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〇歳~五歳頃までの家庭の雰囲気についてですが、先述したように僕が生まれてからほんの少しの…
期間:〇歳~五歳 ──僕は三九〇〇グラムという大きな身体で生まれました。しかし生後一〇日…
これまでノートに手書きでレジュメを書いてきたが、内容がシリアスになるにつれ感情の制御に戸…
翌日からうつが始まった。マサはひどいうつ状態のことをヒラメと呼んでいた。ヒラメのようにベ…
ヒサコさんはマサにこういっている。 「家族みんな私が強いと思って、私になんでも相談してく…
後にヒサコさんとわたしは会うことになる。ヒサコさんは美人だ。そしてヒサコさんは高校時代は…
ヒサコさんの家庭環境もそうとう歪んでいる。まず両親ともに不倫をしていた。さらに父親はアルコール依存症。アルコールが入ると妻に暴力を振るう。母親は仕事先の相手と不倫していた。 そこにはアルバイトの女の子がいた。母親はその子を我が子のように可愛がり、仕事先でもうひとつの家庭を築いてしまっていた。そしてヒサコさんとそのアルバイトの女の子を比べてヒサコさんを罵り続けた。 あんたは不細工だ、頭が悪いと。両親は常に喧嘩が絶えず、離婚の危機を迎えるが、そこに親戚が割って入った。ヒサコさ
マサは実家の自分の部屋に彼女を連れて帰った。帰ってから彼女の混乱はさらにひどくなっていっ…
「心理カウンセリングを受けられなかったのですか」 「はい、ちょっと現状ではこの料金を払え…
このとき初めてマサはPTSDという言葉が浮かんだ。このときPTSDという言葉が浮かぶのは…
男性患者の場合結婚相手は「姉さん女房」という例が多い。統計では妻より年少の男性患者は一二…
ヒサコさんが帰国したその日にマサは谷口病院にヒサコさんと向かった。マサはこの時点でも薬以…
ヒサコさんは一〇月の後半に日本に帰国することになっていた。一時帰国ではなく留学を終えての…
父の顔はほとんど一瞬しか見ていません。僕が小学生のときは自分の顔に似ていると思っていてコンプレックスだったのですが、そのときに見た父の顔はもう僕とは違う顔でした。自分でいうと説得力に欠けますが、僕の顔は初対面の人間に対しても攻撃的には映らないどちらかというと温和な顔立ちだと思います。これは自分で意識して小さな頃からそうなるようにしていました。 しかし父の顔は一二年前に家を出て行ったときよりもさらに攻撃的ではっきりいって嫌な顔でした。付けていたきつい匂いの香水、そして極めつけ