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#2「努力すれば、練習すれば、勉強すればみんな、誰かと同じになれる」

前回からの続きとなります。

3.赤と黄色の世界
 
 じゃあどうして世の中が胆汁質の赤、多血質の黄色の世界なのか?と疑問を持つと思いますし、ホントに決めつけていいの?と思うかもしれませんが、それは今の世の中にあるみんなの共通認識を見れば何となくわかると思います。
 
「努力すれば、練習すれば、勉強すればみんな、誰かと同じになれる」
 
 これは悪い共通認識ではありません。例えば日本では日本語を使えます。算数も北海道と沖縄では同じです。これは胆汁質、赤色が作れる世界です。これ以外にも医療とか技術とかが均一で品質もサービスも均一な物を作り上げるのも赤い世界です。そのためには競争というシステムを交えた「全ての人が頂点を目指す」という構図が適していました。

で、勘違いしてしまう人が出ると思うのでここで断言しておきますが、

この「誰かと同じになれる」というのは「努力さえすれば有名人やプロスポーツ選手にになれる」ということと意味が違います。

結果としてそうなる可能性はありますが、私が言いたいのは

「みんなと同じを求められる世界」

であるということです。

 そしてこの世界は赤と黄色が優先されている世界というよりもみんなが求める物=時代が求めた物を赤と黄色が作り出せたということになります。

赤と黄色は時代が求めた

ちょっと突っ込んだ話をすればここがニュートンとゲーテの境目でもあります。
 
 じゃあ「赤は素晴らしいじゃん、私も赤がよかった」と思うかもしれません。ですが赤は赤で暴走します。その暴走の1つが赤は無意味でも発言が強いので、そのまま無意味なことを強制することが出来てしまうわけです。
 
 一番分かりやすいのがブラック企業の社長です。こういう企業は営業の新人研修で山登りとか滝行とかそういう意味わかんないものをやらせます。私の知り合いが営業職で新人研修がこんな内容だったらしいです。それと私自身が勤めていた企業も割と大きかったのですが、研修に山登りと40キロ歩くってのが入ってました(笑)

会社の新人研修においてのそれぞれの頭の中

正直、山を登ろうが40キロ歩こうが仕事とはなーんの関係もありません。家でゲームしている方がよっぽどいいです。

 ですがこういった研修をやらせる目的を聞くと大体の場合「精神力を鍛える」とか「山登り、滝行、歩くことを通して自分で考えろ」返ってきますが「じゃあ精神力って何よ?」とか「考えた結果、いらないって思います」って返すと「うるさい、だまれ!お前は生意気だ!まだ金も稼げてないのに!」と返ってくるわけです(ちなみに悪口ではないのですが、これを言う人事もお金をかせいではいません)

 外の意見に対して耳を持たないわけですね。それと「自分と同じ」になれない人を基本的に見限って切り捨てます。
 
 しかし何かを進めるためには赤が必要です。無意味な研修も赤だから押し進めることが出来るのです。だから赤には補助になる色が必要です。単独の赤は赤でしかありません。だから有名な経営者にはもう片方に相棒として別の色の人がいることが多いです。漫才コンビなどを見ると気質と色がはっきり分かれていることが多いです。

イラスト屋さんより

4.ズレが生じている
 
 これで「今の世の中は多血と胆汁が作っている」ということを知りました。そしてそれを継続しているのもまた多血と胆汁であります。ちなみにこういう文章を書けるのも胆汁質の特徴だったりします。憂鬱質とか粘液質が書く文章は物語風味だったり、意味不明になるのですが、胆汁質は何かを解説したり、分析したりする文章を書きがちです。
 
 ここまで話した時、あることに気が付くと思います。当然、他の気質に属している人たちがいます。それが憂鬱質、粘液質の人たちです

対照的な世界の住人達

「じゃあ、この人たちは今の世の中、すごく生きにくいというか辛いんじゃない?」という疑問が生まれると思うのですが、その通りです。
 
「粘液質や憂鬱質にとって今の世の中は基本的に辛いです」
 
 多血や胆汁の世界に合わせようとするとかなり無理がかかります。そもそも色や気質が違う場所に、違うものが行っているわけですからね。
 
色で考えてみましょう。

憧れとその色

 粘液質は緑、そして憂鬱質は青です。そういった緑や青の人たちが赤や黄色の世界に行く。と考えれば分かりやすいと思います。ものすごい浮きますよね、色として。でも現実問題として粘液質も憂鬱質もそんな色違いの社会で働かなければいけません。なので自分の色を一時的に赤や黄色に塗り替える必要が有ります。  

 ここで思い出してほしいのが「人は4つの気質を持っている」ということです。なんの気質がメインに出ていようが人ならば4色持っています。その状況に合わせてその色を出すことが出来ます。  

 出来るんなら問題ないと外からはそう見えるのですが、その中身が全く違います。 例えば会社で「重要なプロジェクトのリーダーに任命された」としましょう。

会社という組織に染められていく

 胆汁質がこれを任命された場合、やる気が上がることが多いです。任されたという感覚でもいいし、他の奴よりも昇進できる!という思いも良いです。  

 一方、憂鬱質が任命された場合、不安でいっぱいになります。失敗したらどうしようとか、どうしてこっちに来るんだとか、そういう感じになります。  

 ですが結果として胆汁質も憂鬱質も任命された仕事をきちんとこなすことが出来ます。胆汁質はそのまま行きますが、憂鬱質の場合は自分の中にある胆汁質を出すことで仕事をこなすことが出来るわけです。  

 しかし憂鬱質の場合、自分の気質違いのことをしているということに変わりが有りません。 これがズレです。 

あれ?できんじゃなね?という勘違い

 気質のズレ、色のズレが起きています。そしてズレていることを自覚できればいいのですが中々そうはいかないものでして。何せ仕事は出来るわけですから「なんか違うな」とは思わないわけです。ですがそのズレの時間が長くなればなるほど不具合が生じてきます。  


あるあるの現象

それの一つが病気という形で外に出てしまうわけですね。

 不具合は病気という形以外にも、色んな物が有ります。不倫とか離婚とか、意味不明な借金、けんか別れ・・・とかとか。直接的な原因が何であれ気質や色のズレをそのまま放置しておくとこんな感じのことが起きる可能性が有ります。
 
 私が病気になったのはこのズレに気が付かないまま、胆汁質の世界に身を置いていたからです。私のメインは胆汁質になるのですが、憂鬱質に寄っています。なので完全に胆汁質ではありませんのでその世界に色を合わせようとしていました。

 そして「病名」というのも分かりやすく胆汁質が付けたものであることが分かると思います。自律神経失調症といっても様々な症状や原因が有ります。ですが赤いの世界の力でこの病名にくくられるわけです。
 
 当然、多血質や粘液質も胆汁質の世界に合わせようとしたとき、ズレて無理が起きるのですが、この2色は発散が上手です。
 
 特に上手なのは多血質で、この気質は基本的に流動的なので言い方が悪いですが、プロジェクトを任されたことをカラオケ、旅行、買い物とかの自分が〝楽しい〟って思える領域をやることでその時間だけすっぱり忘れることが出来ます。
 
 粘液質は憂鬱質に近いのですが、自分のペースを持っているため基本的にせかされても動じにくいです。それに食べることや飲むこと、寝ることが好きな気質でもあるため基本的な生活リズムが崩れにくい可能性が有ります。ですが逆に言うと食べることや寝ること、自分のペースを守ることが出来ないくらいの仕事がくるとやはりズレていき、最終的に病気になったり学校や会社に行かなくなり、辞めるという選択を取るかもしれません。

ちょっと小話を

 コロナが流行したので本来は「外向き」の赤と黄色が巣ごもりしましたよね?これの影響を少なくとも受けたのがネット界隈です。ネットでの活躍、ここでは動画投稿者、配信者を取り上げてみましょう。

 ネットの空気感、コメントの空気読み感が少し変化したのはこれが1つの要因です。

 一時的にnoteとかyoutubeとかで自己啓発系とか何かしらのセミナー系、何かの学校系が流行ったのはこの気質の変化も関係しています。

では、赤と黄色以外の色はどうしたらいいのか?それを次回書こうと思います。

https://note.com/matsu_ine_zu/n/n488e0cf5463c

 
 


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