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北海道1人旅①

5年ほど前の話になってしまうが、2017年の9月、私が大学2回生の時に北海道1人旅をした。特に何かに悩んでいたわけではないがテーマは「自分探し」とした。単純に「自分を探す」という動機で旅行をすることに興味があった。

行先を北海道にした理由は、関西からとりあえず遠く離れたところに行ってみたかったことがまずある。そして北海道に決めたのは沖縄に行ったことがあったので北へ行くということと、元外交官作家の佐藤優の回顧録である『先生と私』の中に北海道を一人旅する場面が出てくるからだ。この北海道一人旅の場面は何度も読み返して憧れていた。

夏休みの7月、8月で鬼のように3つのアルバイトをこなして資金を貯めた。記憶が少し曖昧になってきているが、うろ覚えながら書き記したいと思う。それでは1日目。

7時5分 関西空港よりジェットスターで新千歳空港へ出発した。ジェットスターにした理由は日程がちょうどよくて早朝便が安かったからだ。特に不満は無かったと記憶している。

9時ごろ 新千歳空港へ到着した。広大な感じがどことなく伝わってくる。

10時ごろ 「快速エアポート」というカッコいい名前のJRに乗って札幌へ到着した。札幌は思っていた以上に大都会だ。この日は12時に札幌で大阪から下宿で北海道大学に通っている後輩と会う約束だったのでそれまではぶらぶらしていた。

11時ごろ 帽子を現地調達する予定にしていたのでスポーツ用品店へ向かう途中、住宅地を通り抜けていった。すると急に知らないオジサンに「Excuse me?」と言われた。どうやら私のことを外国人だと思っているようだ。私が「何ですか?」と言うと「あ、日本人か。そっちの道は通り抜けできないよ」と教えてくれた。親切なオジサンだった。私は迂回してスポーツ用品店に行き、関西でも買える普通の帽子を購入した。

12時 後輩と合流した。会うのは1年ぶりだが何も変わっていなかった。お互いラーメン好きなので、札幌らーめん共和国というラーメン店がひしめき合うところへ行ってラーメンを食べた。店の名前は忘れた。

14時ごろ 札幌駅から数駅の後輩の家へ移動した。この日は泊めてもらう予定だ。後輩は映画が好きなので映画を観ようということになった。選んだのはガリレオシリーズの『真夏の方程式』だ。名前は知っていたがまだ観ていなかった。

この映画は夏の設定であるが、やはり観るのも夏に観る方がいい。その方がしっくり来る。途中、湯川と少年がペットボトルで作ったロケットを飛ばす場面があるが、そこが一番青春を感じる。BGMの菅野祐悟『Horizon』もとてもよくあってる。

後輩の家にはオヤツが無かったので、冷蔵庫に入っていたハムを食べながら映画を観た。

18時ごろ ジンギスカンを食べに出かけた。ジンギスカンをリクエストしたのは私だ。これは先述の『先生と私』の中に、中学生の佐藤氏が大学生とジンギスカン鍋を食べに行く場面があるからだ。

お店は「サッポロビール園」というレンガ造りのオシャレなところだった。後輩はビールをグビグビ飲んでいた。私は体質的にお酒がほとんど飲めないが、サッポロビールは美味しかった。ただ、ジンギスカンはヘルシーだと聞いていたが少し脂っこいように感じた。

北海道遠征_170912_0009

ジンギスカンを食べる筆者近影。アメリカのラッパーへの憧れから同じ髪型に。

10時ごろ 後輩の家の近くのスーパー銭湯へ行った。露天風呂のイスに寝そべって札幌の空を見た時、「これが北海道かぁ」としみじみ感じた。お昼に食べたハムのせいかジンギスカンのせいかわからないが、お腹を下してしまった。


2日目に続く。

頂けたサポートは書籍代にさせていただきます( ^^)