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UNSPSCとは?

皆さん、こんにちは。高速検索の会社、フォルシア株式会社でデータクレンジングを担当しています。秋山と申します。

さて、今回は、B2Bの商品関連の業務に携わっている方やSCM関連の業務に携わっている方などは、一度は聞いたことがあるかもしれないUNSPSCに関して記事を書いていきたいと思います。

そもそもUNSPSCとは?

そもそも、UNSPSCとは、国連が定めるカテゴリ分類コードのことで、【Universal Standard Products and Services Classification】の略称です。

一般的には、あまり馴染みがないかもしれませんが、B2Bの電子商取引で利用されるカテゴリ分類でして、有形の商品以外にも無形のサービスにもカテゴリ分類コードが付与されています。

世界で統一されているカテゴリ分類コードですので、この世に存在する商材ほぼ全てにコードが付与されています。犬や牛などの動物、マッサージやトレーニング促進サービスなどの無形商材など、日本で法人取引される観点からは想像もできないような商品が多数あります。ここには書ききれないくらいの商材があり、詳細は以下UNSPSC公式HPより登録後ダウンロードできるので、ご関心のある方は覗いてみてください。PDF版なら、無料でダウンロードできます。

https://www.unspsc.org/

なぜ国連が発行し、管理しているのか?

なぜ、国連がこのようなコードを発行し、管理を促しているかというと、アマゾンや楽天などでは独自のカテゴリ分類をもとにマーケットプレイスや自社で販売している商品を管理していますが、B2B取引ではサプライヤーとバイヤーがそれらのマーケットを介して必ずしも取引する訳ではなく、かつ、取引がグローバルに跨るので、どういった類の商品やサービスなのかを統一して規定する必要があります。そこで、有形無形を問わず、地球上ほぼ全ての商品を分類したカテゴリ分類コードがUNSPSCとなります。

UNSPSCの中身について

UNSPSCは2桁の数字が5階層の構造で配列した合計10桁の数値となります。下記表は一部を抜粋したものですが、他にも、英語表記・日本語の別表記などが定義されています。

MassteryにおけるUNSPSCとは?

このUNSPSCは、総カテゴリ数は2.5万もあり、日々商品が増えていくようなECや小売業、卸売業で、全て人手でカテゴリをつけてメンテナンスしていくのは非常に手間がかかりますよね?

そこで、そのカテゴリコードを自動で付与できれば業務の効率改善の効果が大きいということで、UNSPSCのカテゴリ自動付与の機能をMassteryには実装しております。(※通常機能とは別に、別途オプション費用がかかります。)

機械学習を用いて、X(入力:例えば商品名や商品の説明文)からY(出力:予測をしたい値 カテゴリ)を推測します。教師あり学習を採用しているため、Yが既知のデータをある一定数必要ですが、その分精度も高くなります。

UNSPSC以外の独自のカテゴリ付与にも応用できますので、カテゴリ付与にお困りの方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせいただければと思います。

後記

UNSPSCの記事を書こうと決めて、改めてUNSPSCについて色々調べましたが、2.5万もカテゴリ分けがされていることを思うと、これを作った方も相当苦労して作られたんだろうなと感じました。このような苦労があって、B2B取引の効率化が進んだ足跡が見え、感慨深い気持ちになりました。自分も頑張っていこう!!

私達がご提供している製品「Masstery(マスタリー)」は、 多くの人手が必要だったデータ整備を自動化する画期的なデータクレンジングツールです。フォーマットの統一、カテゴリーの自動分類、独自の変換、差分情報の取得等、データ整備に必要なあらゆる機能をご提供しています。
Masstery 公式サイト:https://mstr.forcia.com/ (データクレンジング) 
フォルシア株式会社 企業サイト:https://www.forcia.com/ (高速検索)

ご一読いただき、誠にありがとうございました。 秋山

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