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現在橋本クリニックにおけるカウンセリングで幼児期の両親による虐待の記憶が現在起こっている…
わたしの母からマサへ ところで今日、保健所の精神保健ケースワーカーと市役所の生活保護担当…
おばあちゃんへ 家にいるとどうしてもおばちゃんに甘えてしまうので家を出て自立することにし…
松井のおば様へ 家庭の問題につき合わせてしまって申しわけありません。たぶん母一人でこの文…
二回目の搬送は午前八時から開始した。車で往復五〇分。三回目くらいから体力的に限界を感じ始…
そして引っ越しが開始された。業者に頼めば誰かが気づくのでそれは避けたい。マサは自家用車の…
「もう、家を出ることにしました。母親がリビングに居るのを意識しただけでパニック発作を起こしています。そうなると反射的にデパス五錠くらい飲んでしまったりしています」 「そうですね、せめて二、三錠に止めておいてもらいたいですね、家を出る先は決まりましたか」 「はい、ありがたいことに友人が力を貸してくれて、なんとかなりそうです」 「そうですか、でもね、友だちに恵まれていることもありますが、湯浅君の生命力の強さがここまで自分を押し上げているんですよ。例えば、僕は専門じゃないから
マサはこのあと、高校時代からの野球部の友だちであるヨシオとトシに会いにいった。この三人は…
「それで、今回はなんで私を呼び出したの」 「──うん、いろいろいい訳考えたんだけど、やっ…
二度と会うことがないだろうと思っていたので、待ち合わせの時間に現れたリョウコを見て現実的…
マサが高校三年生のときに、失恋をしている。思春期を迎え、まだ自覚的ではないが強烈な自己嫌…
「ほんとにそう思ってる」 「思ってるよ、思ってるよ。マサは死ぬなんてもったいないよ。ほん…
「大丈夫? なんか辛そうだったけど」 「うん、なんかもうどうでもいい」 「何いってんの?…
期間:六歳~一二歳 ──僕が六歳のときに両親が再婚することになり、一学期期間だけ母親の実家から近くの小学校に通い、その後現在住んでいる父親の実家から小学校に通うようになりました。 僕の覚えているこのときの記憶は引越しのトラックに乗りながら早く実家に帰りたいという気持ちでした。というのは僕は両親が共働きだったのでほとんど父方のおばあちゃんに育てられていて、おばあちゃんに会いたくて仕方なかったことを記憶しています。 再婚して引っ越してきた時点で、父の経営していた会社は倒産し