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インフルエンザワクチン

昨日より、子どもたちのインフルエンザワクチン接種奨励時期となったので、早速小児科に行ってきた。かかりつけ医はインフルワクチンに限って予約システムを採用しておらず、予約方式の一般診療の合間に、先着順で打てる仕組みになっている。故に、希望者多数の場合は、かなりの時間を待たねばならない。不便ではあるのだが、「その日その時間に来院できる人が接種できる」という一律のルールは、平等でいいなと思っている。

以前、ワクチンの在庫量が全国的に厳しい年に、当時のかかりつけ医の事前予約分が早々に完売してしまい、露頭に迷った我が家のたどり着いた先が、今通っているこの小児科である。近隣の小児科はほとんどが予約制なので、仕入れの仕方が違ったりするのだろうか。医療業界に明るくないので事情はわからないが、今年は老若男女、大勢の接種希望者が見込まれる中、予約に振り回されることなく、安心して打ちに行けたことに感謝。

ただ、私は行列を待つのが苦手である。弟も同じく。グズり泣きはしないお年頃になったが、あまりにも暇を持て余すと悪態をつきはじめるので、待ち時間は最小限に抑えたい。数年通ってわかったのは、金曜日を除く閉院間近が狙い目ということ。特に月曜は少ないので、昨日になったわけである。

数人の待ち人がいたが、30分も待たずに順序が回ってきた。ありがたや。習い事帰りの兄とは現地で合流。先に受付を済ませていたので、兄が小児科に到着してすぐに名前が呼ばれた。

「うわ〜緊張してきた!やっぱり嫌だ…!(涙目)」

毎週のように何本もの注射を打っていた乳幼児期は、ほとんど泣かない「注射に強いキャラ」だった兄。不思議なもので、小学生になった途端、「注射コワイよー!行きたくないよー!」と、今にも泣きそうになるくらいのキャラ変を遂げてしまった。

さすがに、小学生男子を抱えて強引に連れていくことはできないので、毎年のインフルワクチンには頭を悩ませている。昨日行くというのも、1か月前から知らせて、なぜ、その日にいかねばならないのかを説いて聞かせ、やっとこさ当日を迎えたのだが、それでもこの有り様であった。

注射針から一刻も目を逸らさず、息継ぎも忘れて緊張MAX。これはマズい。「注射を見るな!息を吐け!」と慌てて声をかけると、兄は決死の覚悟で「フー!フー!」と大きく息を吐いて耐え、なんとか接種を終えた。ホッ。

隣では、身動きひとつせず、弟が淡々と注射針を受け入れていた。こちらは赤ちゃん時代、毎度全身を真っ赤にして、院内中に響き渡るほどの大声で泣き叫んでいたものである。未来はわからないもんだな。

さて、子どもはワクチン接種が2回必要だ。3週間後、また同じ顛末が繰り返されるだろう。トホホ。




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