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高畠熱中小学校事務局おすすめ図書16選 2022年9月版(14期授業の振り返り)

 こんにちは、高畠熱中小学校事務局の長谷川です。事務局おすすめ図書の記事の第3弾という事で14期の授業の振り返りを兼ねて書いていこうと思います。
 熱中小学校の授業の際には、先生の著書や関係図書や推薦図書を用意して、事務局内で予習や復習させていただいているのですが、今期もそちらの本から抜粋してご紹介させていただきます。また高畠熱中小学校では現在第15期生徒募集中ですので、興味のある方は是非HPもご覧になってみてください。

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奥羽怪談

 4月9日(土)に授業いただいた黒木あるじ先生の著書、黒木先生は山形県在住の怪談作家で、各週で山形新聞へコラムの掲載などもされています。私の講義では全く役に立たない話をしますなんて言葉から授業が始まりましたが、巧妙な語り口にみなさん引き込まれていました。奥羽怪談は東北の怪談話を集めた一冊で特に山形のお話を黒木先生が担当されている本です。身近なところの怖い話はより引き込まれますね。


睡眠こそ最強の解決策である

 4月23日(土)に授業いただいた山内泰樹先生の参考図書、現在山形大学では2021年にgood sleepコンソーシアムを立ち上げ山内先生はその中でも特に光や視覚についての知見から睡眠についての研究をされています。こちらの本はより一般的な睡眠の大切さや睡眠にまつわる様々なお話が書かれています。


ローカルキャリア白書

 4月23日に授業いただいた石井重成先生が中心となって編集された本、釜石市の職員として地方創生の戦略立案や行われてきたのですが、やはり一番重要なのは人づくりといのお話で、地域での新しい生き方や仕事との関わり方をまとめた本がこのローカルキャリア白書になります。地域の現状やこれからの課題がなんとなくみえてくる一冊です。


これからの「社会の変え方」を、探しにいこう。

 こちらは石井先生の推薦図書、スタンフォード大学のビジネススクールから生まれた雑誌の記事から特に「社会の変え方」のヒントとなる10本の論文が掲載されています。まずは私の物語からやってみること、社会を変えたいと想う人を後押しするようなエピソードやアイディアが描かれています。


ポリ袋で簡単、おいしい はじめてのみそ作り

 5月14日(土)に授業いただいた鈴木徳則先生の参考図書、白鷹町で百年続く味噌屋さんを営まれる鈴木先生ですが、味噌つくりキットの実演販売なども行われており、授業でも手前みそが一番おいしいとのお話がありました。こちらの本はいろんな豆とこうじから味噌を作る方法が書かれています。


ホスピスのこころを大切にする病院

 5月14日(土)に授業いただいた米本智昭先生の推薦図書、米本先生は臨床宗教師として僧侶の立場で病院でのメンタルケアを行われています。ホスピスのこころとは「親切なもてなしで弱さに仕える」ことであり、そんなおもてなしのこころを大切にする病院での取り組みは人を受け入れる多くの施設で大切な発想に思われます。


共感資本社会を生きる

 5月28日(土)に授業いただいた新井和宏先生の著書、新井先生は共感コミュニティ通貨としてeumoを立ち上げ、コミュニティに流れる生きたお金、腐るお金として新しいお金のデザインを仕掛けられています。社会課題の根本に通じる事は「選択できないこと」というお話から始まる本書ですが、お金の話なのに心温まる希望がこもった一冊です。


あたらしいお金の教科書

 こちらも新井和宏先生の著書、2022年から高校の家庭科の授業で金融教育が始まるとの事でそちらに合わせて書かれた一冊です。大人でも知っているようでいまいちわかっていないお金とはなにか、これからのお金や経済などについて、かわいい挿絵を交えてとてもわかりやすく描かれています。


「公益」資本主義

 5月28日(土)に授業いただいた杉本朋哉先生の推薦図書、大学在学中に学生団体を経て株式会社Familyinnを創業し「相互扶助の社会を構築する」事をミッションに活動されています。こちらの本は三方よしの経営を重んじてきた従来の日本型の経営を見直し中長期的で会社の全体に利益のいきわたる構造の重要性を唱えています。著者の原丈人さんの発送は岸田首相の唱える「新しい資本主義」のベースにもなっているそうです。


問いのデザイン

 6月11日(土)に授業いただいた柚木泰彦先生の推薦図書、県内の高校で探究学習のプログラムを実践されています。答えのない課題や問題に対して向き合っていくにはそれに対しての本質的な問いが必要になります。よい問いは課題を見定め創造的な対話を促していきます。また自分自身の中で問いを明確にすることは自身の探究の指針にもなりますので、問いのデザインを知っていると日々の探究や課題に向き合う事が楽しくなること間違いなしです。


JIN-仁-

 7月9日(土)に授業いただいた村上もとか先生の著書、西暦2000年の現代から幕末の日本へタイムスリップした脳外科医・南方仁が、過去の人間の運命を変えていることを自覚しつつも人々を救うため、現代から持ち込んだ知識と幕末の人々の協力により、近代医療を実現していく。授業では製作の裏側でどのような調査や時代考証を行ったかという話がありましたが、とても細かい部分までこだわって描かれた漫画です。


JIN-仁-と学ぶ認知症「超」早期発見と予防法

 こちらも村上もとか先生の著書、熱中小学校の方にはおなじみの担当のSさんからの持ちかけよりこの本の執筆が始まったそうです。仁に登場する南方先生と認知症の研究をされている高島先生の架空の対談で進んでいく本書、未だ未知の部分の多い脳の仕組みや認知症の原因やVRを用いた最新の検査、認知症を防ぐ日常的な食事や習慣について書かれています。


カレーライスを一から作る

 7月9日(土)に授業いただいた外ノ池祐太先生の参考図書、授業では神保町で経営されているカレー店のお話スパイスの加え方や種類のお話がありましたが、こちらの本では探検家で医師の関野吉晴さんが大学のゼミで行ったカレーの材料や器やスプーンまで一から作って食べるという取り組みを本にされています。生徒企画としてもやってみたいという話が上がっているので熱中小学校でも一緒に実現してみたいですね。


夢へのルートを逆算せよ!

 7月23日(土)に授業いただいた山田淳先生の著書、自身のエベレスト登頂やマッキンゼーでの経験、そして起業の際に込めた「登山人口の増加」と「安全登山の促進」といった思い。書き出しは「まずは熱中できるかどうか、圧倒的な体験をする事」そんな原体験の重要性からは書かれる本書は、挑戦する人の後押しになってくれます。


すごすぎる天気の図鑑

 8月6日(土)の授業いただいた佐々木恭子先生の師でもある荒木健太郎先生の著書、授業いただいた日は近隣でも豪雨災害があり大変な日でしたが、気象庁のHPの見方や線状降水帯についてもお話がありました。こちらの本は雲や気象にまつわる面白い78のエピソードがかわいい挿絵と共に描かれている本で、読んだら空や雲を見るのが楽しくなるそんな一冊です。


老いてからでは遅すぎる

 2022年の5月に刊行された堀田一芙氏の参考図書、堀田さんは熱中小学校のアイディアマンとして全国各地の開校などに携わられています。こちらの本は75歳にしてバリバリあちこちで活躍される堀田さんのIBM時代のキャリアや日々気を付けているライフスタイルなどを元に伝えたい75節のメッセージをまとめられています。

以上、第14期の事務局おすすめ図書でした。

 授業を改めて振り返りながら著書や推薦の図書などを読ませていただくと、著者の先生にお話しいただいた本を読むのはより興味関心が高く中身が深まるなと感じています。是非気になる本があればみなさんもお手に取って読んでみてくださいね。高畠熱中小学校図書館に実際の本も置いてありますので、生徒の方は来校の際に立ち読みもOKです。全授業オンライン授業も実施しますので、是非新規のご入学もお待ちしております。
 近日高畠町立図書館でも取り扱いいただく予定なので、こちらも乞うご期待ください!

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