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ほんとうのじぶんを捉える方法としてのアドラーの目的論

カール・ロジャーズの来談者中心療法を受けると、クライアントはみな、ほんとうの自分になる方向へ変化していくと言います。自己実現の方向に変化すると言い換えていいでしょう。

もっとも、来談者中心療法を受ける機会はなかなか得られないし、一人で自己観察を進めることも容易ではないし、そもそも、自己実現という言葉は抽象的で捉えにくい。

そのように感じられる場合には、アドラーの目的論を採用しても良いでしょう。アドラーは、目的には有用な目的と無益な目的とがあると言っています。この有用な目的を持って行動していくと、自己実現につながる、ほんとうの自分になっていきます。また、具体的な目的であるので、行動を起こしやすいという利点があります。

自分がほんとうにやりたいことは何だろうか、ほんとうの自分とはどんなものだろうか、いまここに生きるとはどんな感覚か。このようなことに関心がある場合には、アドラーの目的論を採用して、日々、有益な目的に向かって行動し続けて行くと感じ取れるようになると期待できます。


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