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#ブランディング

多くのマーケターが誤解しがちな主要施策の「できること」と「できないこと」のまとめ

(2023年12月11日 追記) この記事が読まれすぎてついに本になりました! 2024年1月17日出版です。 (追記ここまで) マーケティングの現場にてたびたび発生する「期待していたほど効果でないじゃん!」という不幸は、いったい何が原因で起こってしまうのでしょう。 その不幸の大半は、「診断と処方の間違い」によるものです。 図にするとこうなります。 マーケティングは医療と同じです。病気(売れない理由)を特定し、その病気の治療に最も適した薬を飲む。ただこれだけ。たった

広告を作らない広告クリエイターの登場と、広告の未来を拡張するクリエイティブ・イノベーションの視点

広告の未来は『マイノリティ・リポート』のディストピアを回避できるか? 映画『マイノリティ・リポート』を覚えているでしょうか?スティーブン・スピルバーグが監督して2002年に公開された懐かしいSF映画なので、観たことがない方もいるかもしれません。この映画は犯罪予知システムと監視社会というディストピアを舞台としているのですが、トム・クルーズ演じる主人公が逃亡するシーンでは、どこにいても網膜スキャナーなどで身元が特定され、街中のあらゆるところでパーソナライズド広告に呼びかけられる様

ブランド管理をめぐる指標、本当に見るべき指標って何だろう?~NPSとエボークトセット~

こんにちは。マーケティングGの杉山です。前回から少し日があいてしまいました、反省。。。 さて、今回は「ブランド管理」について少し思ったことがあったので投稿したいと思います。 ブランド管理を巡る指標 皆さんは、ブランド管理を巡る指標と聞いて、どのようなモノを思い浮かべるでしょうか? まず初めに思い浮かぶのは「NPS(ネットプロモータースコア)」かもしれませんね。 ご存知の方も多いかもしれませんが、NPSでは、「あなたはそのブランドを友人や同僚に進める可能性は、どのくらいあ

マーケティングを教えてほしいと言われてつくった資料を解説してみた。

どうも、桜井です。 とある場所でクローズドの講義することになり、そのためにビギナー向けのマーケティング講習資料をつくりました。ツイートでお知らせしたところ、何名からか参照したいとのお申し出をいただきましたので公開させていただこうかと思います。 ※本資料には著作権のある情報の流用があるため、出典元を明記しているため、再流用する場合はお取り扱いに十分ご注意ください! 本資料の目的はなにか本資料は学生向け(主に大学生)に「マーケティングを教えてほしい」という依頼から始まりまし

ブランド価値を高めるSDGs時代のマーケティング|経営とマーケティングを結ぶ設計図

最近P&G APACフォーカスマーケット ヘアケアCMO・シニアディレクターを退職した、大倉佳晃です。本記事で、SDGs時代に企業・ブランド価値を高めるマーケティングの考え方について、私の13年のP&Gキャリアでの多くの成功と失敗から培った経験をベースに語りたいと思います。 本当は、キャリアの一区切りの備忘録として書籍を書き上げるつもりだったのですが、出版となると時間もかかってしまうため、あえて今の時代に合わせてnoteで一冊の本のようにまとめて公開することにしました。その

事業を成長させるブランディングの本質 “こだわるべき”ものは何か?【第5回 池田紀行のマーケ飯】

代表の池田(@ikedanoriyuki)が、さまざまなフィールドの第一線で活躍されている方とご飯を食べながらカジュアルに議論する企画「マーケ飯」。 第5回のゲストは、「日本の工芸を元気にする!」というビジョンを掲げ製造小売からコンサルティングまで幅広く事業を展開する中川政七商店で、取締役CDOを務める緒方恵(@notmegumi)さん。 中川政七商店は1716年の創業から300年以上の歴史を持つ奈良の老舗。手績み手織り(※1)という製法による麻織物の卸問屋として創業した

#きょうのコピー 50日目

皆さんの中でも顧客関係管理ツールで「salesforce」を使っている企業は多いかもしれません。 今朝、通勤で新宿駅を歩いていたらsalesforceの広告がドーンと出ていた、いいなと思ったのでご紹介します! 次の世界へ。 これ、コピーも好きなんですがボディコピーがいいんですよ。 このままの世界で、生きるか? 完全を求めるよりも、ワクワクする永遠の青さを。 批判よりも、提案を。 嘆きよりも、ユーモアを。 常識よりも、非常識を。 過去、よりも、未来を。 意味なく群れる

【45分で分かる】P&Gでも教わらないブランディングの教科書

このnoteでは、"ブランディング"に関する体系を教科書のように纏めたいと思います。2020年7月に書いた「【1時間で読める】P&G流マーケティングの教科書」とセットにして、ついに教科書シリーズの完成となります。 これを読めば、マーケティングとブランディングの全体像が体系立てて頭に入ると思います。ウェブマーケティングやSNSマーケティングといった「HOW」に終始する細かい各論よりも、まず初めに全体像を頭にインストールすることには大きな価値があります。あとは実務を通して、その

ブランドコンサル会社が作る「思想を形にするビジュアル」ができるまで

B&H Inc.でストラテジックプランナーとディレクター・プロジェクトマネージャーをやっております金山です。今回はほぼ全ての案件で撮影を行っている弊社が作る「思想を形にするビジュアル」ができるまでの制作過程をご紹介したいと思います。撮影についてのやり方は各クリエイティブ会社によって異なるとは思いますが、意外とビジュアル作りにおける撮影についてフォーカスされた記事がなかったので、この記事が今後のWeb・クリエイティブ分野においての撮影スキームの参考になればと思い、書いてみること

あの日ぼくはカフェを潰した〜「みらいの食券」に込めた想い

新型コロナウイルスが猛威を奮う3月上旬、とある決断をしました。 「苦境に立たされてる飲食店を手助けできるサービスを開発する」 PRプランナーの友人に相談しプレスリリースを出すと共にオンラインで開発に携わってくれるチームを編成。「みらいの食券(当初はTicketimeという名称)」開発チームが爆速で立ち上がりました。 様々なメディアに紹介された反響は凄まじく「飲食店を支援したい、でも自粛要請で行くことが出来ない」というジレンマを抱えていた多くの人々に共感していただきました

ウェルビーイングな世界観の多様性の夢と課題

ウェルネス、ウェルビーイングという言葉を見聞きすることが増えた。経済成長や実利を追い求めるだけではなく人間らしい生き方を社会で見直す動きが起きている。 そのこと自体は素晴らしい。 ただ直感的に「過去や性別を感じないな」と思い、良い点と、ウェルビーイングというカタカナをそのまま日本で使うのことに、やや疑問を持つ点を、さまざまなデザインや社会の事象をつなげて考えてみた。 ウェルビーイングについての、ブランドコミュニケーションやプロダクトやサービスの世界観づくりの参考までに。

マーケティングや企画の思考力はどうやったら鍛えられるか?

■ マーケティングや企画の思考力はどうやったら鍛えられるか? タイトルにしてしまったこの問いに関して、断定的な回答をすると賛否両論が生まれる可能性があるよなぁ~と出だしから少し弱気になっています。なので、前提として「僕の5年前と今で確実に身になった考え方」として書こうと思います。 経歴を少し紹介させていただくと、とある企業でSNSマーケティングやブランド戦略を担当しながら、30代で書くことに興味を持ち、昨年ツイッターを開設したみる兄さん(@milnii_san)と申します。

ブランド構築・プロジェクトマネジメントの思考と行動の型×50を大公開!

第三者の立場で企業のブランディングを支援する人向けの参考になればと思い、「ブランド構築・プロジェクトマネジメントの思考と行動の型×50」をまとめました! こんな人に活用してもらいたいです! ブランディングの仕事に関わる ・デザイナーやディレクター ・マーケター、コンサルタント ・社内でブランディングプロジェクトを推進する立場の方 なぜ、このような型をまとめようと思ったか? 社内やクライアント先でブランディングのプロジェクトを進めようと思っても、下記のような罠に陥ってしま

SNSでのフォローの先にある壁

みなさんnote書いていますか?書いてもなかなか読まれないし、スキも全然つかないし、そもそも何を書いていいのかわからないし...なんて、悩んでいませんか?? 何を書いていいのかわからない、そんな人はまずは思考の練度が足りていないかもしれません。ネタという球が投げられたときにバッドを振ってないのでは? もうちょい詳しくいうと、何かしらの話題が提供された際に、「では、これについてあなたはどう思いますか?」と毎回インタビューされていると思えばいいんですよ。 「ふ〜ん、なるほど