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怒りを調教する

人が怒りを表す理由は、驚きと恐怖です。
驚きや恐怖の大きさは、怒りの大きさに比例します。

誰かが、突然あなたの言動を強く否定したとします。あなたは、突然のことに戸惑うことでしょう。その時点で、すでに感情をコントロールする力が低下しています。

あなたは、自分の正義(考え)を否定されたことに対して恐れを感じます。自分の本質までも否定されているように感じるかも知れません。感受性の強い人なら、特にそれを強く感じることでしょう。

あなたは、戸惑い、恐れます。
つまり心の中がパニック状態になっています。もう、正しい判断が難しくなります。

あなたの脳は、その危機的状態から自分を守るために、怒りのホルモンを出すことを指示してきます。この一連の流れが瞬時に行われます。

あなたは、怒りの感情の手を借りて自分の正義、自分の本質の正当性を何とか取り戻そうとします。怒る自分を感じ取るあまり、さらに怒りが増幅されていきます。

怒りに翻弄される人は、その恐怖に怖じ気づいてしまっています。心が恐怖に支配されている状態。

自分の正義も、自分の本質も、誰にも手を出すことはできない。相手が言っていることは、単なる意見にすぎないからです。

自分の正義や本質は、誰のものでもない、あなただけのものです。自分が誰かに手渡そうとしていただけだなんです。

そして、その誰かも、あなたを恐れていると思うんです。あなたが誰かに否定されたとしても、怖じ気づいてはいけません。それでは、その誰かの思うつぼかもしれません。

自分の正義や本質を、簡単に手渡してはいけません。だから、簡単に怒る必要はありません。

怒るということは、相手に見透かされるということかもしれないです。自分が間違っていないと確信するのなら、怒る必要など最初からないからです。

自信がないから、簡単に怒ってしまう。
怒らないことは、何もしないことではありません。自分の間違いを認めたことでもない。
負けたわけでもありません。
元々、勝ち負けなんてありませんから。

怒らなくても問題は解決できるという話です。怒らなくても出来ると言うことです。これを意識することが大事です。

無意識は、感情を野放しにします。
感情に負けてしまい、なかなかすぐには出来ないかもしれませんが、できるできないよりも、意識すること自体が大事だと思うんです。

習慣は、人格を確立していくと思います。
「怒れない人は馬鹿、怒らない人は利口」


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