早起きさんの週末

今日も「朝だよー！」と、弟に耳元で叫ばれて起こされた。週末くらい寝坊させておくれよ。残念ながら願いは届かない。「はいはい、起きるよー」と適当な返事をして二度寝すると、数分後にまたやって来て「起きてよー」とつっつくので、仕方なしに起きる羽目になる。起こしに来るのは弟の仕事。だが、母を起こしに行かせている黒幕は兄だ。

兄は赤ちゃんの時分から朝が早い。幼いころは夜明けとともに目覚めていた。夏は5時前に起床してしまうから、起こされるこっちは疲れ果てていたのも良い思い出。そのころから寝室は遮光カーテンにしたが、それでも早起きは健在だ。特に週末の朝は早い。親の目が光らない環境で、のんびり自分時間を楽しんでいるようなのである。

兄談では、繰り返し録画にしている番組をひと通り見ているとのこと。ドラえもんからのクレヨンしんちゃん、未来少年と名探偵のダブルコナン、チコちゃんあたりがルーティンのようだ。だが、タブレットに記憶のない履歴や、覚えのない広告が出たりもするので、ゲームの攻略について調べたり、YouTubeを観たりもしていると思われる。毎週末、6時前に起床してこうしたお楽しみの時間を過ごし、そのうちに弟が起きてジョイン。お腹が減ってきたところで、私を起こすよう弟を仕向ける。というのが、早起きさんの週末の朝の全容だ。

朝練とか朝勉とかに費やせば、何か極められるような気がするんだよなぁ。もったいないと思わずにはいられない。だが、かくいう私は寝坊を懇願している立場なので、エラそうなことは言えない。カエルの子はカエルってことか。再び外出しづらくなってきたし、週末はのんびり過ごそう。