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陰で業界を牛耳る黒子の自動運転ベンチャーAurora:中編[28]

どうも、阿蘓です。
有用な自動運転関連の技術・ビジネス・ニュースを1日1回1分程度で読める記事にして配信する「1日1分自動運転ブログ」
今回は、自動運転ベンチャーAuroraについて
#自動運転  #AI #電気自動車 #IoT #エンジニア

グーグルのウェイモやウーバーの自動運転開発部門などは、積極的に表舞台に立ち脚光を浴びています。

しかし、一般人に対して脚光を浴びなくとも、陰で市場を支配しつつある自動運転ベンチャーがアメリカに存在します。

Auroraというベンチャーを聞いたことがあるでしょうか。今回は、そのAuroraについての紹介です。

Aurora

三人の創業者により2016年に設立された米国のベンチャー企業で、今、非常に注目度の高いベンチャーの一つになります。

しかし、自動運転サービスや自動運転を使った画期的なビジネスを展開することを目標にしていないオーロラは、あまり表に出てきません。壮大なビジョンを掲げたり大規模な実証実験などをアナウンスしたりすくこともなく、ただ、ひっそりと開発を進めています。

なぜ?
中編の今回は、オーロラに投資している企業と提携先についての紹介です。

投資

シリーズA
時期:2018年2月
金額:90million USD (約100億円)
出資企業:Greylock Partners, Index Ventures
企業価値:620million USD (690億円)
シリーズB
時期:2019年2月
金額:530million USD (約590億円)
出資企業:Sequoia Capital, Amazon and T. Rowe Price Associates
企業価値:2.5billion USD (約2800億円)
その他出資企業
Lightspeed Venture Partners, Geodesic, Shell Ventures and Reinvent Capital

2019年2月にシリーズBとして、約550億円の出資を受け約2800億円の企業価値わもつユニコーンへと変貌しました。

2017年に設立してから2年余で巨大ユニコーンとなったオーロラですが、短期的なバイアウト戦略や壮大なビジョンを掲げ注目を集めるよりも、長期的な開発環境を整えるために多くの初期投資を求めているようです。

提携企業

世界的にはまだまだ知名度は低いものの、この短期間に世界的に有名な3つの自動車メーカーどの提携を発表しています。

独フォルクスワーゲン

ご存知の通り、世界一の販売台数を誇るフォルクスワーゲングループとの提携です。
一部報道には、フォルクスワーゲンが買収案を持ってきたようですが、オーロラは中立的で長期的な開発をビジョンとして掲げているため、断ったそうです。

韓国ヒュンダイ

韓国を代表する自動車メーカーヒュンダイとの提携も発表をしました。
具体的な開発領域や詳細は公表しておりませんが、自動運転レベル4のクルマをターゲットに、ヒュンダイが現在開発中の次世代燃料電池車をベースに共同で開発を進めていくようです。

中国バイトン

中国のテスラと呼ばれるByton。電気自動車を開発しているEVスタートアップになります。スタートアップではありますが、量産計画はすでに立っており、SUVタイプのEV車両「M-Byte」を2019年末に量産をする予定になっています。
韓国ヒュンダイと同じく自動運転レベル4を対象に共同開発を進め、最終的にはレベル5までの提携を考えているようです。

今日はここまで!

次回は、技術戦略と経営戦略についてです!

おわり

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