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#18 ”対話”を生み出す
ある劇作家が登壇する講座に行ってきた。
2日間かけて戯曲作りについて学ぶ講座だ。(このnoteを読んでくださっている方の中には、ピンとくる方もおられるかもしれない)
戯曲作り自体が初めての経験であったが、そんな僕でも十分楽しめるいい内容だったし、舞台演劇がどのように作られていくかを学べたことはすごくプラスになった。
今回の講座の最後に、講師の劇作家が語ったことが印象に残ったので備忘録として書いておこうと思う。(話を聞きながら急いでメモをとった内容なので、その辺はご容赦ください)
”対話”が生まれるには、余白(無駄)が大切である。
昨今のコロナ禍で、人と人との繋がりが希薄化し、あらゆる余白が省かれたことは、大変な打撃であったと思う。
ヨーロッパの劇場では、その時々で課題となっている社会的なテーマを扱った作品を提供することで、演劇を見たもの同士の”対話”を促す役割を担っている。
我々劇作家は、演劇が人々の”対話”を生み出すことを信じて、作品を世に送り出し続ける。
僕はこのnoteで何度か「本屋になりたい」ということを述べてきたが、単に本を商品として売りたいということではなく、本を介して誰かと誰かの間で、あるいは、その人自身の内側で”対話”が生まれて欲しいと思っている。
本屋という空間を使って、お客さん自身が”対話”の場を企画してくれてもいい。
僕自身、もっと人と、あるいは自分自身と”対話”をしてくればよかったと後悔している。
ただ、遅ればせながら”対話”することの大切さに気付いたからこそ、新たな目標が生まれたり、こうしてnoteに自分の気持ちを吐き出したりするようにもなった。
今度は、誰かがそうした”対話”の重要性に自分自身で気づくことができるような場を提供したい。
演劇と、僕の願う本屋に重なる部分があるとは思っていなかったが、とても貴重な経験となった。
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