スクリーンショット_0030-10-24_9

患者や家族とのコミュニケーションのポイントってありますか?

H30.10.14
大学(母校)のサークルOB会で、終末期リハについて話す機会がありました。その時に、頂いたが答えられなかった質問に、ここで回答します。
(*僕の経験だけの話しです)

じゃ、行きましょう。

患者や家族とのコミュニケーションの
ポイントってありますか?

最初に結論を書いておきましょう。
具体例が多くて長文になってしまったので…。

✅あなたに興味があります、というスタンス
✅関係性をフラットにしよう。
✅まずは、自分からさらけだそう。

一番最初にお断りをしておきますが、私は結構言葉遣いに関して、注意されてきました。今でもされることは結構多いです。
それは、タメ語=失礼だと思っていないからだと思います。
逆に、敬語を使っているからといって、そこに敬いがあるかと言われると「そんなことないよね!」って思っているからですな…(うん、ひねくれてるw)

そんな僕が語るコミュニケーションのポイントってことで読んでいただければと…。

前提からお話しますが、僕は新卒で訪問看護ステーションに就職しました。同時に通所介護でも初期研修なるものをさせてもらってたんですよね。

訪問看護では1対1のコミュニケーション(病院もかな…)。
通所介護では1対1・1対N・1対1対1っていうのかな?グループトークのようなコミュニケーションの形がありました。
その違いも面白かったんですが、本題ではないので書きません。

で、僕が「その人を知る」「生活をみる」っていう視点において、一番すごいと思ったのは、介護士さんたちでした。

看護師や理学療法士などは、専門職と呼ばれるからか、どうしても問診というか、自分が知りたい情報というものが前にでたコミュニケーションを取りがちなように感じました。

一方で、介護士さんのコミュニケーションはすごく自然だったんですよね。

なんというか「あなたに興味があります」っていう感じがすごくにじみ出ていたのを覚えています。

言い方悪いけど、理学療法士は「あなたの膝の痛みに興味があります」や看護師は「あなたの内服状況に興味があります」って言う感じでどうしても狭かったように思う。

で、介護士さんは、全体を聴いて、診て、それで専門職につなぐっていうことをしていて、専門性の違いと言えばそれまでだけど、コミュニケーションにおいて一番真似したいっと思わせてくれたのは、職種でいうと介護士さんたちでした。

だから、まずPointって表現すると「あなたに興味があります」っていうスタンスを取れるかどうか、だと思う。
これは患者さんとか家族とか関係ない、人としてって感じだと思いますね。
大きいところから、徐々に自分の専門性なるところへシフトしていくようなコミュニケーションがいいのではないかなって思います。

次に

僕が心がけていたことは、当時でいうと「孫キャラ」で行く!
ってことです。

実際、孫じゃないし、そういうスタンスが上司に注意される要因だったのかもしれませんが、孫キャラで居た方が、生活が見えたように感じたのです。

具体的に紐解いていきますが、まず他愛もない話しばっかりしていました。
大阪出身でしたが高知県で就職したので、土佐弁を覚えるところから、通所介護事業所に通われているおばあさま方に土佐弁を教えてもらいました

また、はじめてのひとり暮らしだったので、料理もおばあさま方に教えてもらいましたね

そうすると、理学療法士(先生)と患者という上下関係を壊せるというか、料理や土佐弁の先生(利用者さん)と生徒(僕・理学療法士)という構図ができて、会話のハードルをさげれたのだと思っています。
考えてみればわかりますが、初対面に近い学校の先生や職場の上司に生活の困りごとを相談できる人ってどれくらいいますか?ってことだと思います。

まず、関係性をフラットにする施策をたくさん打っていましたね。

そして、野菜をくれるおばあさんは野菜の収穫や苗の購入、日々の手入れなどをどのようにしているのか?と、生活(ばあさんの日常)も見えてくるというわけですね。

生活は日々の日常ですから、理学療法士とかいう肩書きに固執していると見えないように思います。

ここまで書いて感じたけど孫キャラの振る舞いは「関係性をフラットにする」ために行っていたように思います。

最後に

結構意識的に行っていたことは「自分からさらけだす」です。
具体的に言うと、相手の話しも聴きますが、自分のプライベートをどんどんさらけだしちゃいましょう!という提案です。

療養型の病院でも意識して行いましたが、ご家族さんって医師には本音で話しにくいようです(disってないよ)。
また、看護師さんはなぜか知りませんが、いつも忙しそうにしている様で、これまた話しかけにくいようですね(disってないよ)。

で、「自分からさらけだす」ってことを意図的に行うんです。

例:お医者さんには、結構言いにくいことってありますよね!(相手が多分思っているし、僕も思っていたから、先に言っちゃう)
とか
例:看護師さんいつも忙しそうで、なかなか捕まえて言いたいこというのは、難しいですよね!(相手も多分思っているし、僕も思っているから、先に言っちゃう)
っていう話しをすると「そうなんですよ〜」なんて言いながら、相手は言いたいことが言えるような気がするんですよね。

死が近い患者さんのご家族さんの前で、患者さんリハの進捗状況とかを話したりする際に、まず自分の祖父母が亡くなった時の話しとか、その時の後悔の話しとかを話すようにしていました。

これって、もっとシンプルにいうと、「自分の情報は出さないくせに、質問ばっかりしてくるやつ」どう思いますか?
ってことと似てると思うんですよね。

だから、自分の持っている情報をまず出す。
それも関係性をフラットにするためにも、プライベート情報を出す、ってことをしていたように思います。

専門性・理学療法士とかいう前に一人の人間ですから、理学療法士として◯◯を聴く、◯◯しなければならないっていう前に、人として気持ちのよいコミュニケーションをとれるようにってことだと思います。

たぶん、難しくないよ。

まとめ

✅あなたに興味があります、というスタンス
✅関係性をフラットにしよう。
✅まずは、自分からさらけだそう。

以上。
質問あれば、コメントにくださいね〜。


サポートありがとうございます。 あなたのそのお気持ちのおかげでnoteを続けてこれました。 去年は1年で120本…みなさんのおかげです。これからも誰かに届く文章をかいていきたいです。