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仏教に学ぶ生き方、考え方「辞める」

 皆さんは何かを「辞めた」ことはありますか?

 「会社に就職したけど合わずに辞める」、「夢を追いかけていたけど、辞めて現実を見ている」などなど、人生には「辞める場面」がそれなりに訪れると思います。

 中には「辞めずに何十年も叩き上げで頑張ってます」という人もおられるでしょう。

 でも人は、実はいろいろなことを「辞めて」生きているのです。

 前にも言いましたが、小学校を卒業して中学生になるときは「小学生の自分」を辞めているわけです。

 就職するときは「学生の自分」を辞めていますよね?

 そう考えると、「離職、退職」する時には「フリーな自分」が生まれるわけです。「離婚」すれば「独身の自分」が生まれ、「離陸」すれば「空の旅」が始まります。

 このように「辞める」、「離れる」ことは「マイナスなイメージ」ではなく、「新しい何かが始まる」と考えてみてはいかがでしょうか?

 親鸞聖人も人生のいろいろな場面で新しい自分を求めるためにそれまでのことを「辞めて」来ておられるのです。

 何かを辞めて失意の人も、「新しい自分が始まった」と考えて、毎日を過ごされることを願っています。

☆今日の一句☆

  人生は
     辞めて始まる
         ことばかり

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