マードレ(Madre)

フリーランスの販売員から接客トレーナーになった、ミドサー2児の母。 大学ではカウンセラ…

マードレ(Madre)

フリーランスの販売員から接客トレーナーになった、ミドサー2児の母。 大学ではカウンセラーになるべく臨床心理を学んだが、販売員の道へ。趣味はフラ、ソーイング、旅行、食べること。主な記事は仕事|育児|親子関係|不妊治療

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一度捨てた夢を拾い上げた話

私は大学で臨床心理を学んでスクールカウンセラーを目指していたが、家族が精神病に罹りその対応を1人で請け負っていく中でこれを仕事にしたら私が持たないと就職する方へ切り替えた。 そして就職氷河期の中、いろいろ就活を経験してアパレルに出会い、就職。副店長の時には新人教育をしつつ店の売り頭として働いた。 ここでできた夢が出産をしても産休育休をとって新人教育と言う身で働きながら子育てをする、ということだった。 しかしそれは叶わなかった。 私は結婚して2年間妊活しても授からず、だん

    • にこにこしてると、いいことあるなぁと思った話

      これは同じ日に起こった2つの話。 その日はオープン前の商品出しから18時までのシフトでほぼ丸一日入っていた。 お昼頃、いらっしゃいませと声をかけたお客さんから不意に「朝からお姉さんおられましたか?」と聞かれ、なぜかなと思いつつおりましたとお伝えすると、「やっぱりお姉さんだ!私今日上の会でイベントやってて、朝通った時にものすごく笑顔が素敵なお姉さんがいるなぁって思って、私もあんなふうに接客しなきゃって思ったんです!」と言われた。 びっくりしたがそんなふうに思ってもらえるな

      • 無意識に削がれる購買意欲を防ぐ方法

        今回は販売員が使えるスキル面の話。 スニーカーを買いに行って、気になったものを見つけた時、大体の人は試着をする。 その試着の時にもし少しでも「あ、この靴履きにくいな?」と思えば買うのをやめてしまうのではないだろうか? 靴を見た時に自分が想像している履きやすさと現実のギャップは、購買意欲を下げてしまうことになる。 そこで販売員が大事な役割を受け持つのだ。 初めての靴を何も知らずに一から(もしくは店頭のものだときゅっと紐が括られていて緩めて履くところから)の作業を行うこ

        • ギフテッドを疑う5歳の娘の発達検査について〜児童精神科の診療〜

          娘の発達検査(新K式)を終え、5歳半の娘の言語分野は+1歳以上、認知面は-1歳以上というかなりの凹凸があることがはっきりした。 それを踏まえて今度は児童精神科の先生に診療してもらった結果、ADHDや自閉症スペクトラムといった発達障害には当てはまらない、しかし特性はいくつか見られる、というものだった。 そこに関しては、やはりという感想である。 私自身大学で臨床心理を学んだ知識から、どうも発達障害とは違う何かが娘の中にあると感じていた。 ギフテッドを疑いはじめて半年以上経

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          情けは人の為ならず、巡り巡って己が為

          これは私の母がよく言っていた言葉。 人のためってやっても、巡りに巡って自分のためになる。 頼まれ事も、いつかは自分の役に立つ時が来るというもの。 小さい頃の私はふーんとしか思っていなかったが、今は確かにそうだなと思うことがよくある。 困っている人を見ると何かしないと落ち着かないタイプなのだが、自分が何をすれば相手を助けられるのか、喜んでくれるのか、そういうことを割と無意識に考えている。 それは今私が接客コンサルタントとして新しいサービスを考えたり、お客様の満足度を上げる

          情けは人の為ならず、巡り巡って己が為

          神様はサバイバーの私に許しの猶予を与えたのか?

          私は家族と仲が良くない。 おそらく外野の人たちは気付かないだろうが、私は自分の家族が苦手なのだ。 まず一つ、私の母ははっきりとしたASDで幼少期から意思疎通がうまく取れなかった。 母子の愛着関係を形成できなかった影響は今に至るまで色濃く残っている。 そして私は兄弟サバイバーである。 幼少期、自分より上の兄弟から包丁を突きつけられたり、突き飛ばされて頭から血が出たり、寝ている時に寝室のドアの横に立ってカチカチカチっとカッターの刃を動かす音で起きたこともあった。 正直幼稚園の

          神様はサバイバーの私に許しの猶予を与えたのか?

          求められるのは誰にでもできることではなく、その人にしかできないこと

          私が小さい頃はどちらかと言えばマルチに色々できる人が凄い!とされていたような気がする。 スポーツも勉強もできるようなそんなタイプ。 しかし、今はどちらかといえばマルチより一つのことに特化して得意なことがある人がクローズアップされる風潮がある。 それはなぜか。 誰にでもできること、は、言葉通り誰にでもだから替えがきくのだ。 でも例えばその人しかできない特技が一つあったとしよう。 人には真似できない特技だ。 それを持っていれば、その人材を欲する人はどこかにいるはずなの

          求められるのは誰にでもできることではなく、その人にしかできないこと

          誠心誠意は自分の内から湧き上がってくるもの

          どこの企業でもお客様に対して誠心誠意対応して欲しいというのは当たり前のように言われていることと思う。 接客業に携わるようになって20年だが、自分自身はやっと誠心誠意の真意を理解できるようになったと感じている。 誠心誠意の接客は上部で取り繕えるものではない。 小手先の技術で満足しているようでは誠心誠意の接客とは言えない。 接客用語はいらっしゃいませ、ありがとうございます、お待たせいたしました、申し訳ありません、など決まった言葉をよく使うが、心の底からそう思って伝えられてい

          誠心誠意は自分の内から湧き上がってくるもの

          時には立ち位置を変えて新しい刺激を

          少し前、私はダンスのステージに上がった。 本当はその月の仕事が忙しいから、と断っていたステージだったのだが、欠員でもう一度誘われ出ることになった。 私はここ最近センターポジションで踊らせてもらっていたが、今回は休むことになった人の立ち位置である右の一番端で踊ることになった。 いざ本番。ステージに上がると「あ、端ってこんなに視線がないんだ」と気付いて少しショックを受けた。 ステージで踊るのはたった2曲、10分もないのだが、ほとんどの人に見られずに終わるのは悲しいなと思い

          時には立ち位置を変えて新しい刺激を

          5歳の娘の入学準備〜ラン活初心者が1週間で購入するまで〜

          私は自分の頃のランドセルを買ってもらった記憶からランドセルを買うのは4月入園を控えたお正月明けとか、早くても秋とかだろうな〜などと悠長に考えていた。 すると周りから結構な頻度で「ランドセルもう買った?」と聞かれるようになり、一気に現代のラン活の波が押し寄せていることを知った。 そんな時、同じ5歳の子を持つ母友から近くの百貨店で1週間だけランドセルの展示やるらしいよ!との新情報。 逃せないチャンス!! 私は子供達が幼稚園に行っている間に1人で展示会場へと足を運んだ。

          5歳の娘の入学準備〜ラン活初心者が1週間で購入するまで〜

          接客の心地よさは何で生まれるのか

          接客トレーナーという仕事柄、自分がされた接客はもちろんだが、他の販売員とお客さんのやりとりを無意識に観察していることがよくある。 そんな中で、この人の接客はとても感じがいいな、お客さんもとても喜んでいるな、と思うのはどういう時なのか、私なりに分析してみた。 するといくつかパターンがみつかった。 ・お客様のスピード感に合わせている ゆっくり商品を見たいお客様にゆったり接客をするのは普通の光景だ。販売員側もゆっくりの接客なら商品の良さを十分に伝える時間やお客様の要望を聞き

          接客の心地よさは何で生まれるのか

          わが夫婦のこそだて方針

          どこの家にも子育ての方針はなんとなく存在し、それは千差万別なのではないだろうか。 わが家が大切にしている子育ての方針は「興味を持ったらその時に取り組む。危ないこと以外はとことんやる」である。 我が子2人はタイプが全く違い、枝葉のように分かれて興味が分化していく娘と、一直線に好きに向かっている息子である。 興味が湧くタイミングはいつ降ってくるかわからない。 娘が虜になった「人体」 娘がかれこれ2年半ハマっている「人体」についても唐突にその時がやってきた。 ある日私は

          わが夫婦のこそだて方針

          手話と落語の共通点 〜デフ・ヴォイスを観て〜

          私は以前から手話に何か惹かれるものがあった。 そして娘もNHKの手話ニュースをたまたま見かけて手話に興味を持ち始めた。 手話は会話の中でも特に情報がよく伝わる。 表情、手や指の動かし方、動作の速さ、、 性格やその人の思考まで表しているかのように人それぞれで異なる。 偶然デフ・ヴォイスの裏側のドキュメンタリーを観て、本編に興味を持った。 録画していたものが手話付きのものだったのだが、私はその本編の横で手話通訳をしている女性に釘付けになった。 俳優の声で伝えている感情の揺

          手話と落語の共通点 〜デフ・ヴォイスを観て〜

          続ける秘訣は、ほどほどに

          私はもともと完璧主義だ。 厳格に言えば小さい頃はそうではなかったのだが、家族から完璧を求められるうちにそうなってしまった。親や兄弟の影響は生涯を通して大きい。 何事をするにも0か100。 完璧を追い求め続けるのは無意識にとてもしんどいものだった。 どれだけ頑張っても結果が出なければ0。 そう思っていたから常に能力以上に頑張った。 時々頑張るのはとてもいいことだと思う。 でも、ずっとなんでも頑張り続けるのは限界がある。 気づけば思春期にストレスで記憶を無くしたり、過呼吸で

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          たとえ英語が苦手でも

          私は英語をほとんど話せません。 発音だけはお客様にも褒めていただくことがあるのですが、定型文を話すのは得意でアドリブが苦手です。 大きな声で言えないのですが、文法をきっちり理解して話すことが苦手であまり進んで会話したい!とはなかなかなりませんでした。 学校の英語で成績があまり良くなかったのもありますね。笑 ですが、今の時代外国人のお客さんを接客する機会は多々あると思います。 必要なのは伝えようとする前のめりな気持ちと、商品に関する単語を覚えることです。それさえあれば意外

          たとえ英語が苦手でも

          声を意識した話し方

          私は仕事中意識的に声を操るようにしています。 具体的にいうと声色とボリュームです。 なぜそのようにしているのか理由は2つあります。 一つは、販売の仕事中必ずしもお客さんと顔を合わせている時ばかりではないため、声に感情を乗せ相手に伝える必要があります。 そしてもう一は、お客様の心地よい距離感を演出するためです。 1番わかりやすいのは電話対応ではないでしょうか。 接客業に就いていると電話がかかってくることが多々あります。 そんなときにお客様は声からの情報で印象を100%決め

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