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第6章:変化の時代には想像力と創造力が問われる

世界的に変化の多かったこの3ヶ月ですが、みなさんはこの変化とどう向き合っていますでしょうか。

変化への対応力について、19世紀のイギリスの自然科学者ダーウィンはこういう言葉を残しています。

最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。
唯一生き残るのは、変化できる者である
 ー チャールズ・ダーウィン (1809-1882)ー

われわれは今こそ、変化に対応できるかを問われていると常々感じています。

新型コロナだけではなく、あらゆる面で世の中は日々刻々と変化していますが、わたしが今回取り上げたいのは、テクノロジーの変化に人間はどのように対応していけるかというテーマで考えていきたいと思います。

いつものように長文となってしまったので、先に簡単に結論から言うと、今回は、変化の時代における今、わたしたちのそれぞれの役割を再定義するための個々人の考える力の重要性についてわたしなりの考えをまとめてみました。

それでは、詳しく各論で考えていきたいと思います。

テクノロジーの変化

歴史を振り返ると、技術が変化する度に人間の役割の変化が求められてきた。

技術の革新とともに、産業革命が起こり、家内制手工業から工場制手工業、工場製機械工業へと社会のあり方と人間の果たす役割も変容していった。

そして現代、IoT(Internet of Things)は当たり前の事象となり、オンラインでの会議や、リモート在宅での勤務が可能となった。

また、学校教育の場での授業のオンライン化も可能になった。
現在は、この困難な状況下でもあるため、在宅授業の価値に更に注目が集まっている。

その点について、ホリエモンこと堀江貴文さんの著書『東京改造計画』にも提言されているオンライン授業と教師の役割の分担について良いヒントを見つけました。

<ホリエモンの教師の役割の考え方>
▶︎学習意欲の高い生徒向けには、録画した授業内容を在宅オンライン授業としてフルに活用する。
▶︎学習意欲が湧かない生徒向けに、実際の教師がチューターとしての役割を担う。

AIやテクノロジーが発達すると人間の職業の9割が必要なくなるとよく耳にしますが、個人的にはそんなに悲観することではないと考えています。

たしかに、既存の枠組みでの職業はAIに取って代わる部分が多くあると思いますが、逆にAIやテクノロジーにはできない作業をわれわれ人間が行う必要があるので、その分だけ新しい職業が生まれると考えます。

具体的には、先ほど挙げたホリエモンの提言のように、実際の教師は勉強意欲の少ない生徒のためのチューターとしての役割が求められるようになることであったり、AIの仕組みをメンテナンスするためにシステムエンジニアがその役割を担う必要が出てきたり、米国ではカウンセラーもZoomを使ったカウンセリングを実施するなど、様々な新しい仕事のやり方や人間の新しい役割が生まれる可能性を秘めていると思います。

変化の時代に求められるもの

革新的なテクノロジーの変化の時代には、想像力(Imagination)と創造力(Creativity)がより一層求められます。

逆に言うと、変化を求められる環境下や制限のある状況下では、人間は想像力・創造力を発揮しやすくなる、正しく言うと、発揮せざるを得なくなる、ということだと考えます。

今までは当たり前だった「普通」が古い価値観となり、特に新しいことを考える努力をしなくても過ごせていた日常が変化した時に、人はハッとさせられ、自分の置かれている立場や環境がテクノロジーの変化によって奪われてしまうかもしれないという危機感を覚えて、初めて真剣に変化への対応策を考えるのだと思います。

わたし自身も本業は旅行業をなりわいとしているので、この状況下での危機感は強く感じています。今まであった物差しや価値観が、こんなにも簡単に崩れるのかと驚きと焦りを隠せません。

社内では、社員に対して即効性のある新規事業案の募集や、派遣スタッフの方々の契約解除など、この危機的状況に対してあらゆる策でもがいています。

また、以前では考えられなかった「在宅ワーク」での勤務形態が主流となり、変化を要求される今、われわれ個々人も潜在的な想像力・創造力を発揮させて一致団結する変革が急務なのだということを肌で感じています。

まとめ

今回の記事では、敢えてテクノロジーの「変化」と表現してきました。
それは「進化」と表現すると、主観的な価値観がそこに加わってしまうと考えたためですが、皆さんは近年のテクノロジーの変化をどのように評価されるでしょうか。

社会が便利で豊かになっているという肯定的な捉え方もできれば、そもそも文明の行き過ぎた進化の在り方に疑問視する捉え方もあると思います。

わたし自身、両側面の捉え方をしているなと思います。
テクノロジーの発達によって、以前の記事でも書かせていただきましたが、このようにしてみなさんとインターネットという技術のおかげで繋がることができている点で、様々な考え方や多様な在り方を吸収できるため、それらに触れることはこころの豊かさに繋がると肯定的に考えている反面、世の中のサービスが便利になりすぎることで、自分で考えることの機会が減っているということに疑問や違和感を感じることも多々あります。

先述の通り、困難な状況で人間は考える力を発揮し、人間の在り方や役割というものを再定義してアップデートしてきたとわたしは考えていて、今こそ、その再定義の時期だと個人的には思っています。

このような状況だからこそ、自分はどういう役割を担うべきなのか、目の前にある課題をどのように乗り越えるべきなのか、社会の変化に対していかに順応していくべきなのか、様々な「自分の再定義」を考えるきっかけであると思います。

ホリエモンの提言を例に上げましたが、彼の考えの根幹には、インターネットの到来で、ありとあらゆるモノがつながった今、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる「多動力」がひとりひとりに求められる時代であるという前提があるため、古い価値観や過去の成功体験にしがみついて社会の変化に対応できない場合には、時代に置いていかれるかもしれないという危機感を持って、個々人がそれぞれ考えて、実際に行動に移すことが、終局的には社会全体の豊かさに少しでも繋がるのかもしれません。

わたしも時代に置いていかれないように、みなさんと共に日々自分の役割を再定義しながら、身も心もアップデートし続けることを心がけていきたいと思います。

また、この困難な状況下で過ごされているみなさんのテクノロジーの変化に対する考え方もぜひ共有していただけるとうれしいです。
多様な価値観を知ることで、わたし自身の考え方も少しずつアップデートしていきたいと考えています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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