楽しきレコ掘り(坂本龍一 B-2UNIT)
こう暑いと、気分転換に外食したくなり、ふらりと回転寿司へ。そのあと腹ごなしに、ブックオフへ行ったのが、敗因というか、勝因というか。
LPレコード4枚と本2冊買ってしまいました。(かーちゃんに叱られる場面ですが、私がかーちゃんなのでセーフ)
坂本龍一 B-2UNIT 音楽図鑑 Coda
立花ハジメ H
本はカート・ヴォネガット 青ひげ タイムクエイク
です。
今B-2UNITを聴いていますので、感想を。
当時、かなり尖った前衛的な作品として評価は高かったものの、YMOほど一般受けしない作品でした。逆に、教授はやっぱり教授だというイメージを確立しました。
もう40年経った今聴いても古くないです。ただ、当時はアナログシンセを使い、ツマミを回したりしながら、演奏して、マルチ録音して、アナログのミキサーで、という手作業であったはずです。
今それはパソコン画面で全部やれてしまいます。矩形波だノコギリ波だなんて知らなくても、すでに出来上がった音や旋律がDTMソフトに入っています。いや、スマホのアプリでも出来るでしょう。
やれてしまう装置を持ちながら、誰もやりません。皆んな凡庸な曲を作って満足しています。
時代が追いついているはずの今だからこそ、尖った感性と端正な構築性を再認識できる作品です。
(ジャケ裏の写真が妙に男前な件↑デニス・ボゥヴェル、ドン・レッツだと、ははあんダブですな。)
冒頭針を落とすとビート音量が徐々に上がり、固唾を飲む間もなく、急にマックスになりエキセントリックな変拍子がたたみかけてきます。こういうレコードによる衝撃というものが昔はよくありました。何故かCDやMP3では伝わらない部分です。
レコード時代に出た音楽は、やはりレコードで聴くと作り手の思いが感じられる気がします。微妙な部分ですが。
また、こんな感じでレコ評も書いていこうかなと。
2019年にリマスターが出ていますが↑、1980年オリジナルの方が音が良いというアマゾンレビューがありました。私が買ったのはそちらで、帯付き美品で1200円ほどは、良い買い物だったようです。