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「コーヒーもらおうかな」でハッとした父親像

私の父母は昭和では一般的なサラリーマンと専業主婦という家庭だ。

先日妊婦健診に行くために、コロナ対策で同行できない娘を母に任せて病院に行っていた。父も娘の遊び相手をしに一緒に来てくれたのだが、一度出かけてまた我が家に寄った。

私は今妊娠8ヶ月なのだが、検診に行った後どうにもこうにも眠たくなってしまい、母に娘を少し任せて布団で横になっていると「コーヒーもらおうかな」と何気に言った父の言葉にハッとした。

〝この家の住人である私が寝ている、そして母は娘の相手をしている、手が空いている父は飲み物を自分で用意するのではなくどちらかに用意してくれるよう促している〟という事実に疑問を持ったのだ。

実家にいた時はそれが普通だと思っていた。父が何か飲みたいと言えば母が作る。もちろん自分で用意している時もあるけれど、母は基本的には断らないし、そういうものだと私も理解していた。

しかし、結婚して7年以上が経ち、夫は私に飲み物を淹れてくれと頼むことはほぼない。

むしろ私が最後に飲んだのに新しくお茶を入れてなければお湯を沸かしてお茶を入れておいてくれる。たまに申し訳ないと思うが。

なので自分が何か飲むのにお湯を沸かす時などは夫にも何か飲む?と聞くし、逆もよくあるのだが、この父が言った何気ない一言で昔の家庭はこれが普通だったんだなと感じた。

別に父は母を大切にしていないわけではないし、夫婦にはそれぞれの関係性があるからなんとも言えないのだが、私は娘とこれから生まれる息子に自分のことは自分でするのが当たり前で、やってもらったらありがとうと伝え、相手にできることは声をかけることを教えていきたい。

子供にとっては自分が育った家庭が普通の基準になるから、なるべく人間関係を円滑にできるように育てたい。


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