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新卒社長の会社に飛び込んだ新卒社員 (後半)

→前回の続き!

試験勉強によるストレスと野球を辞めてまで目指した公務員試験の不合格で精神的にも、肉体的にも疲れていた僕は、何に対してもやる気が出ず、家に引きこもるようになっていきました。

自分でも今のままではいけない!
と分かっていてもなかなか一歩が踏み出せず毎日が怖い。
何もできない自分が悔しい。
ただ何を目標に生きればいいかわからない。

そんなモヤモヤしした日々の中で何か自分の価値観を変える経験をすれば何か変われるんじゃないかと思いヒッチハイクをすることにしました。

小さな一歩でも踏み出すことに意味がある。

ヒッチハイク②

なんと3泊4日で合計12組の方々に乗せていただきました。
京都→東京→岐阜→京都
ただ生半可な気持ちでは帰ってこれません。

最終日は岐阜から京都まで。
疲労と眠気と闘いながら最後日はフラフラでヒッチハイクをしてました。

<印象的だった方々>

■奥さんの病気の治療費を返すために美容師を辞めてマグロ漁師になり、借金返済後再び美容師として働いている方。

■病気を抱えながらも自分の人生を変えてくれたコーヒーに恩返しをするために出張バリスタとして働いている方。

■ヒッチハイクに苦労している僕達を見て行先の予定変更をしてくれて岐阜から京都まで送ってくださったラーメン巡りをしているご夫婦。

■友人の死から「生きるって何だろう?」と感じ仕事を辞めて答えを求めるためにヒッチハイクをしている方。

乗せていただいた方々は、とても暖かい方々ばかりで僕と初対面なのに就活について悩んでいる事の相談になっていもらったりと感謝しかないです!

また僕よりさらに大きな困難を乗り越えてきた方々も沢山いて「誰しも悩みや不安は抱えているけど、一歩踏み出せる勇気さえあれば克服出来るんじゃないか」と感じたんです。

そして僕はヒッチハイクで感じた初対面の人とでも夢、目標、相談など年齢や立場関係なく語れる場所を作りたい!と思うようになりました。

ヒッチハイク①



一年ぶりの帰省で感じた事

大学4回生の春に大きな挫折を味わい、ヒッチハイクに挑戦してから精神的にも少し落ち着きが生まれたので一年ぶりに地元に帰省することにしました。

僕の地元、丹後地域は京都府北部に位置し海、山、里など沢山の自然に囲まれています。もちろん多くの観光客の方も来られますが、僕は今まで野球などをしていたためじっくりと地元の魅力に触れる時間がありませんでした。

この機会を利用して、沢山のスポットを巡ってみると今まで当たり前のように通っていた道の風景や食べ物がとても魅力的に感じたんです。

またヒッチハイクで感じた初対面の人とでも夢、目標、相談など年齢や立場関係なく語れる場所作りに適しているのは京丹後だと確信したのを覚えています。

丹後の海
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上世屋

そしてどんな形の場所作りがあるかとリサーチをかけていると「ゲストハウス」なら国籍、立場、年齢関係なくコミュニケーションが取れる事を知り、興味を持ち始めました。

たまたま帰省終わりに「自分の作りたいゲストハウスをプレゼンする」というイベントが大阪であり、僕は今までプレゼンをしたことがなかったですが、勉強になりそうだったので挑戦することにしました。


人生初プレゼンを台無しされたイベント

プレゼンシーン

イベント当日は、今まで資料作りもプレゼンもやったことのない僕が、京丹後の魅力とヒッチハイクで感じた事をプレゼン資料にまとめてガチガチに緊張しながらもプレゼンしたのを覚えています。

なんとか一通り発表を終え、参加者からの質問に僕が答えているときに急に別の参加者の若者が手をあげて立ち上がり

「今の答えに付け足しがあります!丹後地域には○○があってそこがいいと思います!!」

「ちなみに交通の便は大阪から○○時間なんで、バスの方いいかと思います!!」

と僕の答えに対して毎回情報を付け足す邪魔者が現れたんです。

そして参加者も僕ではなく、その若者に直接質問をするようになり、気づけば全部の質問に対してその若者が答える始末に。。

結局、質問の美味しい所を全部持っていかれ、誰がプレゼンしたわからないような雰囲気になり僕のプレゼンは終了しました。

とんでもない若者が現れたせいで、プレゼンは台無し。
人生初のプレゼンは全くの達成感も得られず、むしろ僕のプレゼンでなく、参加者の若者のプレゼンでした。

そしてイベント後の交流会で若者から声をかけて来て

「株式会社ローカルフラッグの濱田です。自分も大学4回生で丹後地域出身です!一年間休学して今年の7月にまちづくり会社立ち上げました!」

いや起業って学生でするもの?休学?まちづくり?情報量が多すぎて意味が分からない。。なにも整理できないまま交流会も終了。

帰り道の電車で1人でイベントの事を振り返っていると、学生企業家の濱田さんのイメージしか頭に残っていなくて、なおかつ地元の知識も僕の倍以上あり、熱量や勢いにとにかく圧倒されたのを覚えています。

でもちょっと待てよ。濱田さんからから学ぶことって沢山あるよな。。と思い僕がやりたいことに関するヒントを得るチャンスじゃないかと思いその夜に、「インターン生として参加させてください!」と連絡しました。

そして、大学4回生の夏終わり就職もまだ決まってない状態で株式会社ローカルフラッグのインターン生として関わり始めました。


覚悟を決めたきっかけ

インターン生として約3か月経ち、ローカルフラッグに就職したいという想いもあったんですが、仕事が初めての事尽くしでモチベーションの維持に苦労していました。

どうしても人数も少ない中だと社長である濱田さんと比べてしまい自分の無力さを実感する日々。

そんな中、丹後地域で宿泊業を営んでいる方とは仕事について相談をする機会があり、「僕はずっと野球をしていたのに何も残らなかった。濱田さんみたいに野球じゃなくてまちづくりなど後にも繋がることをしとけばよかった。。」

つい弱音を吐いてしまいました。

すると、

「それは違う!今まで濱田君は、まちづくりを真剣に取り組んできたかもしれないけど、あんたもその時間は野球に真剣に向き合ってきたんだろ?それはあんたにしか出来なことで濱田君には出来ないこと。自分で自分の人生を否定するな!

というアドバイスを頂き自分は、今まで野球や公務員試験でも結果がすべてだと思っていましたが、そうではなくそこにどれだけ本気で向き合えるかが重要失敗から学ぶことってたくさんあるんだと気づきました。

そして、2019年の冬
濱田さんに

「株式会社ローカルフラッグで地元の丹後地域で、リスクをとって戦える若者になりたいので新入社員として採用してください!」

と直談判をして正式に採用が決まりました。

契約に関する話の中ですごく覚えている会話があります。

「僕たちの仕事であるまちづくりは、すぐには結果は出ません。でも地域の英雄になるか、邪魔者になるギリギリを責めるくらい大きな絵を描きましょう!そして英雄になりましょう!!もし邪魔者になれば他地域に移住しましょう。(笑)」

いやいや邪魔者になったら誰が責任取るんだよ!と少し思いましたが、丹後地域で新卒社長が立ち上げた会社でまちづくりをする覚悟が生まれました。

そんな過程があり、新卒社長の会社に新卒社員として飛び込みました。

いつも頼もしいメンバーと仕事をさせてもらい感謝しかないです!
志高く挑戦していきたいです!

ローカルフラッグ合宿

→以上!

長々と申し訳ないです!

もしよろしかったらコメントお待ちしております。

これからもよろしくお願いします!!





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