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極限の集中状態が作る最高のパフォーマンス

【はじめに】

集中力には、大きく分けて4つの種類があるのをご存知ですか?

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このように心理学観点から見て、4つの集中力の種類があり、それぞれ場面に応じて色々な集中の高め方があります。

今回はその中でも試合前の準備段階での集中力の高め方をご紹介していきたいと思います。

【ジンクスとルーティンの違い】

ジンクスとは神頼みや、苦手意識があり近年勝ててない相手や、毎シーズン優勝に1歩届かずシルバーコレクターという呼び名がつくなど、メンタルトレーニングなどで鍛えられないことを指します。

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対してスポーツにおけるルーティンとは、試合の前などにある一定の動作をとるメンタルコントロールのことを言います。

このルーティンの質を向上していくことにより、良いパフォーマンスができる状態を試合前から作れるようになります。

【柔軟に対応できるための集中力】

集中力は普段の生活から鍛えることが可能です。試合でのイメージや成功体験などをしっかりと頭で思い描き、どんな場面でも対応できるようにしておくことが大事になってきます。

ではこのイメージをしておくことがなぜ大事かというと、このイメージをしている時と実際にプレーしている時は使っている脳の部位が同じだと言われているからです。

イメージをする時に少し体を動かしながらエアーで動いてみたり音などをイメージするなど五感を意識するとより明確なイメージを作ることができます。

試合中などは一点の事に集中しすぎず、柔軟な集中状態でいる事によって、場面に応じて冷静な判断で選択する必要があります。その時にイメージをしておく事により対応できるようになっていきます。

一点の事に集中しすぎてしまうと周りが見えなくなったり柔軟な考えができなくなってしまうことがあります。
サッカーで言うと直接狙えるフリーキックやペナルティキックなどは一点の集中が必要になってくるので場面に応じて切り替え使い分ける事も必要です。


【朝青龍から学ぶ試合直前のルーティン】

元横綱の朝青龍は、試合前に毎回同じことをして土俵に入っています。

まずは、土俵に入る前の花道奥の朝青龍の様子をご覧ください。

最初はリラックスしている状態が伺えると思いますが、ある行動を境にスイッチが入り、姿勢がガラッと変わったのがわかると思います。

そのタイミングは、タオルで顔をマッサージしたあとです。これをセルフマッサージと言います。

顔には多くの小さな筋肉があり、そのおかげで表情を作れるようになっています。マッサージで筋肉をほぐす事によりリラックスの効果などがあります。

そのあと、自分のことを叩いて気合いを入れているのもわかると思いますが、これも刺激法と言った心理学的に効果のある集中の高め方となっています。

動画はここで終わっていますが、そのあと土俵に入る直前にある一定の動作を行い、最後の仕上げに歩いてきた花道の奥にある非常口マーク一点をいつも見つめます。これをフォーカルポイントと言い、これによって、周囲がどんな状況であってもブレずに実力を発揮しやすくなっているのです。

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わかりにくい画像ではありますがこの見つめている先には非常口があります。

これらの行動が朝青龍が毎回行なっているルーティンとなっています。


【集中力を鍛えてパフォーマンスを向上】

今回は試合前の集中力の高め方を記事にさせてもらいましたが、自分なりのルーティンを作りそれを鍛えるということが重要になってきます。

特にフォーカルポイントは、サッカーの場合、極限の集中状態とは長く続かないため、試合中にどこにでもある一点の見つめるポイントを決めてプレーが切れたタイミングなどでポイントを見つめて集中力を維持していくことでパフォーマンスの向上ができます。

今日紹介したのはあくまで試合前の集中力の高め方なので、試合中のものとは異なることもあります。

サッカーのような周りを見ながら広い視野を保つようなスポーツの場合、試合中は一点の事に集中することはよくない場合があるのでプレーが切れたタイミングなどで行うのがおすすめです。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。


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