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震災から10年、被災地にて考える

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東日本大震災から10年、福島原発事故の地を1週間かけてぐるりと巡りました。
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「フクシマ原発事故の地を巡る旅」から得た重要な示唆と考察

「フクシマ原発事故の地を巡る旅」から得た重要な示唆と考察

はじめに・・・ 東日本大震災から10年というのになにか想う事があって、3.11の前後の日程で実際に福島の原発事故の地を巡っていた。あれから2週間余りがたってこれを書いているが、すでに私自身の頭の中の記憶や感情が薄れかけている。人間が感じた事を記憶する能力なんてその程度のものだと改めて実感する。いくら情報を記録するテクノロジーが進んだとしてその時の感情や事象を正確に記録する事は出来ていない、また人間

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震災から10年、被災地にて考える⑦終

震災から10年、被災地にて考える⑦終

3月13日(土) 今日は木戸の交民家から 昨日も遅くまで呑んで話し込んで、日記を書いていたためまたかなり眠い。少し茶の間がにぎやかになってきたので9時頃ムクムクと起きだす。オーナーの緑川さんが玄米のおにぎりとみそ汁を作ってくれており、それをいただきながら楢葉町でオススメのスポットやまた色々な話をしたりする。ゆっくりと準備をして10時にみんなで出発、今日は楢葉町のオススメしてもらった場所を回って無理

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震災から10年、被災地にて考える⑤

震災から10年、被災地にて考える⑤

3月11日(木)今日は川内町小松屋旅館さんから 朝ごはんを食べて、準備をして出発する前に、女将さんと話しをしてみた。川内村は震災の当時は震度6だったそうで、家屋自体にヒビが入ったり壁が剥がれたりと大変だったとの事。ただ幸いにも町には倒壊した家屋はほとんどなかったそうだ。津波で被災した富岡町方面からの避難者が逆に川内村に押し寄せた。小松屋旅館にも知り合いやその知り合い等でいっぱいになった。ただ2、3

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震災から10年、被災地にて考える①

震災から10年、被災地にて考える①

はじめに・・・  東日本大震災からまもなく10年、ふと思い返すとあの出来事がもう過去のものであり、もうどこか遠い世界に行ってしまったような気がしている自分がいる事に気がついた。当時私自身は受験で東京に向かっていて、新幹線の中で被災して上野駅で帰宅難民になっていた。日常とか当たり前って簡単に壊れるんだなと心の底から感じた経験だった。
 僕らの日常と地続きの場所で未だに復興の取り組みは続いてるはずで、

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震災から10年、被災地にて考える⑥

震災から10年、被災地にて考える⑥

3月12日(金)農家民泊いちばん星から 今日は農家民泊いちばん星さんから一日がスタート、朝食もかなり豪華で野菜中心の食事ながらご飯が進むので、また太りそうだななんて想像する。朝からお腹いっぱいになってコーヒーをいただいていたところ、昨日仲良くなったNPO法人の皆さんから「今日これからペンキ塗りするけど、手伝わない?」なんてお声がけいただいた。昨日夜中にブログを書いて眠いので、今日はのんびり散策しよ

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震災から10年、被災地にて考える④

震災から10年、被災地にて考える④

3月10日(水)今日は丸森町から 朝少し通りを散歩して旅館の旦那さんに丸森町の豪雨被害の当時と今のお話を聞く、宿があったのは旧街道沿いで少し高い所にあったため浸水はしなかったとの事、しかしながらほとんど町中が浸水して未だに仮設住宅の方もいれば、町外に引っ越して戻ってこない方もいるそうだ。旦那さんは仮設住宅へ炊き出しボランティアなんかもやっていて、お米を配ったりラーメンをお届けしたりしているそうだ。

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震災から10年 被災地にて考える③

震災から10年 被災地にて考える③

今日も小高パイオニアヴィレッジさんから 3月9日(火)、パイオニアヴィレッジには2日間いたのだけれど、結局タイミングが合わずスタッフや滞在している方とご飯に行ったり話す機会がほとんど無かったのがちょっと残念だった。スタッフさんに声かけてみたり、ちょこちょこ開放的なコワーキングスペースで作業していたりしたけれど、みんなパソコンで作業している感じと身内感が強く何となく寂しかった。

南相馬市博物館へ 

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震災から10年 被災地にて考える②

震災から10年 被災地にて考える②

3月8日(月)、日記形式なのに昨日はまとめすぎたので今日はあっさり書く。

現在の避難地区の状況改めて見返してみる今回は南相馬市、葛尾村、楢葉町あたりを回りたいと思っている。ちなみに小高区は南相馬市の南の端っこ。

https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/list271-840.html
避難指示区域の現状

小高の町を歩く 町を練り歩いてみて、き

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