見出し画像

昨日まで暑さのピーク(山頂)だからこそ立秋からも九合目の暑さ

本日は立秋です。

立秋までが暑さのピークとされています。
しかしながら、だからこそ述べておきたいです。
ピークに近い暑さは続くのだということを。

立秋の「前後」は九合目の暑さ

そもそも立秋とは何か。

立秋とは、二十四節気の1つ。
本日から暑さの頂点、頂上を過ぎる節目です。

昨日までが暑さのピークで、立秋からはピークを過ぎるという季節です。

昨日までが暑さのピーク、それは確かです。
しかしながら、昨日が山の頂上。
今日は山頂ではないですが、ほぼ山頂なのです。

立秋から涼しくなり始めるなんてありません。
ほぼ山頂の暑さが続くのです。

山頂まで行く暑さが立秋まで。
山頂から帰る暑さが立秋から。
どちらにせよ山頂に近い九合目の暑さです。

立秋からの暑さは残暑と呼ばれます。
厳しい残暑のない季節なんて元々ないのです。

行きの九合目も厳しい。帰りの九合目も厳しい。
来週も先週並みの暑さであるのが立秋です。

立秋の「前後」が九合目の暑さです。
立秋から秋の涼しさになることはありません。
帰り道の九合目の暑さは続くのです。

立秋から秋分までは夏後半

帰り道の九合目はいつまで続くか。
概ね秋分(9月22日)までです。

処暑まで、と言いたいところですが、秋分まで。
暑さ寒さも彼岸まで。
彼岸(秋分の前後)までは夏だということです。

立秋は、夏至と秋分のちょうど間にあります。
「夏至から立秋まで」と「立秋から秋分まで」がほぼ同じ暑さであるということです。

夏至、小暑、大暑、立秋が行きの暑さ。
立秋、処暑、白露、秋分が帰りの暑さ。

夏至から立秋までを振り返ると、まだまだ暑さが続くことがわかります。
夏至(6月21日)の時点で、30℃前後や30℃超えが普通でしたから。
秋分(9月22日)の前後も夏至のような温度になると思います。

猛暑日は減り始めますが、まだまだ猛暑です。
減り始めるだけで、猛暑日はあるのです。

夏前半から夏後半になっただけなんです。
それが立秋です。

「彼岸まで」の意味が変わっている

立秋から秋分までの夏後半は暑いのです。

暑さ寒さも彼岸まで、というのは、もはや意味が変わっています。
気象庁のデータを見てください。

2022年9月が28.8℃。2023年9月が31.2℃。
1875年9月が25.6℃。1876年9月が26.8℃。
(気象庁のデータから最高気温を筆者引用。)

明治の秋分は、夏日になるかならないかの暑さ。
令和の秋分は、夏日になるのが前提の暑さです。

暑さが緩む、それ自体はそうです。
けれども、9月は猛暑が減るという意味です。
立秋から秋分までは夏なのです。

朝晩が涼しくなるのも少々でしかありません。

2022年9月が21.1℃。2023年9月が23.6℃。
1875年9月が17.3℃。1876年9月が18.4℃。
(気象庁のデータから最低気温を筆者引用。)

明治と令和で、3℃から6℃の差があります。
数℃とはいえ、体感が一番変わる温度帯です。
立秋から彼岸まではもう完全に夏です。
ただの夏後半なんです。

キュウリとナスを食え

立秋は節気なので、(一日ですが)前後します。
が、毎年、立秋があってから盆があります。
盆は、暦の上では秋ですが、夏の盛りなんです。

盆にはキュウリとナス。
秋野菜でなく夏野菜を食え。食うのだ。
そんな先人のメッセージであろうと思います。

盆は暦の上では秋です。けれども夏なんです。
「暦の上では」と言っていないで(妊婦以外の人は)夏ナスを食べればいいのです。

温暖化前でさえ夏ナスは食べていいのですから、現代に食べてはならない理屈はありません。

朝晩が冷えだしてからが秋茄子です。
それまでは夏ナスなので食えばいいのです。

夏後半も夏野菜を食え

報道はいつまでも残暑が厳しいと言うでしょう。
けれども、立秋から秋分までは夏後半です。
「暦の上では」なんて言っていないで、夏野菜を食べても良いのです。

ピークを過ぎていようと暑いものは暑いのです。
行きの暑さも帰りの暑さも九合目であることには変わりがありません。

夏野菜で体の耐暑性を上げておきましょう。
体を夏にして、夏後半の暑さに対処しましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?