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コンピテンシー面接とは?

こんにちは。

面接の進め方が上手い人の特徴として、「コンピテンシー面接」に行き着きました。
では具体的にどのように進めていけばいいか?という点を、会話形式も交えて例を用いながら書いてみました。

ぜひ面接を行う際の一助となれば幸いです。


コンピテンシー面接の進め方

新卒生の面接を仮定しております。

以下質問と回答をご参考に、次にご自身であれば、どんな質問をして面接を進めるかを意識しながら進めてみると良いかなと思います。

あなた:これまでに最も困難と感じたこと、およびその解決方法について教えていただけますか?

候補者:はい、それはラグビー部での活動で、高い目標にチャレンジしたことです。皆で密にコミュニケーションをとることでワンチームとなり、見事に目標を達成することができました。

候補者はラグビー部所属です。ワンチームというワードから、日本的チームワーク含めてバイアスがかかりそうですね。

これが決して正解ではないのですが、この候補者からの回答をもとに、ご自身ならどんな質問をするか考えながらご参考にしてみてください。

Situation(環境や背景)の確認

あなた:ラグビーを始めたきっかけは何でしたか?

候補者:父とのラグビー観戦がきっかけです。元々はサッカーをやっていたのですが、観戦してから自分でもやってみたいと思い高校性の時から始めました。

あなた:そうなんですね、ラグビー部に所属している人数は何名ですか?」

候補者:全学年の合計で約50名ほどです。

あなた:ラグビー部としての目標はどのようなものだったのですか?

候補者:関東地区大会で優勝することが目標でした。

あなた:関東地区大会で優勝ですね、それはどのくらい高い目標でしたか?

候補者:これまでは、地区大会に出場するのが精一杯でしたので、チームとしては高い目標だったのではないかと思います。

あなた:なるほど、出場校数はどれくらいですか?

候補者:予選に出場する学校数が約100校で、地区大会に出場するのが30校です。

Task(課題や任務)の確認

あなた:では、地区大会優勝という目標達成に向けて、具体的にどんな困難や問題があったのでしょうか?

候補者:チームメンバーの気持ちがバラバラで、目的や目標が一致していなかったことです。

Action(本人の行動)の確認

あなた:そこであなたは具体的に何をしましたか?

候補者:まず、全員のメンバーとコミュニケーションを取り、一人ひとりの想いや、やりたいことをヒアリングし、できる限り反映しました。
そして、地区大会優勝を目指すことに共感を得るよう努力しました。次に、トレーニングのメニューを大幅に変え、コーチの意見も取り入れながら、実践練習を増やしました。最後にメンバー全員が地区大会優勝という目標を常に忘れないように、部室にポスターを掲示しました。

あなた:それらのやり方は、あなたの発案なのですか?

候補者:はい、その3つの軸については私のアイデアです。具体的な内容は、大学の内外で成績上位の部活やサークルが何をやっているか調べ、メンバーの意見も採り入れながら決めました。

Result(結果と再現性)の確認

あなた:その結果どうなりましたか?

候補者:残念ながら地区大会優勝はできませんでしたが、地区大会で3位入賞を果たしました。

あなた:今回のことから何を学びましたか?

候補者:努力すれば必ず結果が出るということを皆で体感できました。またその過程でバラバラだったチームが一体感を持てたことも成果でした。何事に対しても諦めずに取り組める自信になりました。

最後までご一読いただきありがとうございます。
いかがでしょうか。
取り組み難易度、候補者がどんな役割をはたして成果に結びつけられたかがわかると思います。

一問一答で終わらせる面接ではなく、コンピテンシー面接をしながら、候補者のことを深く知って見極めるようになれればと思います。

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