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プロフェッショナルコーチとしての試行錯誤

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プロフェッショナルコーチとして成長するための試行錯誤を書いています。
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#パワハラ

逆境を乗り越えたいとき、セルフコーチングは役に立つ。

電子書籍を出版しました。

『パワハラに遭っていて行動できない人のためのセルフコーチング』というものです。

逆境を乗り越えるためには、カウンセリングだけでは足りません。

逆境を乗り越えるための心理技術が必要です。

それが、私にとってのコーチングです。

今回の書籍では、自分自身に対してコーチングを行う「セルフコーチング」を取り上げました。

もしあなたが逆境にいるなら、ぜひ一度お目通しいただ

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壁にぶつかったら、別の方法を探す。

パワハラ被害者は、どうしても同じ行動を続けたがります。

これは人間の性質上、仕方がないことです。

ですが、同じ方法を繰り返しても、ほとんど効果はありません。

証拠をよりたくさん集めても、あまり変わりません。

味方をたくさん集めても、あまり変わりません。

他の方法を取ることが、突破口になります。

いままで誰かに相談するだけで、証拠をとってなかったら証拠を取り始めること。

証拠はたくさん

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動き続けなければ、現状は変わらない。

辛い現状を乗り越えるために必要なことは、

動き続けることです。

行動を起こし続けること。

そして、さまざまな行動を起こし続けることです。

パワハラから脱出したい場合を例にとると、

まずは同僚に相談するところから始めてみればいい。

ただ耐えていても進展はしないですが、

ちょっと行動をすれば進展がある可能性があります。

友人に相談することも怖いなら、

匿名でツイッターに被害を書き込ん

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自己肯定感の源を見つけておく。

パワハラ等の被害を受けているとき、

自己肯定感を保つのは簡単なことではありません。

「気にしなければいい」と言われて、

気にしないことができるなら苦労はしません。

【1】加害者は気になることを言う。加害者は、気になるようなことを言ってくるのです。

たとえば、加害者に反論をしたら、

「口だけは達者だな」と言われたりしたとします。

そうなったとき、

「私は行動もしている」と言い切れる人

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「いい人」のままで、いい。

パワハラは社会問題となってきています。

しかし、加害者に対する処分は、まだまだ甘いものです。

ある大学で、2016年に出た処分ですが、4年間以上に渡ってパワハラをし続け、大学から何度も正式に注意を受けているのに、さらにパワハラを続けた助教授に対し、出された処分は停職3ヶ月だけです。

パワハラ被害者の中には、大学を辞めた人が何人もいるでしょう。

精神疾患にかかった人もいると思われます。

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小さく、多くの種類の行動をしよう。

パワハラ問題に限らず、辛い状況にあるときに、大切なことがあります。

それは、たくさんの種類の行動を取ることです。

たとえば、パワハラ問題で言えば、被害メモを取り、録音をして、同僚・上司に相談して、ハラスメント対策室に相談して、労働局に相談して・・・というように、できることは何でもやることが大切です。

1つの種類の行動を続けるのではなくて、たくさんの行動を取ること。

言い換えると、解決するま

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心理学的にも、自己卑下は役に立たない。

『ネガティブな感情が成功を呼ぶ』という書籍があります。

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この本の中に、次のような一文があります。

《断酒したばかりで酒に手を出してしまった成人メンバーのうち、面接中に「恥の意識」をまったく表さなかった人たちがその後口にした酒は、4ヶ月で平均7.91杯だった。一方もっとも激しく「恥の意識」を表した人たち(上位10パーセント)は、その後の4ヶ月間に平

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検証は、解決したあとでいい。

解決策が10個あるなら、10個同時に実行しましょう。1つ1つ実行する必要はありません。

たとえば、パワハラ被害に遭っているとき、まず被害メモをとって、その次に録音をとって、その次に相談に行く・・・という風に、1つずつ実行しようとする人が多いです。

しかし、1つ1つ実行する必要性はまったくありません。相談してみたからこそ、相談を受ける側がどのような証拠を求めているのかが分かったりするのです。です

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ネガティブな感情を利用することを考えよう

ネガティブ感情には、特定の行動を引き起こす性質があります。たとえば、不安は予防のための行動を引き起こします。怒りは、攻撃行動や防御行動を引き起こします。ネガティブ感情を利用すれば、行動を起こしやすくなるということです。

パワハラを受けて、加害者に対して怒りを持つことは悪いことではありません。その怒りを使って、職場環境の改善に乗り出したり、加害者に対して毅然と対抗できるなら、それはむしろよいことで

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