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MONKEY CLIMBのおすそ分け

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『MONKEY CLIMB』のおすそ分けです。 http://monkey-climb.com MONKEY CLIMB | モンキークライム サルが木に登ると、お尻が見える… もっと読む
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#本

クリ問いブル

クリ問いブル

今週は、『勝手に梅棹忠夫さんWEEK』というとで、
小長谷有紀さんが編集した『梅棹忠夫のことば』から、
コトバをお借りして、いろいろと考えてみたいと思います。

相手に触発されて、おもいがけないことをしゃべってしまう。その新鮮な感動が、対談や座談会に出席することの魅力なのである。もっとも、おもいもかけないといったが、まったく無から有がでてくるわけではない。じつは、日ごろ研究室でわかい研究者たちを相

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こころの満腹感

こころの満腹感

今週は、『勝手に梅棹忠夫さんWEEK』というとで、
小長谷有紀さんが編集した『梅棹忠夫のことば』から、
コトバをお借りして、いろいろと考えてみたいと思います。

人類史のながいながれのなかで、一番はじめにでてくるいとなみは「腹の足し」になることです。そこで、農業をやり家畜を飼う。二番目にでてくるのが「体の足し」になること、つまり、体がらくになる。あるいてゆくところを電車でゆくとか自動車でゆくとか、

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箱入りにっぽんじん

箱入りにっぽんじん

今週は、『勝手に梅棹忠夫さんWEEK』というとで、
小長谷有紀さんが編集した『梅棹忠夫のことば』から、
コトバをお借りして、いろいろと考えてみたいと思います。

日本は外国人労働者の移民については、現実的に鎖国にちかい状況にあります。入国管理のきびしさはよくしられているとおりで、当分ゆるむ可能性はないようにおもいます。これは国内の統一という点からはまことによい方策でしょうが、同時に、この国際時代、

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情報を喰べる

情報を喰べる

今週は、『勝手に梅棹忠夫さんWEEK』というとで、
小長谷有紀さんが編集した『梅棹忠夫のことば』から、
コトバをお借りして、いろいろと考えてみたいと思います。

情報というのはコンニャクのようなもので、情報活動というのは、コンニャクをたべる行為に似ています。コンニャクはたべてもなんの栄養にもならないけれど、たべればそれなりの味覚は感じられるし、満腹感もあるし、消化器官ははたらき、腸も蠕動運動をする

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本を生かすこと

本を生かすこと

今週は、『勝手に梅棹忠夫さんWEEK』というとで、
小長谷有紀さんが編集した『梅棹忠夫のことば』から、
コトバをお借りして、いろいろと考えてみたいと思います。

現地で、実物をみながら本をよむ。わたしはまえから、これはひじょうにいい勉強法だとおもっている。本にかいてあることは、よくあたまにはいるし、同時に自分の経験する事物の意味を、本でたしかめることができる。

実物を見ながら本を読むこと、という

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知らないがスタートライン

知らないがスタートライン

大きな声ではいえませんが、
ぼくは、世界や日本で起きていた出来事や、
今、起きている出来事をよく知らない。
お姉ちゃんからはよく「世間知らず」といわれる。

そして、今これを読んでくれているあなたが
どんなひとか、なにが好きかさえ知らない。

「知らないということ」について。
民族学者、比較文明学者の梅棹忠夫さんは、
こんな風に言っています。

なんにもしらないことはよいことだ。自分の足であるき、

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自分で決めて、失敗したっていいじゃない

自分で決めて、失敗したっていいじゃない

今週は、勝手に永六輔さんWEEKというとで、
著書『変じゃありませんか?』から、
コトバをお借りして、いろいろと考えてみたいと思います。

食通と言われる有名人が雑誌に紹介すると、その店にどっと人が押しかけるけど、おいしさというのは個人個人によってまったく違うもののはず。有名人の舌をどうしてそんなに信用するのですか。変だと思いませんか?

おいしさというものは、その人のその時々の、健康状態や生活状

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はじまりは、何だっていいじゃない。

はじまりは、何だっていいじゃない。

今週は、勝手に永六輔さんWEEKというとで、
著書『変じゃありませんか?』から、
コトバをお借りして、いろいろと考えてみたいと思います。

どうしてボランティア活動をするんですかというので「ストレス解消のために」と言って批判されてしまった。「助ける人は助けられる」という言葉がある。人類愛にめざめてボランティアをやる人もいるし、ストレス解消でやる人もいる。ぼくが自分の健康のためにボランティアをやるの

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迷惑のかからない変を伸ばす

迷惑のかからない変を伸ばす

違いも、同じも、おもしろがれるという意味で、
ぼくは、変と普遍ということばをよく使うのですが、
ぼくが思う「変」ということについて、
「ああ、この説明の仕方は、わかりやすいなあ」と
思った表現が、永六輔さんの書く本
『変だと思いませんか?』(PHP文庫)に

記述されていたのでご紹介します。

まあ、つまり早い話が、関係のない全く別々の男と女が一緒に暮すっていうのも変なことだし、そして子供が生まれ

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