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文学フリマへ向けて

出店を決めたものの、まずは書かなくてはと思うのだけれど、どのくらいの量を書けばいいのか、どんなものを書けばいいのか、わからない。
あれこれ考えたあげく、わたしはちょっとだけパニックになってしまった。
最近になって、ようやく「書けるものを精一杯書くしかない」というごく当たり前のことに気が付いて、少しずつ書いていこうと執筆を始めた。
今までに書いたものもあるけれど、どうしても手直しをしたくなり、そうするとまた悩む・・・ということになる。でもこちらも少しずつ手を入れて、仕上げたいなとは思っている。
とはいっても、わたしは短編しか書いたことがないし、わたしにとっての短編は30枚程度である(30枚でも正直しんどい)。
試しに書いてみると、原稿用紙10枚程度の作品が出来たので、今のわたしにはこのくらいの枚数が書きやすいのかもしれない。
短いなとは思うけれど、その分、数が書けたらいいなと思う(とは言ってもそんなに・・・とすぐ弱気になる)。
ここ最近、CDの整理をした。ケースを捨ててファイルにしたのだけれど、これがまた見やすくて、久しぶりにクラシックが聴きたいという気持ちになった。フランスの作曲家、セヴラックの〈休暇の日々〉という小品を聴いてみた。8曲からなる作品集で、どれも1分~3分の曲ばかり集めた小さな作品だ。小品、といっても作曲家によって長さは違う。これだけ短い小品集は珍しいかもしれない。聴いていてやさしいなと感じるけれど、子ども向きかと言われるとそうでもない。大人が思い出す子どものころ、そんな感じの曲ばかりだと思った。
小さいころ、集めたガラス玉や石ころみたいに、ほんの小さな物語の断片のような作品。
結局は、自分が好きなものを書きたいだけなのかもしれない。あれこれ考えても着地するのは結局そこなのだなと、なんだか不思議にも思えてくる。
たぶん誰かに読んで欲しいと思う前に、わたしが側に置いておきたいのだと思う。

*写真はみんなのフォトギャラリーからお借りしました

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