAIがバズり始める前に、話題になったのはMidjourneyだったはずだ。 matsuriでは2週に1度、CTOが技術のトレンドや、地続きではない開発の話を経営陣とする「プロダクトの未来」という会議がある。

          Midjourney(Gen AI)で理想のベッドの形を探る

          大津港(平潟温泉)

          地方創生のお問い合わせがたくさん来るのだが、正直にいうとあまり答えきれていない。理由は大きく分けて2つある。 1.観光地としての魅力があまりない 2.無人化の強みがいきない 1は当たり前だが、呼ぶ手法が仮にオンラインになったとしても観光地としての魅力がない場所に人は呼べない。 2は結構難しい。素晴らしい観光資源があるが、機能としての宿泊施設のみを提供する際に周辺の観光サービスへのアクセスがどのくらいあるかが重要になってくる。 例えば当社のS-villaは那須にも多く出店

          大津港(平潟温泉)

          ChatGPTとスマートホーム

          ChatGPTの使い方と進化の方向を考えていたが、IFTTTやスマートホームとの相性がとても良さそうだ。 SaaSの連携をするサービスが、2015,6年ごろから急速に増え始めたが、きちんと使いこなせている人類はまだまだ少ない。 そんなに難しいわけではないのだが、取り組むと確実に数時間の集中力を持っていかれるからだろう。 感覚的には税金の申請や勤怠管理、経費精算に近くやれるが、強制力がない限りやりたくない仕事だ。 スマートホームの接続やSaaS間の連携みたいな仕事は、必

          ChatGPTとスマートホーム

          2023年の予想

          尊敬する株主の木村さん(Gunosyの会長)のブログでもやっていた年間の予想を真似て自分でも書いてみようと思う。 木村さんのブログを見て衝撃を受け(その瞬間お会いしてきたテクノロジー産業の誰よりも解像度が高いと感じた)IVSなどを通じて投資をしていただいた。 それからもことあるごとに何度も読み直しているが、いつ読んでも学びがある。 そんな解像度はこれっぽっちもないが「いつかはゆかし」ということで2023年の予想を。 2023年雑感 2023年、テクノロジー産業は大規

          ベンチャー選手権

          スタートアップやベンチャーには毎年ピッチの大会のようなものがある。 クレジットが乏しいスタートアップに有望株と言うお墨付きを与え、少しでもクレジットを付与しよう試みである。 IVSやICC、B Dashに今はもう亡きTechCrunch Startup Battle。広義で捉えればOnlabやKDDI∞Laboもそうだろう。 20歳くらいの頃からそういうコンペで僕は負け続けてきた。正確にはファイナリストまではノミネートされるが、賞はいただけない。 頂けなくとも、その時々に

          スマートホームとスマートではない体重計

          ヤマダ電機で70-80%OFFになっていたスマート体重計の設定をしなおした。この体重計だけでもVerがいくつかあるのだが、そんなにいる??何がちがうの?と感じつつも、マイナーアップデートがあるから型落ち品は存在する。 やすい型落ちガジェットは大好物なのでとても嬉しい Bluetoothで接続しているとWifiもよこせという。 Wifiも入れると歩数と天気が体重計で出るそうだ。 そんなのいらないので接続を拒否して設定を終えるが、謎アプリがまた増えてしまった。 結局のと

          スマートホームとスマートではない体重計

          ChatGPTに色々質問してみた

          話題のChatGPTを触ってみたがとてもよくできている。 1,2ヶ月前にCTOの石橋さんにOpen AIで月例会(毎月当社で行われている月次報告会)を文字起こしし、要約するというのを見せてもらったのだが、twitterをみてるとMidjourneyばりに人気になっていてびっくりした。 以下はざっと質問した内容 さてこれをどう使っていくか、という話だが ChatGPT自体はよくできたサービスだが、 まだ私のレベルではChatGPTを業務で使いこなすことは難しそうだ。

          ChatGPTに色々質問してみた

          狩りから稲作へ

          経営をしている人は何かを解決したがる、したがりさんの事が多い。 毎日たくさんのことを解決して物事を前に進めたい。そんなのが高じて会社を作ってしまったり、経営レイヤーになっていく。 しかし、会社が大きくなってくると課題が増える。大きさが10倍になれば課題も10倍になる。そうすると課題を自分で解決してはいけない時期になってくる。(正確にはほとんどの課題) これが層状に連なるのが大きな組織で、どう自分で解決せずにチームのメンバーに解決してもらうか、一番経験値が落ちるようにどう仕

          10年

          学生起業をして初めて作った会社を設立してから10年が経った。 11/29(いい肉)の日に会社を登記したのは、我ながら、英断だったと、この時期になると思い出す。 ヒカリエ32F(KDDI∞LABOより無料で間借りしていた)の徹夜明けで登ってくる朝日はいつも残酷なまでに美しかった。 仕上がらないプロダクトに、爽やかな朝日、似つかわしくないだだっ広いオフィスは、振り返ると21歳の自分には重圧だったのだろう。 苦しかったことはたくさんあったはずだが全部忘れてしまった。 素直

          人間が作り出すもの,作り出せるもの

          今週末は、春日部の防災地下神殿に伺った。 正式な名称を“首都圏外郭放水路”という。 小さな河川での氾濫の兆しがあると、巨大な地下のトンネルを通して、江戸川に水を流す仕組みで、今回伺った防災地下神殿はその水を調節する水槽を地下に作ったものだ。 年に平均7回の稼働があり、東京が水没するのを防いでいる。 係の人の説明によると と、とにかくスケールが大きい。 このような大きな建築物を見ると、人間の可能性を再認識する。 時間を味方につけ、執拗に執着し、自分たちが想像した未来

          人間が作り出すもの,作り出せるもの