心理現象の量子論的解釈
物理学の博士号を持つミンデルは、ユング心理学の基礎の上で、心理学的な現象について量子論的な解釈を加えたけれども、それは心理現象を理解する上での比喩のようなものだったと捉えておくことが妥当なように思います。
例えば、量子力学の初期の段階では、陽子の周りを電子が回るという、古典力学的な天体の運動のモデルを用いて、原子の構造や性質を理解していました。心理学と量子力学の関係も、原子論と古典力学の関係に似ているでしょう。
古典力学を用いて原子論の研究を進めるうちに量子力学が生まれたように、量子力学を用いて脳科学の研究を進めるうちに新しい物理学が生まれるのではないかと期待できますね。
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