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緊急支援のお願い--JFL選抜海外遠征の試合に招待した、ネパールの施設の子どもたち、COVID-19禍で、明日食べるものにも困っています

2019年12月、JFL(日本フットボールリーグ)の海外遠征、「JFL選抜ネパール遠征」があり、私は、サッカーを愛する仲間のカンパを募り、カトマンズの養護施設、養育者のいない子どもたちをネパールリーグ1位のマナン・マーシャンディ・クラブとの試合に、40名招待しました。

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今、新型コロナウイルス禍で、ネパール経済状況は悪化し、その施設の子どもたちは、明日食べるものに困っている状況です。

ネパール支援サッカー編A4

そこで、この施設をサポートしている、被災地ボランティア団体、「ちょんまげ隊」のみなさんが緊急支援に乗り出しました。ぜひ、みなさんにもその活動を知ってもらい、支援をしていただけたらとこの記事を書いています。

1. 私とネパールの養護施設の子どもたちの出会い

施設を紹介してもらったのは、被災地支援をしているサッカー仲間の団体、「ちょんまげ隊」のツンさんでした。ちょうど、SNSでツンさんがネパールへ支援物資を届ける活動をしているのをお見かけしました。

玉城01-01

「せっかく試合をするなら、カトマンズの日本人の方に、試合を見に来てもらえたら」と思い、私はツンさんに連絡をとってみることにしました。今までも、私は、JFL選抜海外選抜の試合を見に行くにあたり、大使館や邦人会の方々などに連絡をとってきました。なんとか現地の日本人の方に、頑張るJFL選手の試合をみてもらいたい、楽しんでもらいたいと思ってきました。

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2.それはサッカー雑談から始まった

私はツンさんを、サッカーのイベントではお見かけしていましたが、お話するのは初めてでした。お話を伺ってみると、今までのアジア遠征国より、さらにネパールは貧しく、そうそう観戦にきていただける雰囲気ではありません。いろいろサッカー雑談や情報交換などしているうちに、「施設とか見学したければ、ちょんまげ隊がサポートしている養護施設なら紹介できる」という話題がでました。私もそれは願ってもない、と「訪問より、その子たちを試合に招待したい!」とお返事しました。

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ところがツンさんが、「予算は、バスのチャーター代と、お弁当と」と言うではないですか。日本で思う養護施設とは全く違い、施設と行っても居間と寝室、一間ずつしかない住まいに40人が暮らしているそうです。外出など簡単にできないし、移動手段もありません。学校も授業料やテスト代が払える時だけ、通えるそうです(食費さえ厳しく、学校まではあまり通えないのが現実のようでした)。

募金ポスター小

その時点で、私の出発まで、1週間もありませんでした。私も普段は仕事があるし、事務局3人のJFLの日程発表は、1ヶ月前を切ってからです。でも、目の前に、私の夢、「サッカーが地域や人の役にたつこと、喜びになること」のチャンスがある。やれるところまでやりたい。

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 JFLの仲間が、選手の写真やプレーの特徴を書いてくれて、英訳も協力してくれた選手一覧の試合告知のフライヤーも、そのために作ったのです。

勝利選手の挨拶

3.子どもたちの初めてのサッカー観戦のためにたくさんのサッカーを愛する仲間がカンパしてくれました

 そこで、SNSでカンパを募りました。すると、サッカーを愛する人々のおかげで、4日間で招待経費が集まりました。ところが出発直前に、「チケット代、一人1000円か500円がいる」と情報が入りました。泣きそうになりながら、カンパを再度募りました。

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そして、現地についてみると、子どもたちは午前中試験で、ぎりぎりなら間に合うということでした。何しろ、招待のお話をしたのは、試合の一週間前だったのでいたしかたありません。応援練習や応援グッズの制作も試合前にできたら、と考えていましたが、とりあえず、見てもらえるだけでいいと頭を切り替えるしかありません。

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 しかし、ハプニングはどんどん起こります。今度は、カトマンズ名物大渋滞にバスが巻き込まれてしまいました。キックオフに少し遅れて子どもたちが到着。そもそも試合会場の度々の変更やいろいろなことが試合当日までもあり、私の頭の中は、みんなが楽しんでくれるのか、カンパしてもらった責任もあり、パンパンにはちきれそうでした。

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4.サッカー選手のもつ力はすばらしい

ですが、子どもたちは、自分たちで考えて応援までしてくれました。もしかしたら、支援をしてもらった人たちの期待に応えなければ、という気持ちもあったのかもしれません。そのうち、現地の人とも、ちょっとした応援合戦になりました。テストから直行した子どもたちは、ハーフタイムにやっとお弁当にもありつけました。ネパールはスタジアムは飲食禁止で、スタンド脇で食べました。

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気が張り続けた1週間でしたが、出待ちで、選手と笑顔で、いつまでも話ている子どもたちを見て、ようやく、よかったと実感が湧きました。子どもたちは、一生懸命応援して、選手が勝ってくれて、嬉しくて嬉しくてしょうがなかったそうです。コーディネータをしてくれたミナさんが、「それにサッカー選手と話せるなんて」と。私も、サッカーを通した夢の一つが実現して、とてもハッピーになれました。こどもたちにたくさん、力をもらえました。協力してくれたみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。

こどもたちとJFLの選手04

3.新型コロナウイルス禍で、緊急支援のお願い

私は、その後も、みんなどうしているだろうとネパールでの経験を時々思い出していました。そして、先日、新型コロナウイルス禍で、ネパールの経済状態はさらに悪化し、子どもたちは、明日の食糧もままならないという投稿をSNSで見かけました。現地からのSOSに、ちょんまげ隊のみなさんが「緊急支援」プロジェクトを立ち上げていました。

ネパール支援大

当時のカンパで1000円あまり残っていたお金も、自分のお金に加え寄付しました(いつか支援に使いたいと会計報告はしてあったのですが、ここで事後報告になりごめんなさい。このことで連絡をすると催促に思われるかなというのもあります)。そして、私も支援のための案内を作りました。私の経験を、スポーツの力を伝えていきたいとずっと思っていました。

ネパールの子どもたち01

日本のみなさんも苦しいと思います。無理にとはもちろん言いません。もし、可能な方がいましたら、ぜひ、ご協力をよろしくお願いします。また、今は支援は難しいという方も、引け目に思わないで、この話を周りの人に伝えていただけるととてもありがたいです。みなさんの力を貸してください。何かありましたら、なんなりと私までお問い合わせください。

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また、本来なら、長期的な支援のプロジェクトやスポンサーがあるといいと思います。教育支援など、将来経済的な自立につなげてあげられるような。一緒に考えてくださる方がいたら、ぜひ、アイデア、お力をお待ちしています。個人個人がやれることは限られていますが、どこにどんな可能性があるかはわかりません。

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個人的には、サッカーチームが地域に愛され、力になる存在になって欲しいと常に願って、ささやかな活動をしています。仲間を常に求めています。お気軽に、お話するだけでも、どんなことでも声をかけてもらえると嬉しいです。

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急いで書き、まとまらない乱文をお読みくださり、ありがとうございました。「新型コロナウイルスは、社会の盲点を巧妙につく」、という考え方が社会学にはあるようです。これからは、国境を超えて力を合わせられる社会に、よりなっていくといいと願っています。

(もし、この記事にカンパをしてくださる方がいらしたら、この支援に寄付いたします。)

試合風景02


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