noteのコンテストで賞を頂いたんですが、どうして選ばれたんだろうな?
タイトルのとおりです。このままじゃ一行で終わりかねないので、もうちょい考えますね。
noteとひふみ投信が共同で開催した「#ゆたかさって何だろう」投稿コンテストに応募していたのですよ。
応募と言っても投稿に「#ゆたかさって何だろう」のタグを付けただけでね、そもそも「ゆたかさって何だろう」の答えも明確には分からぬまま応募したのです。いいのかなそれで。受賞したんだからいいのかもな。
くわしくはこちらで。記事の真ん中あたりに僕が出てきます。
評価されてとてもうれしい。自分の書いたものをホメられるとそれだけで何もいらなくなります。もらえるものはもらいますが。
しかしなんとも違和感が拭えない。他の受賞作はしっかりとした読みもの。文字数でいくと僕のが一番すくない(暇だったんで数えた)。
グランプリは、なんと、あのカニの人じゃないか。ユニクロの白Tのもお父さんの前で裸になるのも読んだよ。お父さんの花の写真がこれまた抜群なんだ。今までこっそり読んでたけどせっかくだからフォローしとこう。でも、こんなガチな人まで参加してるなんてズルくないか。あんまりだよ。ひどいよ。
別にひどくはない。すこし取り乱した。
違和感の理由は簡単で、これ言うと身もフタも無いんだけどさ
なんで僕のが選ばれたんだ?
これ。
これに尽きる。
応募総数は23,472件だそうだ。その中にはきっと必殺のキメ技を持つ名文がたくさんひしめいたことだろう。なのに僕の文章が11選に入った。納得いかない人はもっとひしめいてるかもしれない。おっかない。
おっかないので講評を読む。
僕は審査員特別賞。選んでくださったのは 平田はる香さん だ。きっとこの中に答えがある。答えを探して何度も読む。ホメてくれてるんで、いずれにせよ何度も読む。
小説でもないし、雑誌でもないし、写真集でもない。写真と文章のコンビネーションで強烈なインパクトを受けたのは、noteというフォーマットだからこそだと思いました。写真に映るうれしそうな女の子と、その行間を補足する文章のバランスがすごく心地よかったです。(平田はる香さん)
あぁなるほど。
腑に落ちた
ストンと落ちた。
結局のところ僕は写真家なのだ。
他の受賞者の方々と比較して圧倒的に足りない文字数。べつに文字の数が多けりゃ偉いわけでも無いのだけれど、僕の投稿には、文字に託されるべき表現力や情報が不足していることは事実だろう。
その、足りない何かしらを補填してくれたのは写真なのだな。あのピンク色の彼女や、ほとんど表情の変わらないおじいちゃんなんだな。
考えてみると、僕の投稿は、ほとんど被写体の力で成り立っている。なんだか受賞者名が僕になるのも申し訳ないほどだ。「ギャル featuring じいちゃん produced by ますだ」のユニット名で受賞したい。なつかしの globe みたいな感じ。僕が小室さんだ。それもちょっと違うんだがまあいいじゃん。もののたとえだ。
普段「自分は写真家である」と思う事なんてほとんど無い。写真家であることは仕事であり日常だからだ。写真家としての毎日は僕にとって、ごくありふれたルーティンだ。
でも、こうした畑違いな場所に放り込まれ(自分でタグ付けしたんだけど)、強烈に自覚することができた。
僕は写真家だ。
ギャルとギャルを取り巻く御家族のみなさん、noteとひふみ投信の関係者のみなさん、僕の投稿を選んでくださいました審査員平田はる香さま、ありがとうございました。
みなさんのおかげで、素敵な経験が出来ました。自分が何者かを知るのは、時として、とても貴重なこと。ゆたかさの意味のひとつが少し理解できた気がします。
僕は写真家だ。
物書きにはなれない。
でも書きたいことはある。
これからも写真家として書いていこう。
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こちら新作となります。
読んで頂ければうれしいです。
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