蕎麦屋は非日常的なスローライフ
終業後、街をぶらついてると、なんとなく心に静けさが広がる。疲れ切った体、頭ん中は仕事のことでいっぱい。そんなとき、ふと足が向かうのは、ちょっと日常から離れた場所。なにもしなくていい、ただそこにいるだけでいい、そんな場所。そう、私の足はいつもあの蕎麦屋に向かうんだ。
この蕎麦屋っていうのはね、日常の中にある小さな隠れ家みたいなとこ。ドアを開けると、そこはもう時間がスロー。最近見なくなったテレビや、壁にかけられた古い写真たち。今の忙しい世の中とはちょっと違う、時間がのんびり流れる