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父の帰宅 47

現在橋本クリニックにおけるカウンセリングで幼児期の両親による虐待の記憶が現在起こっているような状態になりフラッシュバックを頻発しています。そのため母の存在自体が僕にとって恐怖の対象になりこのままでは僕自身がどうかなるか母親を暴力で傷つけるかのどちらかになると判断して緊急避難的に引越しをしました。

その経緯については母への置手紙について詳細を記載しています。不安定な状態の最近は、医師の処方しているデパスという発作止めの薬も明らかに処方の量を超えて服用していました。

緊急避難という形で出て行くと決めてからできるだけ速やかに通常の生活ができるように家具が付いていて駐車場があり現在通っている橋本クリニックに近い現在の住居を選びました。

車は母親名義のものであり中古で車検済みで二五万円で購入したもので資産には入らないと思います。さらに僕自身はすでにパニック障害者として医療補助を受けています。

パニック障害に広場恐怖というものがあり、自力で脱出できる乗りものしか乗ることができません。そのため電車はどうしても必要なときしか乗りません、もちろん発作止めを服用して乗ります。そのため現在の僕の生活に車は欠かすことができません。

現在の僕自身の収入源は披露宴会場での音響をアルバイトで、具体的にはひとつの披露宴で四〇〇〇円、それが平均月六、七回程度で二万五〇〇〇円前後です。この仕事も収入のためというよりは社会と最低限の関わりを持っていたいという思いがあります。

橋本クリニックの橋本先生の見解では慢性的な幼児虐待から引き起こされる複雑性PTSDの部類入るということですが法的に申請するには厳密に僕自身の症状とPTSDが合致しているか審査をしないといけないので時間が掛かるそうなので今回はパニック障害での診断書の提出になります。

さらに昨年七月の急性硬膜外血腫による後遺症有無の欄は未定ということになっています。現在実際に三半規管に異常が出てきており、たまに平衡感覚を失って倒れそうになったり実際倒れたことも何度かあります。

この件の診断書も児島総合病院の脳外科部長の里見医師に診断書はすでに書いてもらっています。里見医師が書いた診断書も同封しています。

母親と絶縁したということで生活を維持できないわけではなく母親の所得も低いです。母親の現在の月給は一〇万円前後です。

次の家賃の支払い日は三月一七日です。現時点で僕には家賃六万五〇〇円を支払う能力がありません。それまでにどうしても生活保護を受けなければ僕の生活はストップします。死ねといわれているのと同じようなものです。

幼児期の記憶を辿る心理カウンセリングは本当に死にたくなるほど困難なものです。でも僕はきちんとカウンセリングを受け続けています。先生の見解でもよい方向に向かっているとのことです。僕が現在の生活を維持できる経済力がつくまでの間、生活保護を受けたいと思っています。

生活保護が国民の血税であることは十分に理解しています。僕自身回復次第社会に貢献できるよう努めるつもりです。どうか状況が切迫していることを理解していただけることを願っています。

このときマサはボイスレコーダーに民生課の人間とのやり取りを録音していた。

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